緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

家庭の医学(2)

2008年01月04日 | つれづれ

主人公の母親が調子を崩し、貧血から精査したところ
胃がんが見つかります。
化学療法、副作用との葛藤、在宅緩和ケア、看取り
葬儀から遺灰を撒き終えるまでを
娘の立場から描いたものです。

今、私の回りで起こっていることが
そのまま、活字になっていました。
言葉にも、展開にも、無理がなく
頭の中で分析したり、解釈する必要がなく、
すっと入ってきて
経験と重なって、流れていきました。

外来化学療法、その後の副作用、だんだん動けなくなっていく様子
モルヒネの開始、ホスピスケアの導入、
飲み込みが悪い中薬が飲めたと
日常のちょっとしたことに喜びを感じる様、せん妄・・
この一連の出来事は、多くのがんの患者さんを支える人々に
共感と同意をもたらすものだと感じました。

何度も、何度もうなづきながら読みました。
(つづきます)


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