緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

日米オピオイド事情とNYタイムス取材(5)

2007年07月06日 | 医療

今の日本の現状で
痛みを耐えて耐えて
それでもオピオイドを拒否し続ける患者さん
というのは、あまり聞いたことがありません。

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飲むことを躊躇されている方に
オピオイドの情報を伝えておきますと
大概、ここまでの痛みには様子をみようと
自己決定が出来る方が多く
納得できた時点で自ら
「そろそろ飲もうと思います」
と言われた方はいらっしゃいました。

つまり、オピオイドは
NYタイムスの記者さんが思ってたよりも
日本には浸透しているということなのだと思いました。

同行なさっていた武田先生は
WHO3段階除痛ラダーを
国内に紹介された先生で
その功績は本当に大きいと思います。

 

一部アメリカのラフなオピオイド使用と
良性疾患の疼痛にも投与できること。
これに、対して日本の状況が
1:60になっているのだと思います。

ただ、消費量が多ければよい
というものではありませんので
これからも、日本的な繊細な調整を
行い続けていこうと思っています。
シリーズ終わります。



ビリーを続けている次男の腕をみて
ビックリ!
モリモリになっていました。
ちなみに、私はウィークエンド・ビリーです。
でも、明日は仕事なので
サンデー・ビリーになりそうです。

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2 コメント

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Unknown (アビシニアン)
2007-07-07 02:41:09
リハビリ科のスペース(とても広い部屋)で、昼休みにみんなで、ビリーやりたいと言い出したら、意外と賛同者が多かったのにびっくり。一人でもくもくとやるのには、ちょっと抵抗があったりして。話によるとDVDでは、ビリーが、励ましてくれるとか...みんなで腹筋をわろう!そして緩和ケアの仲間を作ろう

ときに
鎮痛補助薬に関しては、ほとんど適応外なので、主治医に使ってもらうときには作用機序、副作用、etc...を説明できるように理論武装する必要があったりします。有賀先生みたいに、使用経験豊富な医師ばかりではないので、大変ではありますが、薬剤師が必要とされているのではないかと自分を鼓舞しては(ポジティブシンキング)、がんばってます。また、患者とその家族に対しても、なぜ、抗てんかん薬や抗うつ薬を、飲まなければならないのかを説明する必要があります。例によって「薬剤情報提供書」なるお薬の説明書が患者に渡される可能性があり、そこでわしは、てんかんでもうつでもないから、こんな薬必要ないわい!」となる可能性もあるわけです。薬剤師によっては「薬剤情報提供書」の文面とおりに説明するやもしれません。医師や患者や家族に対して、「なんだかわからないけど、痛みに効くみたいです」とはプロの薬剤師としては言えないですよね。ここは、さすがに薬剤師の仕事でしょう。よく「顔の見えない薬剤師」といわれますが、それって、ふつうに考えたら、かなり怖いですよね。

また、痛みの発生機序の件ですが、塩酸モルヒネを持続静注で1000mg以上(場合によってはそれ以上)も使う症例をざらに見かけたり、症例報告をききます。いつも思うのですが、それはモルヒネには鎮痛耐性がないよ、だから、どんどん増やしてもかまわないんだよ、安心なんだよ、ていうことなんだろうか疑問に思ったりします(どうにも、人間ができていないので、ひねくれた考えしかできないようです。不徳のいたり)。がんの進行のせいなのか、モルヒネの鎮痛耐性(?)のせいなのか。もっといえば、痛みの初期に十分に疼痛コントロールをしたり、オピオイドを導入してもNSAIDsをきちんと併用したり、鎮痛補助薬を上手に使うことで、「末梢性感作」「中枢性感作」を抑えることができれば、オピオイドの総量(以上な量)をへらすことができるのでは、とまた妄想がループしてネストしてしまってます。できれば、ビリーに励ましてほしいくらいです(^^;)




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Unknown (aruga)
2007-07-07 23:54:07
過去ログで書いたことがありましたが、在宅訪問をしていたとき、神経障害性疼痛に、紙に書いて説明して抗うつ薬だしたら、薬局の説明でうつだから処方されたと聞いて、患者さんカンカン。先生薬盛ったでしょと言われました・・

要するに、オピオイドも副作用が最小限で、疼痛が取れればよいのだと思います。がんは慢性化していますから、長期に上手に使用し続けるには、無鉄砲に増やすのは避けたいですよね。
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