プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

平成の大合併終結  「地域主権」の名で一層の「構造改革」を推進する民主党

2010-04-01 21:21:00 | 政治経済
99年に始まり、全国に市町村合併ブームを起こした「平成の大合併」が31日、新合併特例法で規定した推進策の期限を迎え、打ち切りとなった。99年3月に3232(670市1994町568村)あった市町村数は、31日には1727(786市757町184村)と半分近くまで減る。合併の狙いは、いわゆる規模の利益による財政支出の削減によって、基礎的自治体の財政力を強化することである。財界が「究極の構造改革」と呼ぶ道州制導入のためには、基礎的自治体の財政力強化が不可欠であるからだ。いま、日本の支配層は、福祉や教育などのナショナルミニマム(全国一律の最低水準)に対する国の責任を放棄して、基礎的自治体に一括丸投げすることを狙っている。鳩山内閣は、「地域主権改革」を「一丁目一番地」と位置づけ、自公政権時代に「地方分権」の名で打ち出された「構造改革」路線による住民サービスの切り捨てを受け継ぎ、加速させようとしている。 . . . 本文を読む