桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2012・3・6

2012年03月07日 | Weblog
日曜日の日記で、あんまり作る意欲がなくなったのでちりめんじゃこチャーハンにフランクフルトソーセージを二本、レタスときゅうりのサラダとお吸い物ですませたみたい記述をしてしまったけど、実は本当は逆で、この他にも卵を四つも使った玉子焼を作りレタスときゅうりのサラダにつきあわせ、且つそのレタスときゅうりのサラダは実はツナオニオンサラダで、レタスときゅうりの緑に実にマッチした豪華な大皿の一品だったのだけど、、それ故テーブルにおいた時に他のチャーハンやらソーセージなどの皿もあったもんだからテーブルが一杯になってしまって、自分じゃ気づかなかったけど、無意識の内に二人分の料理を作る癖がついてしまっているんだなと気づいたら、途端に不愉快な気分になり、玉子焼は母の処へ持っていくことにして、「ツナオニオンサラダ」という記述を「レタスときゅうりのサラダ」なんてどうでもいい記述にしてしまって、自分が二人分の料理を作ったことをカモフラージュしてしまったなんてことを、早い時間からきてくれた近所の会社の社長秘書のYさんに愚痴る。彼女も離婚したばかりだし、桃井の辛さは分かってくれたかもしれないけど、問題は彼女が小食だということで、辛さは共有しつつも桃井の作る料理の分量の多さに辟易していたに違いない。因みに今日一日何も食べてないという彼女に為にお母さん代わりに作ってあげた料理は、茹でた一個分のじゃがいもを六等分にスライスして、カナッペみたいにバターをおいて、そこに輪切りにしたプチトマトにチーズを載せたものをレタスの上にならべた料理……っていうかお皿だったけど、Yさんは喜んで食べてくれたみたいで、「母」としては大満足……とまたテンテンになってしまったのは本当は「母」の位置ではなく「男」の位置になりたいのだけど、どうもウチの店に毎日のように通ってくれているのは俺が「母的」だったからみたいなのだ。これまでのYさんの恋愛経験や人生はしらないけど、今彼女が求めているのは母的癒ししかないみたいで、今日隣に坐ったテレビAの関連会社社長のKさんみたいに静かに自分の話を聞いてくれると無上の幸福感に浸れるけど、大声で説得されたり(冗談だと分かっていても)自分に対する非難中傷を面と向かっていわれたり、なれなれしく体に触れられたりすると、途端に落ちこんでどうしてこんな店に来たのかと後悔してしまうと言われた「母」は、今度から母がYを守ってあげるからねと心の中で慰める。そして今日もまたYさんの話に終始するかというと、他にお客さんはイチゲンの三人組とカップルを除くと、前出のKさんと三週間ほどまでに初めて来てから今日で三回目の来店の近所に住む女性編集者のMさんしかいなくて、その間殆どずっといてくれたYさんを中心に話題がまわったからだ。明日は用事があって来ませんとYさんは帰って行ったけど、何だか店から家へ帰るというよりお茶の間から階段を昇って二階の自分の部屋に入って行ったみたいな錯覚になってしまうのは、「母」というポジションのせいなのか?コレドのホームページのアドレスイベントスペースの使用要項などご参照ください。
[3月の予定]3/10(土)パーティ 3/15(木)パーティ、3/16(金)乃木坂de575  3/22(木)パーティ 3/23(金)~25(日)演劇集団AutoFocus公演  3/28(水)~29(木)グリーンフラッシュ公演
「4月の予定」4/6(金)~8(日)藤尾京子作演出作品  4/17(火)公演予定あり 4/20(金)乃木坂de575 4/24(火)朗読イベント  4/28(土)~29(日)マサコルト公演