プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

10年間成長止まった日本経済 「大企業減税、消費税増税」  やることがまるでアベコベだ

2010-07-06 20:55:51 | 政治経済
この10年間で大企業の経常利益は倍増する一方、雇用者報酬(賃金)は1割も下落し、主要国で日本だけがGDP(国内総生産)もほとんど伸びず低迷している(1997年GDP515・6兆円、2007年515・5兆円)。自公政権は、大企業に対しては年間5兆円の減税をやる一方、庶民に対しては定率減税の廃止など年間6兆円の増税をやった。あるいは、労働法制の規制緩和をやり、貧困を拡大、社会を荒廃させ、家計と内需を壊して、大企業は強くなったけれども、国民は貧しくなり、成長が止まってしまった。そのなかで税収も落ち込んで、経済成長も財政再建も共倒れになったというのがこの10年間の状況なのだ。いま大企業を強くしても、内部留保が蓄えられるだけで、「遊び金」となって日本経済が強くする方向に使われない。社会保障財源を圧迫し、暮らしも経済成長も財政再建も共倒れになるだけである。 日本経済に今、必要な政策は、菅・民主党がやろうとしていることとは逆の政策、すなわち、消費税率を下げて法人税率を上げる、この政策なのだ。 . . . 本文を読む