孤立死と聞くと他人事ではないと思ってしまう独り身の私ですが、こんな私でも心配する人がいるので、なぜ孤立死を取り上げるのかを言わなければなりません。最近出版されたばかりの本で「あなたならどうする孤立死」という本を私と交流のある二人の区議さんからフェイスブックを通して知らされました。一人は薬害エイズを考える山の手の会にも参加しもらって自殺対策にも取り組んでいる新宿区議会議員、もう一人は地元の足立区議会議員です。お二人とも自殺対策や貧困問題などの取り組みでこの本の中に登場してきます。著者は中下大樹さんという生活困窮者のための葬送支援や自殺・貧困問題に関わる若い僧侶の方です。ということで孤立死とは他人事でない私が、生きづらいこの世の中で苦しんでいる人のために何かできないかと、自分のことはさて置き、人のお節介をやこうと手にとった本です。この本には著者が体験した数々の孤立死が出てきます。その生々しい現実を読んだだけで暗くなりますが、私も孤独死や独り身の火葬場に立ち会った経験から、この世の中の暗さを本を読んで共感しました。現実は現実として見ていかなければなりません。生きづらい社会から生きやすい社会へ、どのようにしていけばよいのか志ある人々と分かち合いながら活動していきたいと思います。
「あなたならどうする孤独死」(著者:中下大樹 出版社:三省堂)2013年3月30日第1刷発行