今日は午前に中野の東京警察病院で検査と診察があり、午後は東京八重洲のビルの会議室で薬害エイズ裁判和解17周年記念集会がありました。午前と午後の予定の間に時間があったので永田町の国会図書館で調べものをしました。国会の周りは綺麗に桜が咲いていました。国会の中も桜のように綺麗になればよいのですが、口は満開でも実がなっていないように感じます。
薬害エイズ裁判の和解から17年。毎年、和解の月のこの時期に記念集会が開かれますが、だんだんと会場が狭くなってきています。世間が忘れ去られると同時に被害者の方も年々亡くなられていきます。世間では和解で問題解決と思われても被害者は身体が快復されるわけでなく苦しみのうちに亡くなっていきます。被害者が訴えるのは二度と悲惨な薬害を起こしてほしくないという想いが虚しくも薬害は繰り返され重苦しい人生を送り亡くなり遺族に引き継がれます。社会の一人ひとりが薬害被害者の生の声を聞き分かち合うことによって他人事でなく薬害を起こしている社会に生活していることを気付くことが大切だと思います。