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緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

女先生(4)

2007年06月11日 | 医療

小康状態となったら
今後の治療方針を主治医側はさらに検討し
ご本人交えて、選択していくことになります。

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単に最後の延命のあり方だけではなく
がんの根治治療は行わないにしても
椎体形成術など症状緩和のためではありますが
観血的な治療などの選択を行うとともに
療養の場の選択(在宅、ホスピス、急性期病院の当院でも継続入院)なども
ご本人とともに考えていくのです。

患者さんは小学校の教師をなさっていました。
沢山の教え子に慕われ、その力量から
荒れたクラスを受け持たされることも多かったそうです。

一人の教え子が高校生になったとき
自殺で亡くなった話をしてくれました。
このことが、尊厳死を考え始めたきっかけの一つだった
と、話してくださいました。

ただ、今は教え子に会いたくないと・・・
取っ組み合いをした女先生のイメージから
今の自分は程遠くみじめだからと・・・

会って一人ひとりにさようならをすることは
どのように考えますか?
そう尋ねました。

小学校では
下校前には一人一人と握手をして送り出したそうです。
教え子の自殺で
残された人の辛さは一番分かっていらっしゃると思いました。

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