プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

豪雨対策に全力というが 悪法優先の安倍政権

2018-07-12 17:25:42 | 政治経済

カジノ実施法案や自民党の党利党略による参院選挙制度改定案は、今急ぎ強行採決すべき法案なのだろうか。

日本ではカジノどころか、お金を賭ける賭けごと(賭けマージャン、賭けゴルフなど)はそもそも禁止である。(刑法の185〜187条)
賭け事は

  • 勤労意欲を麻痺させる
  • ギャンブル依存症患者を生む
  • 犯罪を誘発する
  • 暴力団や外国人犯罪組織が入り込む
  • 青少年の育成への悪影響がある  ということで、明治以来、犯罪行為である。

例外として個別に特別法で
競馬・・競馬法 競輪・・自転車競技法 競艇・・モーターボート競走法 オートレース・・小型自動車競走法
宝くじ・・当選金付証票法 スポーツ振興くじ・・スポーツ振興投票の実施等に関する法律
が認められているだけである。
これらの公営賭博は、違法性阻却の8要件・・競馬など公営賭博の違法性を阻却するさいの「考慮要素」として法務省が示している要件を満たすとされている。
(1)目的の公益性(2)運営主体等の性格(3)収益の扱い(4)射幸性の程度(5)運営主体の廉潔性(6)運営主体への公的監督(7)運営主体の財政的健全性(8)副次的弊害―の8項目。

カジノ実施法案は、日本で初の民営賭博合法化であり、どこからみても違法性阻却の8要件を満たしているとはいえない。カジノには海外資本によるノウハウが不可欠である。「結局、日本人から海外カジノ資本が金を巻き上げ、それを一握りのファミリーが手に入れる。これのどこが公益なのか」(日本共産党の大門実紀史議員)

参院の議員定数を6増やす自民党提案の公選法改正案がきのう、参院の委員会と本会議で可決された。すべての野党の反対を押し切ってのことだ。選挙制度は民主主義の根幹にかかわる。それを委員会での審議わずか6時間ほどで、政権党が独断で変えてしまう。

国民がどんな災害に直面し難儀していようが、自分たちのやりたいことを数の横暴で押し通す。それでも黙ってってみているだけで本当に良いのか。

 


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