プロメテウスの政治経済コラム

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比国マニラ慰安婦像撤去 バクララン教会に再設置の動き広がる

2018-12-29 18:47:50 | 政治経済

昨年12月8日にマニラ湾沿い遊歩道に設置された慰安婦像は、今年4月26日夜、フィリピン政府により撤去された。撤去をきっかけに結成された元慰安婦女性を支援する有志グループ「フラワーズ・フォー・ロラス(=おばあさんたち《元慰安婦の意》に花を)」は、慰安婦像再設置に向け、首都圏パラニャーケ市のバクララン教会敷地内を第1候補に、マニラ市と交渉を行っている(http://www.manila-shimbun.com/category/society/news242234.html)。

4月の像撤去直後に像は制作者の比人彫刻家ジョナス・ロセス氏の元に戻されたが、6月に「像は市の所有物のため移動させる際には必ず市に許可を取ること」と書かれた書面がロセス氏のもとに送られて来た。像制作者のロセス氏は「再設置が決まるまでずっと待っている。慰安婦像は戦時中の女性たちの被害記憶をつなぐためにある」と話す。
元慰安婦支援者らはエストラダ・マニラ市長と像再設置に向けて協議するために面会を申請中という。

8月の終戦記念日に像設置要求集会がバクララン教会で行われた。同教会はフラワーズ・フォー・ロラスの再設置計画を受け入れ、像を設置できる場所を用意していた。像撤去の際にドゥテルテ大統領は「私有地に設置するのは問題ない。それならば私も敬意を払う」などと発言しており、教会は私有地にあたるため「市との交渉さえ成功すれば再設置が可能」と神父は明言している。



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