笑顔の江川

薬害エイズを考える山の手の会のご案内
薬害被害者、がん患者の支援活動
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薬害エイズでもない薬害肝炎でもない血液製剤で肝炎になった患者さん

2011-06-18 21:52:13 | 日記
薬害被害にあわれた患者さんの支援活動をしてきて、今までに様々な患者さんと交流してきましたが、その都度、なかなか全ての被害者を救済することは難しいと感じます。私は医療関係者でも薬害訴訟を担当する弁護士でも、また行政の担当者でもなく一支援者ですが、よく患者さんから相談を受けることがあります。その都度、相談窓口などをお教えしますが、制度だけの問題でなく生活上の問題や精神的なものもあり、解決するには難しい問題がたくさんあります。
薬害エイズにも該当しない薬害肝炎にも該当しない血液製剤で肝炎になった患者さんがいます。薬害エイズは血友病の治療に使っていた血液製剤がエイズウイルスに汚染されていたためHIV感染被害を受けた場合のことを言います。一方、薬害肝炎は出産時や大きな手術で大量出血して、その止血剤として使った血液製剤が肝炎ウイルスに汚染されていたためHCV感染被害を受けた場合のことを言います。血液製剤によってもいくつかの種類はありますが、問題の血液製剤はHIV、HCVとも汚染され薬害エイズの被害者は重複感染してエイズにも肝炎にも悩まされています。ところが血友病の患者さんでも同じ血液製剤を使ってHIVには感染していないけれどHCVに感染して肝炎で苦しんでいる患者さんがいます。この人は薬害エイズ訴訟にも加われず、薬害肝炎訴訟にも加われず救済はされません。患者さんに聞いてみると、このようなケースは何人かはいると言いいます。そもその訴訟を起こさなければ救済されない、この国の社会保障制度にも疑問を感じますが、小さな一人一人の患者さんの声を聞ける社会になってほしいものです。
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