エミリーのつれづれ

日々の暮らしぶりを紹介します。

メリダの夜

2010年12月03日 | Weblog
     

   野口英世博士像   モンテホの邸宅     カテドラル

11月27日  ②

辺りが真っ暗になった頃、メリダの街に着きました。先ずはオーラン病院へ。この病院の庭に黄熱病の研究で有名な野口英世博士の像が立っています。偉大な業績を残した博士の像とは・・・(辺りが暗いうえにあまりに小さな像で少々驚きました。)

街は植民地時代様式の建造物が立ち並び、道は碁盤の目のように縦・横にきちんと伸びていて、バスは賑やかな楽団の音がする方へ進んでいきます。そこが「ソカロ」と呼ばれる中心地の公園で、週末の土曜日とあって大勢の市民が夕涼み!に出てきています。下手な若者バンドが騒音を撒き散らしています(ガイドさん談)
公園の北側には州庁舎があり、吹き抜けの中庭を囲むように建物があり、その壁面にはマヤ文明の栄光と滅亡をテーマーにした巨大な壁画で埋め尽くされています。また東にはカテドラル、「モンテホの邸宅」がありますが、日没のために見学はできません。
「モンテホの邸宅」は現在、銀行として使われているそうです。「モンテホ」なる人物は初代スペインの征服者で、巨万の富をつぎ込んで豪邸を建てたものの「先住民の怒りを恐れて窓は一か所しかない」とか。また「玄関の入口の上には征服者の彼が先住民の頭を踏みつけている彫像がある」と、ガイドブックに書かれていますが、州庁舎の壁画やモンテホの邸宅を知るにつけ、征服者と虐げられた先住民の力関係を読み取る事が出来ます。この力関係が数百年経った現在でも残っているところに、メキシコが抱える大きな社会問題の一つといえるかもしれません。
      
州庁舎             マヤ神話「人類はとうもろこしから生れた」の絵                 

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