回診のとき、話してくださった“新たな気づき”
子供達と別れる辛さ・・
午後、ゆっくり時間をとることを約束しました。
私自身、緩和ケアに携わるようになって
自分もいずれ死ぬことを覚悟するようになりました。
医師としてではなく
一人の人として、幾つかの感情に気づくようになりました。
その一つが子供達、家族と別れることの寂しさでした。
こう書くと、当たり前じゃない・・って思われると思います。
ただ、そんな単純な言葉でくくれないような
愛おしさとか刹那さとか入り混じったような寂しさです。
ここには母親ならではの感情があるように思います。
それは、出産したことという生物的なことではなく
もっと前の、原点を共有しているというか
出発点を共に知り
バトンを渡して共に生きてきたものが
手を離して流れ去っていくような感覚
上手く表現できないのですが。
(つづきます)