在宅で過ごされながら、治療をなさっていた方
治療主科と在宅医も診療をしておりましたが
イライラ感が強くなり調整の依頼が
緩和ケア外来にありました。
問題点は3つ
疼痛、嘔気・嘔吐、落ち着きのなさでした。
嘔気・嘔吐は、便秘と高カルシウム血症が原因でした。
落ち着きの無さは、制吐剤の副作用でした。
(アカシジアです)
一旦オピオイドを貼付剤にし
緩下剤は・・いつもの2本立ての増量
ステロイドに
鎮痛時補助薬兼イライラ緩和目的にクロナゼパム
在宅医、訪問看護も入っていましたので
排便コントロール集中週間を持ち
嘔気はすっかりと緩和されました。
最大の立役者は奥様。
実に上手にコントロールしてくださいました。
本来、再度オピオイドは経口薬に戻したかったのですが
飲み込みに不安がありましたので
貼付剤をそのままの量にして
その後の増量を経口薬という併用療法で行くこととしました。
便秘が改善しましたので
経口オピオイドもドンと増やすことができ
疼痛もかなり軽快しました。
3つの症状とも2週間を越す頃には
問題にならなくなっていました。