江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

ネギま!キャラクター大辞典第25回

2006年12月12日 17時51分26秒 | ネギま!・ネギま!?・UQ
 毎度! 相変わらず眠気と戦っている江戸です。で、ふと気づいたのですが、実は自分、酸欠気味なんじゃないかと……。冬は冷気の進入を防ぐために、窓へビニールを貼って密閉しているので、酸素の供給が不足しているのかもしれません。だからいくら眠っても足りないという状態になるのでしょう。つまり、室内で七輪とか使ったら、即死亡フラグになるという事ですな(((( ;゜Д゜))))。


 それでは、早速ネギま!キャラクター大辞典の第25回目をいってみましょう。今回はこの人。

     
     古菲(クー フェイ)

 古菲といえば、現在はネギにとっての格闘面での師匠であり、武道四天王の一人であるというイメージが強いと思いますが、初期の彼女を語る上で欠かせない要素と言えば、やはり「バカレンジャー」ではないでしょうか。

     
 初期のネギま!にはバトルシーンはほとんどなく、また「武道四天王」という言葉自体も作中には出てきていないので、必然的に武闘派の古菲はバカレンジャーの一員としてしか活躍する機会を得られませんでしたし、このバカレンジャー入りを境にして、彼女は多くの読者に認識されるキャラになったと言えるでしょう。
 まあ、まだこの時点では、前作『ラブひな』の読者にとってカオラ・スゥの後継キャラというイメージの方が強かったかもしれませんが(笑)。

     
     カオラ・スゥ
 実際、肌・髪・瞳の色がことごとく類似しております。もしかしたら古菲は中国出身なのではなく、モルモル王国出身で只の中国マニアなのではなかろーか(笑)。

 さて、バカレンジャーとしての古菲ですが、そのテストの平均成績は学年の生徒737人中の600番台で、下から数えた方がはやいです。

     
 しかし、よく見ると、バカレンジャーのメンバー内では夕映に次ぐ2番手である事が分かります。また、他のテストでも常に2番手をキープしているのですよね。

     
 英語の居残り小テストでも、夕映に次いで2位。

     
 期末テストでも明日菜に次いで2位です。
 少なくともバカレンジャーの中では優秀な方ですし、日本語に不慣れだというハンデも考えると、周囲の評価ほどはバカでは無いという事になるのではないでしょうか。そもそも、多少怪しげな訛りがあるものの、これだけ流暢に日本語を操っている時点で彼女の頭が決して悪い訳ではない事を示しています。

     
 実際、146時間目(16巻)でも、とっさの機転でいいんちょの説得を成功させていますよね。まあ、物事を深く考えるのがあまり得意ではない事は確かだと思われますが、頭の回転ははやい方でしょう。

 ただ、古菲の場合、実は日本での生活が中学からではないという可能性も否定出来ませんので、日本語に不慣れだというハンデは成立しない事も考えられます。実際の所、彼女の出身や国籍はもちろん、いつ頃日本に来たのかも謎に包まれているので、上記の「モルモル王国出身説」はもちろん、「日本出身説」を唱える事も可能です。
 つか、日本人でしょ、この阿久津?(笑)

     
 初期設定ではどうやら日本人だった模様。1巻巻末の身長設定では、古菲に「阿久津(?)」、チャオに「古」と名前がついていますよね。この事から推測するに、古菲は元々日本人だという設定で、褐色の肌は当時まだ強い勢力を誇っていたヤマンバギャルのガングロの名残だったのではないか……とも思えます。もしも本当にそうだったのだとしたら、今の設定になって本当に良かったと思う(笑)。
 まあ、「日本出身」はオーバーだとしても、「中国出身の日本育ち」という可能性は充分に有り得そうです。

 それでは、何故古菲が麻帆良学園に来たのかを考えてみましょう。私が思うに、古菲に限らず、特殊な能力を持った生徒は学園にスカウトされて麻帆良の地に訪れたのではないでしょうか。実際、3-Aの生徒の面子を見ると、全員魔法使いか、その従者になれる才能を持った生徒ばかりが集められているように思えます。つまり、古菲も学園、ひいては魔法界にとって、将来的に有益な人材だと判断されたのでしょう。だから、彼女の留学についても、学園から資金援助等がなされているものと推測されます。

     
 仮に魔法界が関係なくても、55時間目(7巻)でのボーリングの件でも分かるように、あらゆるスポーツをプロレベルでこなせる彼女の存在を放っておく手はないでしょう。各種のスポーツ大会に出場させれば、ほとんどの個人種目で世界新記録を出して優勝してしまいそうですし、それならば彼女が所属する学園の名を全国的に広める等の利用価値は色々あるはずです。

 ところで、古菲は周囲から「バカで色気が無くて、恋愛事にも無縁」という風に認識されているようですが……

     
 37時間目(5時間目)では、ネギ(偽)とのキスに照れたり、

     
 75時間目(9巻)では世界樹の噂に反応するという、意外に乙女な側面も。また、94~95時間目(11巻)では、ちょっとネギの事を意識し始めている描写もあります。

     
 今後、恋愛面で彼女がどのような変化を見せてくれるのか、それが気になるところです。


 さて、物語が進んでくると、古菲はバカレンジャーよりも、武道四天王としての側面の方が重要になってきました。
 まず、古菲にとっての大きな転換期は、やはり修学旅行終盤での、ネギ陣営と天ヶ崎陣営の総力戦でしょう。

     
 ここで戦力として無視できない存在に昇格したのは勿論、後にネギの師匠になる事にも繋がっていきます。そして、ネギの師匠となってからは、完全にネギま!という作品にとって欠かせない重要な立ち位置を手に入れました。
 ただ、この時点では作品にとって必要な存在でも、大多数の読者にとって必要にされていたかというと、そうでもなかったように思えます。事実、人気投票の3回目と4回目はともに25位という低い順位に甘んじていました。
 そんな状況が一気に変わったのは、やはり武道大会編からでしょうか。

     
 もう、龍宮との死闘には読んでいて思わず泣きそうになりました。個人的には武道大会で最も熱い試合だったと思います。直向きに強さを求める古菲の姿に感銘を受けた読者も多いのでは?
 あと……

     
 このヘソの可愛さは異常!!(笑)
 これで古菲に転んだ人も少なくないはずです。ともかく、この試合を境にして人気が上昇し、その後に行われた人気投票でも13位と、見事に復権を果たしました。私個人としても、ベスト5に入るほど好きなキャラになっています。

 ところで、武道四天王の中では最弱とも言われている古菲ですが、それでも初期から比べるとその成長具合が見て取れます。
 例えば、10時間目(2巻)でのこのシーンですが……

     
 学園長が操るゴーレムを相手にナックルダスターを用いて打撃を与えている訳ですが、亀裂こそ入れている物の、ゴーレムをぐらつかせる程度の威力にしかなっていません(ゴーレムに魔法防御が施されていた可能性や、まき絵の安全を配慮して古菲が手加減した可能性もありますが)。
 しかし、149時間目(16巻)では……

     
 多脚戦車を、素手で完全に吹っ飛ばしています。ゴーレムと多脚戦車の正確な重量は定かではありませんが(おそらく双方とも1㌧超)、サイズから推測すると多脚戦車の方が重い可能性が高いのではないでしょうか(構成物質にもよりますが)。となると、現在の古菲は物語の初期から比べると、桁違いの攻撃力を得ている可能性も考えられます。これは、ネギ等が使う自身への魔力供給をヒントに、気の使い方に工夫を加えたからなのかもしれません。
 その真偽はともかく、既にほぼ完成された強さを誇っている他の四天王とは違い、古菲はこれから成長していくキャラだというのは間違いないでしょう。今後の成長と活躍が楽しみですね。


 それでは今回はここまで。次回は「豪徳寺薫 他」の予定です。
コメント (2)
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