菅直人首相は30日、首相官邸で記者会見し、衆院比例80議席、参院40議席を削減する「国会議員定数削減」案を8月中に民主党内でとりまとめ、12月までに与野党で合意するよう、民主の枝野幸男幹事長、輿石東参院議員会長に指示したことを明らかにした(「しんぶん赤旗」2010年7月31日)。菅首相らは「国民に厳しいこと(増税)をお願いする前に、国会議員自ら身を削る」などと、比例定数削減を合理化している。しかし、これほど人をバカにした話はない。国会に民意を届けるのが国会議員の仕事である。その議員がわが身を無駄とみなすとはどういうことか。「政治家が身を切る」というなら、年間320億円もの政党助成金こそ撤廃すべきだ。320億円を削れば、国会議員450人分もの経費を削減したことになる。狙いは経費削減ではないのだ。菅政権が狙うのは、消費税増税、法人税引き下げであり、辺野古基地建設の強行、改憲の露払いである。
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