80代くらいのご高齢の悪性骨髄腫の患者さん。
痛みで身動きができず
血液内科から外来に急な依頼がきました。
骨髄腫による骨変形が強いのですが
非ステロイド性抗炎症薬は最少量との条件。
モルヒネ徐放剤のMSコンチンを240mg内服され
眠気でほとんどうとうとするほど十分な増量にもかかわらず
体を動かすと突出的な疼痛が走るため
外来受診もストレッチャーでした。
主治医の診療科にベットの空きはないとのことで
外来通院で除痛を行うことも条件でした。
ガバペンチンについて説明し、了解をもらい
(200mg) 2錠 分2
高齢で、眠気も強いので200mgから増量すべきか
悩んだのですが、
疼痛があまりに強いこと
肝・腎機能は良好であったこと
何か気になることがあったら電話を頂くことで
結局、上記のように400mg/日でスタートしました。
結果、MSコンチンは60mgまで減量し
外来には、車椅子で来院
眠気も改善しました。
普通に座って、
ニコニコしながら話ができるようになって
本当に、本当によかった~
こんにちは。雪国の方は、春のありがたさや美しさを本当にご存知なのだと感じます。
ガバペン・・海外文献を何本も読んだ結果・・ 1stラインは、三環系抗うつ薬・SNRIまたはガバペン。2ndラインは、電激痛に抗痙攣薬またはバクロフェン、持続痛にはその他の抗うつ薬または抗不整脈薬。ですから、上から順に適応を考えていきます。三環系は、心血管系副作用、精神作用などで結果的に除外され、SNRIは増量し効果がでてくるのに三環系より時間がかかり量も結構増やさなければいけない等から、結果的にガバペンを選択することが増えてきています。
みのれなさん
こんにちは。適応外投与ですから、副作用や目的、代替薬などについて十分な説明が必要ですよね。院内周知してもらう努力も求められますね。現在、プレガバリンが補助薬として治験中とのこと、ガバペンチン(ガバペン)については学会の動きはないと思います。現場の症状詳記の積み重ねが動かしていくようです。がんばりましょうね。
脊損の方にもそちらでは普通に投与されるのですね。私は、数えるほどしか脊髄損傷の方への投与経験はないのですが(がんが大多数のため)、手ごたえはよかったです。私こそ、勉強になります。また、そちらでの投与状況をお時間があるときにでもお教えください!
因みに、今は市販の筋弛緩薬・鎮痛薬を使っています。