選挙の一人一票の格差が選挙区ごとに違っていては、とうてい民主主義は実現できません。格差があることを分かっていながら是正をしてこなかった国会は怠慢と、この前の衆議院選挙は無効と裁判所の判決が出ました。国会議員は口をそろえて司法の判断を厳粛に受け止めて、と言っていますが、いざ選挙制度改革の審議になると政党の理論が激突してなかなか決まりません。そもそも自分のことばかり考えていては決まらないでしょう。ここでも口では国民のためと言いながら自分たちのことしか考えていないーこれでは制度的な民主主義だけでなく国民のための本当の民主主義も実現できません。今回の一人一票の違憲判決を国民全体が注目して一人ひとりが国会に対して声をあげていかなければなりません。
先週の土曜日に病院で検査をして診察を受けました。当初は入院して手術をする予定でしたが、少し良くなってきたとのことで薬を変えて様子をみることになりました。ただ今度の薬は副作用も前の薬よりあります。身体をいたわりながら4月も活動を続けたいと思います。
３月３０日（土）13時～：お茶の水メディカルカフェ（お茶の水クリスチャンセンター）
３月３１日（日）14時～：東京肝臓友の会医療講演会（日本薬剤師会長井ホール）
４月２日（火）12時～：薬害防止のための第三者監視組織議員連盟創立総会（参議院議員会館１０１）
４月３日（水）15時～：政策情報セミナー「再生医療の実用化・産業化の取り組みについて」（バイオインダストリー協会）
４月７日（日）13時～：ぷれいす東京・花見（新宿戸山公園）
４月１４日（日）10時30分～：薬害オンブズパースン・タイアップ全国例会（日本民主法律家協会会議室）
４月２２日（月）18時30分～：薬害根絶デー実行委員会（スモンセンター）
４月２４日（水）19時～：薬害エイズを考える山の手の会（東京ボランティア市民活動センター会議室A）
「鉱毒問題は、直ちに停止のほかない。今になってその処置法を講究するは姑息だ。先ず正論によって撃ち破り、前政府の非を改め、その大綱を正し、しかして後にこそ、その処分法を講ずべきである。しからざれば、いかに善き処分法を立つるとも、人心快然たることなし。いつまでも鬱積して破裂せざれば、民心遂に離散すべし。既に今日のごとくならば、たとえ鉱毒のためならずとも、少しその水が入っても、その毒のために不作となるように感ずるならん。そうしていかにして民心を安んぜんや。古河（吉兵衛・古河鉱業社長）も拾万円位の純益を吾が有にしてその他を散じ、終りを克くすれば続くが、さなくして永続する道理あろうや。」（「海舟座談」明治30年３月２７日）
鉱害、公害、薬害、どれも政府の対応は今も昔も同じです。政府も姑息な対応ではなく誠意を持って対応するべきです。
今日は午前に中野の東京警察病院で検査と診察があり、午後は東京八重洲のビルの会議室で薬害エイズ裁判和解17周年記念集会がありました。午前と午後の予定の間に時間があったので永田町の国会図書館で調べものをしました。国会の周りは綺麗に桜が咲いていました。国会の中も桜のように綺麗になればよいのですが、口は満開でも実がなっていないように感じます。
薬害エイズ裁判の和解から17年。毎年、和解の月のこの時期に記念集会が開かれますが、だんだんと会場が狭くなってきています。世間が忘れ去られると同時に被害者の方も年々亡くなられていきます。世間では和解で問題解決と思われても被害者は身体が快復されるわけでなく苦しみのうちに亡くなっていきます。被害者が訴えるのは二度と悲惨な薬害を起こしてほしくないという想いが虚しくも薬害は繰り返され重苦しい人生を送り亡くなり遺族に引き継がれます。社会の一人ひとりが薬害被害者の生の声を聞き分かち合うことによって他人事でなく薬害を起こしている社会に生活していることを気付くことが大切だと思います。
今日はお昼に衆議院第２議員会館の会議室で行われた「憲法は変えられるのか」という院内集会に参加して、夕方は薬害根絶デーの実行委員会に出てきました。憲法問題や薬害問題は大変重要な問題でありますが、世間では他人事のように関心が薄いです。どうしたら関心を持ってもらえるのか。どのように伝えていったら良いのか。その難しさを痛感した一日でした。
