桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2005・3・16

2005年03月17日 | Weblog
静かだ。海の底の様に静かだ。六時にカウンターに座った女子大生のYちゃん以外ここには誰もいない。YちゃんとスタッフのLちゃんが話す声はするものの、静寂の中に二人の声は溶け込んでしまっているようだ。昨日は開店直後からあんなに混んで騒がしかったのに、電話でお客さんを断ったりしたのに、昨日と少しお客さんが入れ代わってくれたらいいのに、と愚痴ばかりが出る。十時に演出家のNさんが入って来た。大声で駄洒落を云うNさんの声にちょっとばかり救われる。十時半になって近所の常連Nさんが来店。カウンターに並んだYちゃんとNさん二人。気づけば三人とも「中山」だ。この店は「中山」の店か?このまま終ったら笑い話だと思っていたら、しばらくして映画評論家のMさんとK書店のHさんが来てくれて笑い話は消滅したけど、二時までにお客さんはこの五人だけ。昨日の忙しさの疲れとは全く違う暇疲れの一日が終る。