笑顔の江川

薬害エイズを考える山の手の会のご案内
薬害被害者、がん患者の支援活動
尊敬する勝海舟や田中正造のコメント

厚生労働省の医薬品等制度改正検討部会を傍聴して

2011-06-20 22:00:14 | 日記
薬害肝炎事件の検証会議を受けて今年から始まった厚生労働省の厚生科学審議会医薬品等制度改正検討部会の第4回目の会議があり傍聴してきました。私は2回目から傍聴していますが、だんだんと傍聴席の数が増え傍聴者も増えてきました。少しずつでも社会の関心が高まることは良いことです。通常、国の施策は各省庁ごとに大学の研究者や業界関係者で構成する審議会がありそこで審議して報告書をまとめ各省庁の施策として法律が必要なものは国会にあげます。すなわち私たち国民生活に関わる法律は国会で審議される前に各省庁の審議会で検討されていることが多いのです。医薬品に関することは最近では委員として薬害被害者も加わり一般市民も傍聴出来るようになって来ましたが、非公開のものもあり、国の施策の審議する過程では見えにくい部分がまだまだあります。少しでも傍聴者を増やして国民の関心を示し、審議する過程でも国民の声が反映するようにしていかなければなりません。次回の医薬品等制度検討部会は7月22日(金)です。傍聴には申し込みが必要で事前に厚生労働省のホームページに案内が出ます。
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歴史上の人物を見る勝海舟ー宮本武蔵

2011-06-19 07:51:55 | 日記
「このひとは仇があったので、はじめは決して膝から両刀を離さなかったが、一旦豁然として大悟するところがあって、人間は決して他人を殺されるものではないという信念が出来、それからというものは、まるでこれまでの警戒を解いて、いつも丸腰でいたそうだ」(勝海舟「氷川清話」より)
このひととは宮本武蔵のことです。勝海舟もまた剣の達人ですが、多くの人が勝海舟の命を狙っていたにもかかわらず自ら剣をぬいたことはないそうです。人はいろいろなもので身をまとうとしますが、一人一人の中にある本当の素敵なものが隠れて見えなくなってしまうような気がします。まだまだ私は修行が足りないようです。
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薬害エイズでもない薬害肝炎でもない血液製剤で肝炎になった患者さん

2011-06-18 21:52:13 | 日記
薬害被害にあわれた患者さんの支援活動をしてきて、今までに様々な患者さんと交流してきましたが、その都度、なかなか全ての被害者を救済することは難しいと感じます。私は医療関係者でも薬害訴訟を担当する弁護士でも、また行政の担当者でもなく一支援者ですが、よく患者さんから相談を受けることがあります。その都度、相談窓口などをお教えしますが、制度だけの問題でなく生活上の問題や精神的なものもあり、解決するには難しい問題がたくさんあります。
薬害エイズにも該当しない薬害肝炎にも該当しない血液製剤で肝炎になった患者さんがいます。薬害エイズは血友病の治療に使っていた血液製剤がエイズウイルスに汚染されていたためHIV感染被害を受けた場合のことを言います。一方、薬害肝炎は出産時や大きな手術で大量出血して、その止血剤として使った血液製剤が肝炎ウイルスに汚染されていたためHCV感染被害を受けた場合のことを言います。血液製剤によってもいくつかの種類はありますが、問題の血液製剤はHIV、HCVとも汚染され薬害エイズの被害者は重複感染してエイズにも肝炎にも悩まされています。ところが血友病の患者さんでも同じ血液製剤を使ってHIVには感染していないけれどHCVに感染して肝炎で苦しんでいる患者さんがいます。この人は薬害エイズ訴訟にも加われず、薬害肝炎訴訟にも加われず救済はされません。患者さんに聞いてみると、このようなケースは何人かはいると言いいます。そもその訴訟を起こさなければ救済されない、この国の社会保障制度にも疑問を感じますが、小さな一人一人の患者さんの声を聞ける社会になってほしいものです。
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薬害根絶デーに向けてー人とのつながりを大切に

2011-06-17 20:17:11 | 日記
8月24日の薬害根絶デーに向けて本日は霞ヶ関の国家公務員の労働組合を回りました。薬害根絶デーは厚生労働省が薬害エイズ事件の反省から中庭に誓いの碑を建てたことから始まっていますが、正に霞ヶ関の中心に立っているので一番近くの各省庁の国家公務員に参加してもらいたいと、毎年参加のお願いに回っています。中には誓いの碑があることも知らない公務員もいますので碑の存在を知ってもらうためにも回ることは大切です。国家公務員というと敷居が高く感じますが、何度か訪問していくと人的交流も出来てきます。今日は薬害根絶デーの参加のお願いをしながら組合の委員長と様々なお話が出来ました。機械的な要請だけでなく時間が有れば様々なお話をしていくうちに人的交流が深まっていきます。その人的交流こそが活動の輪が拡がっていく原動力となるのです。
来週6月23日には薬害根絶デーの実行委員会があります。今年は若い学生も参加して活気付いています。来週の実行委員会が楽しみです。
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渋沢栄一「論語と算盤」セミナーに参加して

2011-06-16 22:28:36 | 日記
今日は一橋大学の田中一弘教授が渋沢栄一の「論語と算盤」についてお話しました。一橋大学も前身の商法講習所は渋沢栄一が設立に大きな力を発揮しました。渋沢栄一の精神は一橋大学に受け継がれているのか、難しいところですが経営倫理の講座など創って苦心しているようです。渋沢栄一は「論語と算盤」の中で「・・・論語というものと、算盤というものがある。これははなはだ不釣合で、大変に懸隔したものであるけれども、私は不断にこの算盤は論語によってできている、論語はまた算盤によって本当の富が活動されるものである、ゆえに論語と算盤は、甚だ遠くて甚だ近いものであると始終論じておるのである」と言っています。さて本当の富とは・・・。「論語と算盤」を現代に活かすには企業を構成する個人が自分の仕事における義を真剣に探求していくことが大切であると・・・。現代でも企業の不祥事は絶えません。コンプライアンス(法令順守)も大切ですが、まずは企業に所属する人が大切でしょう。論語を読む時間くらいつくりたいものです。
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