エミリーのつれづれ

日々の暮らしぶりを紹介します。

鬼追い式  ②

2011年04月05日 | Weblog
   

4月5日  (夜)

3月30日から始まった薬師寺「花会式」。練行衆たちが俗塵を断つて一日6回(6時の行法)の厳しい行で、無自覚に行っている悪行を、私たちに代わって悔過し、国家の五穀豊穣・天下泰平を祈ってくれる「修二会・花会式」のなかの「初夜」の法会のあと「鬼に追い式」がありました。

8時半に「初夜の法会」が終わるのを待って「中門」から松明を手にした5匹の鬼が現れました。火の粉を撒き散らしながら金堂前に設けられた舞台に駆け上がり駆け下り、暴れまわります。暴れるたびに火の粉が舞い、観ている参拝者の頭に降り注いできます。その度に歓声と悲鳴が起こり、知らない者同士がお互いの背中に落ちた火の粉を払いあう光景があちらこちらで展開されます(家に帰ってコートを見たら3つ穴が開いていました)

怖い鬼が目の前に立ちふさがり、火のついた松明を振り回ます、こんな勇壮な祭りを見たことがありません。
散々参拝客を怖がらせた鬼も「毘沙門天」に退治され、コソコソと逃げて行って「鬼追い式」が終わりました。その後、紅白の紙に包んだ松明を頂き、今年度の「修二会・花会式」は満願・結願しました。

       

   

清明節  ①

2011年04月05日 | Weblog
  

4月5日(快晴)
暦の上では今日は24節気の一つ「清明」です。東北地震がもたらした悲惨さを思うと気持ちは決して明るくはありませんが、震災以来、何かしら日本国民みんなが被災者へは「励ましと労わり」の心を持ち、被災してない者は「日々の暮らしに感謝」
と、すこし平和ボケして奢り慢心していた気分を反省し、「謙虚」な姿勢で「生きる」「生かされている」ことを考えて暮らすようになったとのではと思います。草木が春の陽光に芽を出し葉をつけ、花を咲かせていくように、摘み取ら、何もないように見えても、根さえ腐らなければ再生はあるのです。

ジムで汗を流した後、持参のおにぎりを持って奈良公園に行きました。いつの間にか桜は美しく開花を始めています。陽光を浴びながらおにぎりを食べていると、春の毛に生え変わりつつある鹿たちも寄ってきて、のどかな一時を過ごしました。

食事の後、東大寺の南大門を通り右手にある本坊・天王殿に行きました。今日から特別公開され、その堂内で小泉淳作氏の襖絵16面の蓮・奈良南部の又兵衛桜らをモチーフにした12面の桜・光明皇后1250年遠忌を記念して描かれた聖武天皇・光明皇后の御影などを見せていただきました。
天気も上々、この特別拝観の興味も上々で入場1時間待ちの状態でしたが、普段は入れない場所でもあり、見事な襖絵・境内に咲く桜も鑑賞させていただき、気持ちの良い午後となりました。