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緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

桜が満開です

2022年03月27日 | つれづれ
冒頭は昨日の新宿の桜です。昨夕の東京は、強風が吹き、雨も降りましたが、桜は散ることもなく、今日はほぼ満開です。午後、学会理事会が終わった後、上野のフェルメール展に行き、2022年の桜を愛おしむ人々と共に、今を、今日を、感謝のひと時として過ごしました。上野の今日の桜上野東照宮の参道の桜上野東照宮の五重塔上野公園の夜桜多くの患者さんがいのちを語るとき、桜は見られないかも・・とか、桜の頃までは頑張りたい . . . 本文を読む

婦人科がんの患者さんが教えてくれたこと

2022年01月23日 | つれづれ
20年以上前のことになりますが・・婦人科がんの患者さんの症状のことで依頼を頂いていました。骨盤底にがんが広がって、両側の尿管に浸潤し、両側水腎症となり、内瘻化(腎から膀胱までカテーテルを入れて尿の流れを確保する方法)していましたが、それをも閉塞し、外瘻化(背中の皮膚から腎盂(腎から尿管に尿が流れ出るロートのような形をしたところ)にバルーンチューブを挿入して尿を外に出す方法)していました。これで、腎 . . . 本文を読む

「待つ」ことに見出せるもの

2021年12月26日 | つれづれ
これまで「待つ」とは生産性がないものという印象がありました。コロナを経験して、待つことに意味があると感じたこともあります。嵐が過ぎ去るのを待つ 市中感染が落ち着くのを待つ ワクチン接種で抗体ができる間を待つ 自宅待機で待つ次の活動への意味ある時間です。一方で、待たされたことで呆れたことも。今年の2月、高校のがん教育の外部講師の依頼を都教育庁、がん対策を経由して受けました。3月末、その高校の担当副校 . . . 本文を読む

情報の眼鏡で見ないこと:ゴッホの絵に思う

2021年11月07日 | つれづれ
2014年12月の年末。結婚25年は旅行をしようと当時ロンドンにいた子供とパリで落ち合いレンタカーで南フランスに行きました。南仏のアルル。夜のカフェテラスで有名なゴッホが通っていたカフェの中の様子。冒頭の写真には、このカフェのアイドル犬も映っています。跳ね橋は、今も残っています。アルルからサン・レミ・ド・プロバンスへ。ここには、ヴァン・ゴッホ通りというゴッホが沢山の絵を書いた道が保存されていて、そ . . . 本文を読む

何年振りかの高校同窓会:スペインは日本の接種証明でストレート入国できるそうです

2021年10月31日 | つれづれ
岡山県の高校を卒業したのですが、その高校で京浜地区に在住しているOB/OGの同窓会がオンラインで開催されました。(写真は本文とは離れて、Mayur GadgeによるPixabayからの画像です)知らない人が沢山いる立食の場よりも一人一人の顔と名前がわかりました。ブレイクアウトルームは3~4名で5分を複数回シャッフルでしたが、結構、話すことができました。この10年位は不参加でしたが、オンラインだった . . . 本文を読む

訪れる日を夢見て サンティアゴ・デ・コンポステーラ

2021年10月17日 | つれづれ
コロナ・・いつか明ける時がきたら・・そして、世界の旅行が可能な日が来たら・・行きたいところ(冒頭の写真は、QuiqueによるPixabayからの画像 )サンティアゴ・デ・コンポステーラ街のスクエア(Germán BlancoによるPixabayからの画像)聖ヤコブの墓の上に立つ教会ここを目指して巡礼路がフランス、ポルトガル、スペインから何本も伸びてきます。大聖堂(gustavobou . . . 本文を読む

青空の励まし:皆頑張ったよね!!

2021年09月20日 | つれづれ
台風一過で突き抜けそうな青空。日比谷公園をぐるりと回り、東京ミッドタウン日比谷の6階でランチ。日比谷公園の近くには厚生労働省など省庁の建物も。11時半位だったこともあり、空いていて、窓から見える日比谷公園と皇居に久しぶりの喧騒を離れたひと時でした。外にはルーフバルコニーがあって小さなお子さん連れの家族がテイクアウトしたランチを食べながら子供たちが元気に遊んでいました。コロナに感染した人、しなかった . . . 本文を読む

研究や政策に患者さん・市民の方の参画が求められるようになってきました:PPIとは

2021年08月01日 | つれづれ
都の新型コロナ感染者数が伸びていっています。オーバーシュートも含め、あり得ることと思います。オリンピックが無観客になっただけでも、熱中症などでERへの搬入数が抑えれれるので、よかったと思います。どの医療機関も粛々と目の前のことに取り組んでいっています。そして、オリンピックまさにチームの競い合いです!そんなオリンピックを見ていて、思い出したこと。医学のチームアプローチPPIこれが何の略か知っている方 . . . 本文を読む

心から楽しみたかった・・気持ちを切り替えて・・

2021年07月11日 | つれづれ
2019年のコロナの前・・・都内の電車に乗ると、新調した車両や車掌さんが英語でアナウンスしていたり、路線図や切符購入には英語表記がされたりし始めていました。JRは、英語のアナウンスは録音を流していましたが、その私鉄は、生アナウンスで、どの車掌さんもとても発音が素晴らしくて、すごく練習したことがわかりました。素敵なおもてなしだなあと思っていました。タクシーの運転手さんもです。車内には、いろいろ工夫が . . . 本文を読む

亡くなった友にこの週末は再会できる・・

2021年06月13日 | つれづれ
20年近く、緩和医療のことを一緒に取り組んできた仲間が先週、急逝しました。突然のことでした。実感はなく、今週末に開催される日本緩和医療学会学術大会で何年かぶりに会えるかもしれないと思っていた矢先でした。ただただ頭が真っ白になりました。学会は、ハイブリッドで私は18、19日両日共に現地で発表等参加します。友人のセッションの一つは事前収録だったそうです。お亡くなりになる前に、事前収録は終わっていたと聞 . . . 本文を読む

深呼吸を。紅葉が始まった六義園にて

2020年11月29日 | つれづれ
(六義園にて)コロナ感染症もですが、対応すべき疾患、気を抜いてはいけない耐性菌対策など医療機関の緊張感は日々高まっています。go to ~で、感染拡大になることは誰しも予想していたことです。自然な集団免疫は獲得することは期待できませんからワクチン投与が可能となるまで、粘るしかありません。疲弊しないで上手くやり過ごしつつ脇はしめていきましょう・・深呼吸のひと時を・・都内の中では遅い紅葉の六義園から。 . . . 本文を読む

照葉のように・・患者さんを想う

2020年11月15日 | つれづれ
Mabel AmberによるPixabayからの画像 紅葉を見ると思い出します。茶道では枯れた葉を ”照葉”(てりは)と呼ぶということを・・自然に枯れていくことの美しさ。それを枯れ葉と言わず、日に照り、最期に輝き、そして、落ちていくさまを表す言葉なのだそうです。患者さんご家族に教えて頂き、初めて書いたのが2006年。2014年の秋に侘寂について書いたものから抜粋で . . . 本文を読む

つらい人選手権

2020年11月08日 | つれづれ
(Free-PhotosによるPixabayからの画像)前回の吉澤智子さん語録からもう一つ・・・肺癌だったご主人と二人三脚で治療を頑張った智子さん。いつも機嫌よくいることを心掛けたそうです。今のがん治療は、よく効きますから、この道のりは、徐々に長いものになっていきます。どちらがどんな風に大変か・・辛さの掛け合いになることもあったのでしょう。そうした時のことを一言で表現されました。「つらい人選手権で . . . 本文を読む

ジョエル・ロブションのデリバリー

2020年09月06日 | つれづれ
5月から始まったジョエル・ロブションのテイクアウト・デリバリー中々レストランには行くことができないので、色々な所で、都内ではデリバリーが始まっていますが、ロブションがデリバリーつまり、グランメゾンのフレンチのデリバリーを行っているとは・・9月の私の誕生日に家族が注文してくれました。さすがにウーバーイーツではなく。ロブションの車で、配達・・クーラーボックスに入っていました。出すとこんな感じ。2段重ね . . . 本文を読む

後輩医師からの贈り物;お手製マスク!

2020年06月14日 | つれづれ
血液内科から緩和医療に転向した後輩の女性医師が素敵なお手製マスクを送ってくれました。右のレースのところは何と手作業で縫い留めてあります。生地も特別で、ノーズワイヤは取り外しができます。そして、なんと、普段使っているサージカルマスクを中に挟むことができるように作られていました。内側はメッシュで・・・ところで・・東京はアラートが解除され、人の流れが出来てきました。でも、本当に大切なのはここから・・誰か . . . 本文を読む