桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2010・2・17

2010年02月18日 | Weblog
ウチのお客さんって皆ホントいい人だと思う。土曜日の日記で、パーティのカキが余ってしまったことを書いたら、月曜日に常連の演出家SちゃんやSミュージックのIさんたちがわざわざ食べに来てくれたことを書いたけど、火曜日にも普段はフードを頼まない法律事務所勤務のNさんや日本画家のKさんたちが、そして今日も人妻Iちゃん、いつも妖しい魅力の歯科医Sちゃん、女性編集者のYちゃん、夕刊FのUさん、某国営放送局のTさんたち、教育評論家兼映画監督のHさんたちがカキを食べに来てくれ、更にイケゲンのお客さんやカキのことを知らずに来店してくれたお客さんたちにもカキをセールスした結果、賞味期限ギリギリで完売することができたのだ。勿論、仕入れ原価ちょうどで提供したし、儲けは全くなかったけど、二万近くの赤字を覚悟していた俺としては完売出来てホッと胸を撫で下ろした今日。でも、生牡蠣をそのまま出すならともかく、フライやソティにしたり、焼き牡蠣にしたりするのは結構手間のかかる作業で、おまけに今日は他のフードのオーダーも重なって、二時間近くは厨房の中に閉じ籠められてしまった。そして、それだけオーダーがあったということはシンクに汚れたお皿が山積みになるということで、一緒に捨ててある牡蠣の殻で指を怪我しないように(昨日一昨日で四カ所も切ってしまった)、いつもより時間をかけて皿洗いをしながら商売は大変だとつくづく思う62歳であった。

☆『幽霊を待っている 幽霊が待っている』(作演出・桃井章)
 日時・3/8(月)~3/11(木) 開演・19時半(開場・18時半)
 料金・3500円
 出演・橋本亜紀,小林聡