プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

聞き捨てにできない小泉発言

2005-11-17 18:37:38 | 政治経済
日米首脳会談後の共同記者会見で首相は「日米関係が良ければ良いほど中国、韓国、アジア諸国をはじめ世界各国との良好な関係を築ける」と発言しました。「単細胞」小泉の発言(なぜか日本国民はこの単細胞がすきなようですが)として片付けるわけにはいきません。「赤旗」潮流子は皮肉っています。"ある家の主は、隣の畑を荒らした先祖を「偉かった」とまつったり、土地の親分にやたらへいこらする。バカか変人と思われています。面白くない変人は考えた。顔が広くにらみのきく親分と、どこまでも一緒だ。そうすれば、みんなもオレを見直すだろうと。しかし、世間はそう甘くはなさそうです。近頃親分ブッシュに信用がない。身内さえも6割の人々が親分のやることに反対しているのですから。親分につくせば、周りの失望をかうだけではありません。親分自身、内心「いいなりになる奴」とバカにしているのです。(「赤旗」2005.11.17)"
「力で世界は押さえつけられる。強い親分のいちの子分であることを見せたらみんな言うことをきく筈だ。」こんな幼稚な首相のもとで、国民の血税を米軍基地強化につぎ込み、世界の嫌われ者にされるのは、まっぴらごめんだと思いませんか。いや嫌われ者だけではすまない。アメリカと同類とみなされ、恨みを買うということはいつテロの標的にされてもおかしくないのだ。海外旅行も安心して行けなくなります。
私は、東南アジアに駐在したとき、日本共産党の歴史を紹介した英文パンフレットを携帯していました。日本は、先の侵略戦争でアジアの人々に大変な惨害をもたらしました。しかし、日本国民の最良の息子や娘たちは命をかけて侵略戦争に反対しました。憲法9条で戦争を放棄し、それを徹底させるために、いっさいの戦力を持たないことにしました。反日感情の強い人々とも友情を築くことができたと思っています。それでも、外交には、力も必要だと考える人に言いたい。いまや米軍は日本の防衛にとっても経済にとっても百害あって一利なしです。日本の安全保障をどうするかは、自立した日本国民の総意で決めたらいいのだ。何度も繰り返しますが、いま国家として先に手を出すのは必ずアメリカなのだ。

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