桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2006・6・2

2006年06月03日 | Weblog
突然その人が馬鹿馬鹿しく見えて来る時がある。こっちも馬鹿だし、他人を馬鹿呼ばわり出来る資格がないことは分かっているんだけけど、それに相手は酒を飲んで酔っぱらっているんだから、そんなことを思うこと自体が馬鹿げたことだとは分かっているんだけど、何処かの線を超えてしまうと、それまで許していたことが突然許せなくなってしまう。昨日二人の人間に対する許容度がゼロになった。一晩置いて、今朝一人の人間にはFAXで、もう一人の人間にはメールで、もうつきあわないと告げた。そんな日は部屋にいるとモヤモヤしてしまって駄目だ。それに二人からの携帯がなり続けてうるさいので、携帯を部屋において街にでた。痛風の発作で足が痛いと云うのに、いつの間にか広尾まで歩いている。そしていつしか白金まで歩いている。七時に店。昨日に引き続き『地球戦士あまりもん』の公演。幸いお客さんのフードのオーダーが続いて、ずっと厨房で動き続ける。こっちも頭を使わずにいられたので、いつの間にかモヤモヤは吹っ切れている。ただ、12時を過ぎた段階で寝不足の上にドッと疲れがでて、次の日は朝9時に店に来なくてはいけないこともあるし、後をLちゃんとMちゃんに任せて店を出る。深夜の街を自転車で走る内にふと思う。多分、二人を許せなくなったのは『erogance春』を終えたのに、神経がまだ演出家モードになっていたからだ。飲み屋のオヤジの神経に戻って、一人とは復活するが、飲み屋のオヤジの神経に戻っても、もう一人は駄目。いや、飲み屋のオヤジだからこそ他のお客さんの為にもその人を切り捨てるべきだと自分に言い聞かせ、彼の名前を携帯から削除した。