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緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

在宅療養中の症状緩和依頼(1)

2007年12月09日 | 医療

在宅で過ごされながら、治療をなさっていた方
治療主科と在宅医も診療をしておりましたが

イライラ感が強くなり調整の依頼が
緩和ケア外来にありました。

問題点は3つ
疼痛、嘔気・嘔吐、落ち着きのなさでした。

嘔気・嘔吐は、便秘と高カルシウム血症が原因でした。
落ち着きの無さは、制吐剤の副作用でした。
(アカシジアです)

一旦オピオイドを貼付剤にし
緩下剤は・・いつもの2本立ての増量
ステロイドに
鎮痛時補助薬兼イライラ緩和目的にクロナゼパム
在宅医、訪問看護も入っていましたので
排便コントロール集中週間を持ち
嘔気はすっかりと緩和されました。
最大の立役者は奥様。
実に上手にコントロールしてくださいました。
本来、再度オピオイドは経口薬に戻したかったのですが
飲み込みに不安がありましたので
貼付剤をそのままの量にして
その後の増量を経口薬という併用療法で行くこととしました。
便秘が改善しましたので
経口オピオイドもドンと増やすことができ
疼痛もかなり軽快しました。

3つの症状とも2週間を越す頃には
問題にならなくなっていました。


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