オバマ米大統領がチェコの首都プラハで「核のない世界を目指す」と唱えた演説をしたのは、昨年の4月5日のことだった。オバマ米大統領とロシアのメドベージェフ大統領は8日、チェコの首都プラハで両国の戦略核をそれぞれ1550発以下に削減する新たな核軍縮条約に署名した。12、13両日には核テロ対策を話し合う首脳級会合をワシントンで開く。5月のNPT再検討会議へ向かって核軍縮の機運が高まることは結構なことだが、核大国が、核兵器の脅威で世界を脅しつけるという不平等な体制は基本的に変わらない。。「破滅的な核の恐怖にさらされた世界から核兵器のない平和で安全な世界へ」進むのが、人類史の必然である。なぜなら、その方向こそが、人間の理性にかなっているからである。オバマ大統領は、「生きているうちには達成されないでしょう」といったが、日本を先頭とした、世界諸国民の世論と運動の力で「生きているうちに」歴史的な転換点をつくり出さねばならない。
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