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緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

別れの準備(2)

2008年02月26日 | 医療

回診のとき、話してくださった“新たな気づき”
子供達と別れる辛さ・・
午後、ゆっくり時間をとることを約束しました。



私自身、緩和ケアに携わるようになって
自分もいずれ死ぬことを覚悟するようになりました。

医師としてではなく
一人の人として、幾つかの感情に気づくようになりました。

その一つが子供達、家族と別れることの寂しさでした。
こう書くと、当たり前じゃない・・って思われると思います。
ただ、そんな単純な言葉でくくれないような
愛おしさとか刹那さとか入り混じったような寂しさです。

ここには母親ならではの感情があるように思います。
それは、出産したことという生物的なことではなく
もっと前の、原点を共有しているというか
出発点を共に知り
バトンを渡して共に生きてきたものが
手を離して流れ去っていくような感覚

上手く表現できないのですが。
配偶者とも両親とも異なる特別の感覚です。
(つづきます)

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