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緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

「道が人を育ててくれる」という言葉の背景は・・

2015年01月17日 | つれづれ

久々の大阪出張。
新幹線の中で、
ブログを開けることができました。



前回の記事。

If I stay (邦題名 ミアの選択)という映画のセリフでした。

そこそこ売れていたロックバンドの
父母を持つミアは
小さなときから、
なぜかチェロに魅かれ、
それを知った父は、
チェロを買い、
父母はその時から
バンドはやめてしまい、
ミアの音楽環境を優先させるようになります。

ミアは、ジュリアード音楽院の
受験を考えるまでになるのですが、
ある日、ふと父に聞きます。

お父さんは、どうして大好きだったバンドをやめたの?
(私のせい?というような表情で)

それに対して
父は答えます。

大好きなものをがまんして辞めたんじゃなく、
そうしたいと思ったように選んだ道なんだよ。

(積極的な選択だったというような意味だったように記憶しています)

そして、あの言葉に繋がります。

選んだ道に人は育てられるものなんだ
と・・




これを見ていて、思い出しました。
子供たちのことで、私は一時期、仕事を続けられませんでした。

子供たちがいなければ、私はもっと医師として専門的な道を進めたのに・・
そんな風に、何度思ったことでしょう。




ミアの父は、ミアのチェロのために、
自分の人生が犠牲になったとは
微塵も言葉にせず、
積極的な、肯定的な選択だったと言いました。

そして、そうしたことで、新たな自分が育ち、
バンドを続けていたらいなかったような自分が今いるんだと・・




キャリアの話をさせてもらう機会をもらったりするなかで、
無意識に気づいていたこのことを
改めて、こうして言葉にして聞いたとき、
本当に、そうだったなあと
かみしめている自分がいました。


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