桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2005・3・19

2005年03月20日 | Weblog
有名人が出演するイベントはお客さんが一杯来て店も儲かると思われがちだが、残念ながらそうならない。店としては終演後に出演者とお客さんが飲んだり食べたりする場を設けることで売上を伸ばそうとしている訳だが、有名人はそんな交流は持たない。今日も米米クラブの石井美奈子さんが出演した芝居があって、客席は満杯だったけど、終ったらお客さんが一斉に帰ってしまい、飲食のオーダーはゼロ。完全に劇場です。バーの方も土曜日だし、期待薄だったけど、これが予想に反してまぁまぁのお客さん。脚本家の大御所、Sさんたち。某官庁のTさんたち一行。常連のMちゃんと二人のNさん。プラマイゼロかな。

2005・3・18

2005年03月19日 | Weblog
こんなことがあっていいのか?どんなこと?たった一組なんだ。たった。何がって?決まってるだろ?お客さんだよ。ハナキンだって云うのにウチの店に来たお客さんの数だよ。たった一組、昔俺が書いたテレビドラマのファンだって云う男女が早い時間から来て俺の料理を食べてくれてお喋りにつきあってくれただけ。今日のコレドはそれだけなんだよ。それだけで終ってしまったんだ。明日から三連休の人もいるらしく、表に出たらタクシーが拾えなくて困っている人が一杯いたのに、コレドには流れて来ないのか?みんな、どこへ流れていくんだよ?花粉症はひどいし、もう自暴自棄だ。

2005・3・17

2005年03月18日 | Weblog
大手広告代理店を辞めて今自分で様々な事業を展開しているT君は、来る度に色々な人を連れて来てくれる。今日も元の同僚のIさんとKさんを同伴。お腹が減っていると云うので、わんこ蕎麦みたいに料理を出す。新タマネギと油揚げのサラダ、数の子とアボガドとマグロの中落ちの前菜、ロールキャベツとソーセージのトマトソース煮、豚肉の生姜焼と水菜のあえ物、かぶのペペロンチーノ、一口オムライス、しめじの明太子和え……これで一人二千円。きっと満足してくれた筈、なんて思ってしまうのは自己満足か?他に去年芝居を見に来てからウチのお客さんになってくれたSさん、某制作会社の経理責任者のIさん、いつも元気一杯パチンコで何万円も儲けた帰りのMちゃん、妹のファンのAちゃん、音楽会社のSさんとKさん、昔からの友人で女性編集者のYさん、ライタースクールの女性三人組などで四時まで。こう書くと結構流行っている店みたいだけど、売上は目標の三分の二に届かず。

2005・3・16

2005年03月17日 | Weblog
静かだ。海の底の様に静かだ。六時にカウンターに座った女子大生のYちゃん以外ここには誰もいない。YちゃんとスタッフのLちゃんが話す声はするものの、静寂の中に二人の声は溶け込んでしまっているようだ。昨日は開店直後からあんなに混んで騒がしかったのに、電話でお客さんを断ったりしたのに、昨日と少しお客さんが入れ代わってくれたらいいのに、と愚痴ばかりが出る。十時に演出家のNさんが入って来た。大声で駄洒落を云うNさんの声にちょっとばかり救われる。十時半になって近所の常連Nさんが来店。カウンターに並んだYちゃんとNさん二人。気づけば三人とも「中山」だ。この店は「中山」の店か?このまま終ったら笑い話だと思っていたら、しばらくして映画評論家のMさんとK書店のHさんが来てくれて笑い話は消滅したけど、二時までにお客さんはこの五人だけ。昨日の忙しさの疲れとは全く違う暇疲れの一日が終る。

2005・3・15

2005年03月16日 | Weblog
凄まじい一日だった。元々Tテレビの20人のパーティがあることは分かっていた。それが始まってみたら27人になった。大急ぎでテーブルと椅子を増やし、追加の料理を作り始める。その間にも開店早々に放送評論家のMさんたちが来店したのを皮切りに、近所の会社員四人組、俳優事務所のBさんと監督のIさんたち、常連のSさんたちでカウンターと「個室」は埋まった。更にパーティが終る頃に放送作家14人の一行が来店。しばらく待って貰ってパーティの後片付けをしてテーブルを作る。もう洗い物なんかしていられない。下げて来た食器はシンクの中に入りきらず床に置いたまま料理を作る。全てのお客さんが帰ったのは1時過ぎ。汚れたグラスと食器の山を前にして、本当なら2時までオープンしておかなくてはいけないんだけど、とても無理。シャッターを閉めてLちゃんと分担して洗い物に挑み、終った瞬間、椅子に座り込む。考えてみれば十時間以上椅子に座ってなかった。座ることがこんなに気持いいことなんて、変な幸せに暫し酔う。こんな日が毎日続いたらコレドも安泰だ。でも、その前に俺の体が参ってしまうかな。

2005・3・14

2005年03月15日 | Weblog
店に行く前にやることは確かに一杯あった。改装資金を融資してくれた人へのお礼の電話、お花を贈ってくれた人へのお礼状、パーティで交換した名刺の整理、テーブルクロス八枚の洗濯、経理事務……でも、切羽詰まった忙しさではなく、何となくのんびりと午後の時間を過ごし、銀行に売上を入金して何件かの振込をして五時半過ぎに店へ出たら待ち人がドアの表にいた。五時半にイベントスペースを見学に来る人がいたことをすっかり忘れていた。おまけにイベントスペースは昨日のパーティが終ったままの状態。Lちゃんも今日は六時に出勤の予定。慌てて掃除しながら見学者にスペースの使い方の説明。やっと終ってLちゃんに留守を頼んで買い物に行こうとしたら又新たな見学者が来店。その間にカウンターに某国営放送局のSさんが来店。結局今日予定していた買い物は出来ずじまい。近くのスーパーで買った食材で済ますことになったが、Sさんのカレーライスが食べたいと云うリクエストでギクッとなる。カレーは夕べのパーティで全てソールドアウト。スプーン一杯も残ってなかった。開店前に作る予定だったのにバタバタしていて忘れていたのだ。こんなこと広尾時代を含めて初めて。今日はコレドからカレーライスが消えた日だった。反省。

2005・3・13

2005年03月14日 | Weblog
今日は一日が長かった。午前中に店に出て、一昨日のリニューアルパーティの後片付けをした後、四時から始まる同窓会パーティの準備に取りかかる。当初、20数人と予定されていた参加人数が一昨日の段階で50人近くになるかも知れないとの連絡を受けた為、料理の用意や会場設定に狂いが出て来てしまった。と云うのも普通のパーティではなく、参加者それぞれが得意の音楽でライブをやりつつの同窓会の為、演奏ステージにスペースをとられるので客席の作り方や料理の置き場所などにひと工夫を要するのだ。主催者と打ち合わせしつつ、料理の中身や出し方を急遽変更。スタッフもLちゃんだけではとても無理で、一昨日も手伝って貰ったMちゃんに急遽電話して来て貰う。結果的には40人に納まったものの、一時はどうなるかヒヤヒヤものだった。このライブ同窓会が8時過ぎに終了後、会場を設定し直して九時から二次会。グラスや食器を全部洗って、又新しいグラスや料理を出す。終ったのが11時過ぎ。それから又グラスや食器を洗って、やっとカウンターに座ったのが12時過ぎ。気がついてみれば14時間近く立ちっぱなしだった。長い間、座り仕事をして来た57歳の体にはちょっと辛い。部屋に戻って一番にしたことは食べることではなく、風呂にお湯をためて体を横たえること。でも、気がついたら湯船の中で眠っていた。

2005・3・12

2005年03月13日 | Weblog
先週、先々週、先々々週も日曜日にイベントやパーティが入っていた。そして今週、来週の連休もパーティやイベントが入っている。つまり七週間休みがないことになる。経営者の俺は仕方ないとしてスタッフのLちゃんにはとんでもないスケジュールだ。そこで今日の土曜日を臨時休業にすることでLちゃんに納得して貰う。いや、納得はしてないだろうな。でも、Lちゃんがウチで働きだして以来、その魅力と実力で彼女なしではウチの店は成り立たなくなって来ていて、誰でもいいから彼女の替わりを雇えばいいと云う訳にはいかなくなっているのだ。だからってこのままでいい訳がない。彼女の魅力と実力を凌ぐスタッフを急いで見つけ出さなくては。明日は午後から夜にかけて二つのパーティ。とりあえずよろしく、Lちゃん。

2005・3・11

2005年03月12日 | Weblog
午前中に銀行に寄った後、今日のリニューアルパーティの準備の為、スタッフのLちゃんに手伝って貰って買い物。何しろ何人来るか全く見当がつかない。3、40人かも知れないし、100人を越す場合も考えられる。ドリンクはともかくフードをどうするか?五千円の『御祝儀』を払って食べるものがなくてはシャレにならないし、無駄を覚悟で百人分を用意することにする。でも、百人分の食材って半端じゃない。雨が振っていたし、二人がかりでも手では無理。結局タクシーの荷台を開けて貰って運ぶ羽目になる。その調理をしつつ、会場設営。こっちも何人来るかで椅子テーブルの配置が変わって来るけど、最大人数を想定して出来るだけスペースを空けることにする。スタッフも今日は劇団ギルドの俳優と以前手伝って貰ったHちゃん、大学受験を終えたばかりのMちゃんを動員。Lちゃんを入れて六人体制で臨むことにする。パーティ開始時間の六時と同時に予想もしなかった人たちが続々と来店。これはとんでもないことになると恐れる。でも、それは杞憂だった。雨の影響もあってか総来店者数は58人。昨日の『春の観劇の夕べ』より少なかった。俺としてはもっと多くの人にリニューアルされたコレドを見て貰いたかったのに残念な気持。それでもわざわざ大阪から来てくれた女性グループや遅くなって大学の同窓生を引き連れて来てくれたYさんたちで遅くまで賑わい、終ったのは三時。近くの居酒屋で行ったお疲れ会では、さすがのLちゃんも飲んだり食べたりする元気もなく、眠いから帰りますと二、三十分でお開き。俺も部屋に辿り着くなりベッドイン。長い一日が終った。

2005・3・10

2005年03月12日 | Weblog
今日のイベントは平野稔さんプロデュースの『春の観劇の夕べ』、ピアノ演奏と有田麻里さん主演の芝居『ドキドキしたい』、それに朗読の三本立て。リニューアルされてからの最初の公演で、同新しいスペースを使って貰えるか心配だったけど、入った、入った。一公演としては最高の60人。但し、それだけ入ってしまうと飲食スペースとしての雰囲気が全くなくなってしまい、フードは勿論ドリンクも追加オーダーが少なく、痛し痒しだ。通常営業では、高校時代の同期生が三組別々来店し、ミニ同期会が行われたりしてまぁまぁの賑わい。明日のリニューアルパーティに備えて早く帰ろうと思ったけど、結局三時近くまで。