緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

世界の幸福度報告書2017

2017年04月30日 | 社会時事

World Happiness Report 2017(世界幸福度報告書)が
3月20日国連から報告されました。

http://worldhappiness.report/ed/2017/


日本は、51位・・・




様々なサイトで、
以下のAFP時事通信が伝えた記事の和訳が
ペーストされています。

AFP=時事】国連(UN)が20日発表した2017年版の世界幸福度報告書(2017 World Happiness Report)によると、2016年版の同報告書で4位だったノルウェーが首位に躍り出た。
世界幸福度ランキング上位にはこの他、北欧の近隣諸国のデンマークとアイスランド、そしてスイスが名を連ねている。
報告書は、福祉、自由、寛容、正直、健康、所得、良好な統治などの「幸福度を支えると考えられる主な要因のすべてにおいて、トップ4か国はみな上位にランクしている」としている。
以下フィンランド(5位)、オランダ(6位)、カナダ(7位)、ニュージーランド(8位)の順で、オーストラリアとスウェーデンが同点で9位だった。
上位10か国はすべて裕福な先進国だが、報告書によれば、お金だけが幸福に結びつく要因ではないという。
実際に、富裕諸国における幸福度の水準の差は「心の健康、体の健康、人間関係の差」によるところが大きく、「単一の不幸の源として最大のものは精神疾患だ」と報告書は指摘。「所得格差は国が貧困なほど大きな問題となるが、それでもやはり、貧困国でも精神疾患が主要な不幸の源となっている」としている。
近年経済的に大きく発展した中国は、調査対象155か国中で79位だった。報告書は中国の幸福度は25年前より高くなっていないことを示している。
米国は、社会的支援のポイントが下がり、腐敗度が上昇したため14位にランクを下げた。この2つの指標はまさに、北欧諸国が幸福度で上位に位置づけられる理由を説明する要因に他ならない。
国際幸福デー(International Day of Happiness)に発表される世界幸福度報告書は、社会をより健康に、より効率的にする手段として、幸せの質を数値化したもの。国連は2012年に最初の報告書を発表。今年で5回目となる。
上位10か国の構成は2016年と同じだった一方、生活の評価点が最も低い下位10か国には大きな変動がみられた。
調査対象国に復帰した中央アフリカが155国中最下位となり、以下、下位から順にブルンジ、タンザニアが続いた。【翻訳編集】 AFPBB News





医療ガバナンス学会 Vol. 082
http://medg.jp/mt/?p=7488

によると、


ここでいう幸福度は、ギャラップ社の世論調査(Gallup World Poll)によるキャントリルの梯子質問(the Cantril ladder question)」によって得られた回答者の主観的幸福度(subjective happiness)をいう。2014~2016年の3年間に各国で毎年おおよそ1,000名、合計約3,000名の回答を国ごとに算定したものである。

各国の幸福度スコアを以下の6要素を中心に分析して説明を試みている。
(1)世界銀行統計による国民一人当たりのGDP
(2)WHO発表の健康寿命
(3)社会的支援の有無
  (あなたが困ったとき、いつでもあなたを助けてくれる親族や友人がいるか?)
(4)人生選択の自由度
  (人生で何を行うかを選択する自由に関して、現在あなたは満足か、それとも不満足か?)、
(5)汚職(corruption)の有無
  (政府ならびにビジネス界に汚職がまん延しているか?)についてYes or Noでの二者選択回答、
(6)寛大さ
  (過去一か月間に慈善事業に寄付したお金を国民一人当たりのGDPで換算)

上記6要素全てが世界最低であるとみなした架空国ディストピア(Dystopia)を設定し、6要素ごとにディストピアと比較したスコアを算定する。さらに、ギャラップ社世論調査の「昨日あなたは次のような感情を経験しましたか?幸せ(happiness)?、楽しみ(enjoyment)?」と「昨日あなたは微笑んだり、笑ったりしましたか?」という質問で正の影響度を調べ、「昨日あなたは次のような感情を経験しましたか?悩み事(worry)?、悲しみ(sadness)?、怒り(anger)?」で負の影響度を調べる。加えて、世界銀行発表のジニ指数で表す経済格差とギャラップ社世論調査で得られたジニ指数を「その他」としてまとめて、「ディストピアの幸福度スコア(1.85)+その他」として、各国の幸福度の違いを理論的に説明しようと試みている。


ノルウェイ 平均スコア7.537
GDP %、社会的支援 %、健康寿命10.6%、人生選択の自由度 %、
寛大さ4.8%、汚職4.2%、ディストピア+その他30.2%

日本平均スコア5.920
GDP %、社会的支援 %、健康寿命15.4%、人生選択の自由度 %、
寛大さ2.0%、汚職2.8%、ディストピア+その他 %

(抜粋は、筆者による)空欄は確認中


1位のノルウェイと51位の日本を比較すると、
健康寿命は日本の方がよく、
その他の5項目は悪く、
特に、汚職と寛大さが悪かったようです。

汚職・・・
なるほど・・

ただ・・・ 
寛大さの指標が慈善事業への寄付金額となると、
日本には、そもそも寄付する文化が育っておらず、
それだけで、日本は幸福ではないと言ってよいのか
疑問です。

果たして、この国連の幸福度調査は、
本当に、幸せを測っているのかなあ・・
欧米人の価値観での尺度ではないかなあ・・
と、思うところであります。






この3か月位で、私が寄付した金額は・・
街角のあしなが育英会と
お世話になった介護系団体に
2千円ちょっと・・・・・
これでは、とても、とても、
世界の幸せには届かない・・・・・・

でも、そこそこ幸せ感を持って、
生活はできているようにも
思うのですが・・・・・・
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