公演が約二週間後に迫っているのに、様々な事情で来週は一日しかリハが出来なくなってしまったので、急遽今日の日曜日にもやることにして、12時に店へ集合。土曜日に収録した録音部分を交えて最初からやってみる。途中どんどん演出プランを変える。こういう時は演出家としての俺もノッテきたということ。調子に乗って台本の最後を変えようという欲望に駆られる。こんなに改変していいのか?いや、そう思ったら改変しなくちゃ悔いを残すという気持ちのせめぎあい。4時前に終わって直すかどうか迷いながら部屋に向かっていたら、煙草屋の前で自動販売機に煙草を補充していた今年90数歳の自称「看板娘」に声をかけられてしまう。途端やばいという顔になる俺。別に疚しいことをした訳ではない。去年まで殆ど二日に一度は顔を出してピー缶を買っていたのに、今年になって「煙草を吸わない男」を演じている為、顔を出すことがなくなっていただけなのだが、何故か後ろめたい気持ちになってしまったのだ。確かに戦争中の彼女の恋物語を聞いたり,娘と思っていたMが妻でショックを与えたり、俺と彼女の関係は単に煙草屋の「看板娘」と客の関係を超えている。俺は「看板娘」に事情を説明する。「看板娘」は俺が病気になったか,引越してしまったのか、ずっと気にしてしたけど、なんでもなくてよかったと半分涙目だ。いや、実は来週引越をすることはするんですが……と言おうとしたのに、泣かれてしまったので言いそびれてしまう。うーん、「看板娘」との関係が難しくなってきた。
☆『幽霊を待っている 幽霊が待っている』(作演出・桃井章)
日時・3/8(月)~3/11(木) 開演・19時半(開場・18時半)
料金・3500円
出演・橋本亜紀,小林聡
☆『幽霊を待っている 幽霊が待っている』(作演出・桃井章)
日時・3/8(月)~3/11(木) 開演・19時半(開場・18時半)
料金・3500円
出演・橋本亜紀,小林聡