米軍機による事故やトラブルが後を絶たない。政府は事故のたびに米軍に再発防止を申し入れているが、それでも事故が繰り返される。事故やトラブルは、米軍基地の集中する沖縄だけでなく、全国に広がっている。(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/213106)
米軍三沢基地(青森県)所属のF16戦闘機が20日午前、離陸直後にエンジン火災を起こした。パイロットは、主翼の下に取りつけられている燃料タンク2個を、基地近くにある小川原湖に投棄し、三沢基地に引き返した。燃料タンクは全長約4・5メートル、直径約1メートル。空の状態で200キロ以上の重量がある。湖ではシジミ漁の船約10隻が操業していた。けが人はなかったが、油漏れなどでシジミ漁に被害が出ている。
日本は無条件降伏して以来、米軍により軍事占領さて、沖縄は直接軍政によって植民地化され、本土は講和条約と同時に締結された安保条約と地位協定によって間接的に植民地化された。本土復帰後の沖縄は、アメリカ政府に支配される日本の中央政府と在沖米軍司令官によって二重に支配されている。
米軍に何が起きているのか。
多くのメディアで指摘されているのは、訓練の激化、パイロットのストレスの蓄積、整備不良、機材不足、CH53E大型ヘリなどの機体老朽化、などである。イラク戦争の最中、2004年に沖国大で起きたCH53の墜落事故は、隊員の過酷な勤務が整備ミスを招く引き金になったことが米軍の事故報告書で明らかになっている。
米軍は、地位協定や関連取り決めによって、訓練や作戦活動の自由を保障され、民間地域で事故が発生しても日本の捜査権が及ばない。「日米は100パーセント共にある」と、繰り返す安倍政権のもとで米国に物申すことは全く期待できない。やはりこの政権は一日も早く打倒しなければならない。