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投票行動の分析 その2

2014年12月19日 | 社会、読書
衆院選の得票データをせっかく整理したので
ついでにもうちょっと分析してみることにする。

12月16日の記事で述べたように、
共産党の得票数について小選挙区よりも比例の方が多いケースがあった。

一番素直(分かりやすい、普通のあるいは自然)な投票行動は
「自分の選挙区に支持政党候補がいる場合は、選挙区比例とも同じ政党に入れる。
自分の選挙区に支持政党候補がいない場合は、
選挙区は一番良さそうな人に入れて比例は支持政党に入れる。」
というものだろう。
であれば小選挙区に候補者を立てた政党については
「普通は比例得票数<小選挙区得票数」となる。


この図は5つの小選挙区ごとに、共産党の小選挙区と比例の得票差を示している。
小選挙区の方が多い場合が正、比例の方が多い場合は負になる。

最も票差の大きいのは2区で、6000票も比例の得票が多い。
次が1区で約3800票、その次が3区で3000票。
一方4区は1600票、5区は1000票、比例の得票が少ない。

選挙区による投票総数の差を考えて、
割合、つまり(小選挙区ー比例)/比例x100(%)で示したのが、次の図だ。



2区ではー25%、つまり比例で投票した4人に一人は他党の候補者に投票した計算になる。
1区はー14%、3区は-10%で、10人に1~2人が他党の候補者に投票した計算だ。

小選挙区の候補者は地域によって勢力の偏りがあることが多い。
そこで各選挙区の市町村別に、「割合」を算出した。
1区から5区まで上から順に並んでいる。











驚いたことに1区と2区では、全ての市町村が同じ傾向で
比例のほうが小選挙区よりも多くなっていた。
特に2区は16市町村のうち14市町村で-20%以下。
「普通は比例得票数<小選挙区得票数」という仮設と
両選挙区で大きく食い違った理由が知りたいところだ。

一方、平均すれば比例の方が小選挙区より少なかった4区と5区は
市町村ごとに正負がばらばらで
「うん、そうだろうな。」と納得できる結果になった。

3区は「羽田王国」と「井出さんちの孫」が公明や共産の組織票をぶっ飛ばしている感じか(笑)?
ただ、それならそれで、比例の共産票がもっと減りそうなものだ。

この後、野党再編で維新と民主が合流すれば、3区は面白い。
「羽田王国」は寺島さんが落選したので、次回はいよいよ雄一郎さんが出るだろう。
井出さんも現在3区で最強のうえ30歳台と若く、当分はこの勢力を保つだろう。
もしかすると近々羽田王国崩壊の時が来るかもしれない。

ただし自民党安倍政権支持者としては、そんな棚ぼたを期待することなく
地道に勢力を伸ばす努力をしなくてはならないだろう。
案外手っ取り早いのは、目覚めていない共産党シンパを目覚めさせて切り崩すことか。

マイナスが減ってプラスが増えるわけだから、我が国の国益の観点から効果は2倍だ!(^^)!
コメント
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