笑顔の江川

薬害エイズを考える山の手の会のご案内
薬害被害者、がん患者の支援活動
尊敬する勝海舟や田中正造のコメント

分かち合いー一人一人の存在を認めるということ

2011-06-04 15:43:34 | 日記
 慌しい社会の流れの中で、その流れに乗ってふと自分が、その流れに乗れない他人を見過ごしてしまう自分の姿勢に気付くことがあります。自分が流れに乗れないことの方が多いかもしれませんが・・・。この社会は効率を求めその流れに乗れない人をはじき出してしまいます。そのために人は同じ考え方や同じ立場の人々で集団をつくり守ります。しかし、この集団に入れない人は意識せずともはじき出されます。
 私は薬害エイズや薬害肝炎の活動に関わって、患者さんとのお付き合いの中で、一人一人の患者さんがこの社会で生きていくことの難しさを感じてきました。薬害エイズは血友病の治療に使った血液製剤がエイズウイルスに汚染されていたため感染被害を起こしてしまったわけですが、問題の血液製剤は肝炎ウイルスにも汚染されていたため薬害エイズ被害者はエイズと肝炎の重複感染して、今、肝炎ウイルスが悪さして肝炎で悩んでいます。しかし薬害エイズに当てはまらない問題の血液製剤を使って肝炎感染した血友病の患者さんもいます。では出産時や大きな手術で大量出血をしてそのときに治療のため肝炎ウイルスに汚染された血液製剤を使って感染被害を起こしてしまった薬害肝炎には当てはまらないのか。答えはノーです。また、出産時に大量出血して問題の血液製剤を使わず輸血によって肝炎に感染してしまった人は薬害肝炎に当てはまらないのか。答えはノーです。私は活動を通じてこのノーに該当する人々ととも交流しています。日々治療に悩み行き先のなく社会生活に不安を感じている患者さんがいます。治療のことや医療費制度のことでは制度改正も進み相談窓口も出来てきていますが、この社会で生きていくうえでの社会的・精神的な悩みを共有することは難しそうです。薬害エイズを考える山の手の会では、薬害エイズに限らず薬害肝炎や様々な立場の人々が参加して、まずは一人一人の立場を共有して分かち合っています。
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