プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

消えた年金 増えた税金 安倍自公政権へ怨嗟と怒りの声々

2007-06-13 18:11:37 | 政治経済
「消えた年金」問題では、未統合の5千万件の年金記録とは別に、コンピューターに未入力の古い記録が1430万件あることが、最近新たに発覚したしかし、この数字もどうも怪しい。昨日(12日)の参院厚生労働委員会で日本共産党の小池晃議員が、社会保険庁年金保険部業務一課・二課刊行『三十年史』には、1754万件と書いてあるが、1430万件とどんな関係かと質問したら誰もまともに答えられなかった。5千万件が未統合になった経過についても、『三十年史』では、昭和30年代初めには、氏名を入力するさい、カナ変換ができないため漢字にひとつずつ四ケタの固定数字を付けて5千4百万件の記録を入力。その後、変換辞書によってこの数字をカナ氏名に置き換えたと記していることを問い質した。こうしたやり方では、「島崎藤村」は、「しまさきふじむら」と誤って記録される可能性があると『三十年史』は実例をあげて正直に書いている。ところが、社保庁側はこれだけ問題になり国会で議論されながら、今までこのことには一度も触れていない。 「なぜ今まで隠していたのか」という小池氏の追及に、青柳親房社保庁運営部長は「私も今日見つけてきた」と答えて失笑を買い、「正確でないカナが収録された可能性がある」という始末である(「しんぶん赤旗」6月13日)。
ことここに至っても資料を隠し、全容を見せない(見せられない)政府の不誠実さは、あきれるばかりである。

97年1月の基礎年金番号導入以降は「1人1番号」のはずなのに、複数の基礎年金番号が付いた人が2万人くらいいるらしい。「夫の年金が二つあってびっくりしました」。東京都内に住む会社員の女性(41)は、驚きを隠さない。夫が学生時代に払っていた国民年金と、会社員になってから入った厚生年金と、二つの基礎年金番号があったというのでる。その記録は同姓同名、生年月日も同じだが、基礎年金番号がちがうので統合されず放置されていた(「しんぶん赤旗」6月12日)。
政府は、五千万件処理のためのコンピュータープログラムをつくるというが、それだけで四、五カ月かかるという。マッチングが難しく10年間統合できなかったものが、1年で統合できるとはとても思えない。1年で処理出来ることをやったが、結果は統合で出来ませんでしたでは話しにならない。 これでは国民の不満と不安はつのるばかりである。

「昨年の三倍の増税だ」「怒りの気持ちを参院選挙の一票に」―。赤旗編集局が開設した「年金・増税告発ファクス」には、ドンと跳ね上がった個人住民税への驚きと不安、怒りの声が続々と寄せられている(「しんぶん赤旗」6月13日)。
岡山市の年金生活者は、昨年十万四百円だった市・県民税が、今回二十万四千円と十万円以上の増税となった「年金は減るのに、死ねというのか」とカンカン。「税の使い方も日ごろから疑問を感じているので、納得できるまで払わない覚悟です」
今年度分と昨年度分の市・県民税の課税明細書のコピーの余白に「少しでも生活のためと働き、(所得が増えたために)昨年の十六倍の住民税の納付書が届いた」と書いてきた埼玉県在住の市民は「市役所に問い合わせました。税源移譲と説明するだけ。納得できません」と怒る。
「住民税が上がるといううわさは聞いた。『しんぶん赤旗』でも読んだ」が「他人事だった」という東京都昭島市の男性は、「『納税通知書』が届いて驚いた」と。昨年の納税額は八万円弱。それが今年は何と十八万円を超えていた。
「やっぱり国民はもっと怒る必要がある。そしてその怒りの気持ちを参院選の一票に込めなければならない」

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。