ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

思いがけなく綾観光

2009-03-29 20:13:12 | 紀行

 

 照葉大吊橋(橋の向こう側が照葉樹林)

 

火曜日、営業のAグループ長から突然の連絡が入った。水、木と一泊で宮崎に同行して欲しいと。一般産電向け製品の更新引き合いがあり、緊急物件とのことだった。このところ、私が担当する新規引き合い物件が激減していたので、いやおうもなく水曜の朝には営業車の助手席に座っていた。

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車内で今回の作戦を相談しながら、九州縦貫道を南下して宮崎へ。天気は真っ青に晴れており、桜が満開で、ドライブだけなら実に爽快。パ-キングから久しぶりに望んだ霧島山系は相変わらず見事な雄姿を見せていた。

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予定通り昼過ぎに我が社の宮崎営業所に着いた。営業所は九州各県に在り、営業の第一線として活躍しているが、その営業所長は地元に顔が広い人材が望ましいので電力会社から来て頂いている。今回のA宮崎営業所長は一昨年の七月に着任したばかりで、もちろん知ってはいたが面識はなかった。挨拶すると、歯切れのよい声とはきはきした動作が身に着いた人で感じが良かった。

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一時半から明日のユーザーとの本番打ち合わせの前に電力会社と事前ミーティング。それも無事に終わると私は用事がないので近くのホテルにチェックイン。サウナに入ったり、本を読んだりして時間をつぶした。

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夕刻、仕事を終えてAグループ長とA宮崎営業所長が連れ立ってやってきた。ホテルのラウンジで懇親会だ。A所長、私より3歳年下の59歳ということだったが、電力業界という固い職場で頑張って頭角を現してきただけに、魅力的な人だった。出身は照葉樹の森で有名な地元の綾町で、今も週末は家に帰って田圃を借りて米を作ったり、川でスッポンを釣ったりしているという。(スッポンは料理屋に1匹2千円で引き取ってもらうとのことで、年に30匹程度を捕っていると言っていた。)

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また、走るのが趣味のようなスポーツマンで、毎日のランニングは欠かしたことがなく、地元や地方のマラソン大会にも出場していると聞いた。なによりも驚いたのが年末の仕事納めが終わると、家まで80キロの道をマラソンして帰ったという話。(さすがに夜なので冷え込んだため50キロくらいで体が動かなくなってギブアップした・・・) また専門の配電分野のスキルはたいしたもので、研修所の指導教官をしていた頃のエピソードなども伺った。 教え子たちが九州各地で活躍していると嬉しそうに笑っていた。 <o:p></o:p>

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<o:p>綾城と馬事公苑(桜が満開でした)</o:p>

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私が自然豊かな綾町の照葉樹林や吊り橋を見たことがないというと、明朝、時間があるから案内するという。遠いとばかり思っていたのだが30キロ弱の距離なのでそう時間は掛らない、11時までに戻ればいいのだから、と気軽に提案して下さったのだ。ありがたい話で、即座にお願いした。

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翌朝、遅れないように6時には起きて準備。そして7時半に所長の車で綾町へ。天気は快晴。だが放射冷却のためか空気は冷たい。けれどその分だけ二日酔い気味の気分がぴしゃんと直される。

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8時過ぎには綾町に着いた。この綾町は原生林ともいえる照葉樹林が残っていて自然が豊かな所でも有名だが、町ではスポーツ施設なども整備して温かい気候の中でプロサッカーチームなどを誘致しているようだった。ちょうど着いた時に、学生が集団でランニングしているのに出会ったが、そのジャケットには「旭川東」と書かれていた。北海道からキャンプに来ているのだった。

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A所長は精力的に名所を案内してくれた。紫式部が晩年を暮らしたという式部屋敷、見事な景観の綾城、菜の花と桜が満開だった馬事公苑、そして綾の照葉大吊橋などなど。秋の紅葉をを想い起すように色とりどりに彩られた照葉樹林と真っ青な空に浮かび上がった巨大な橋は、あたかも龍が谷を跨いで首をもたげているような感じがして、思わず身震いしたのでした。

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帰り道、スッポン釣りをしているという生まれ育った綾南川の横を車が通った。なるほど魚影が豊かなきれいな川で、まさに「小鮒釣りし、かの川」だ。スッポン釣りの餌はハヤなどの小魚で、10本ほどの針を仕掛けるそうだ。獲物はスッポンの外にウナギやナマズも掛るという。大きなスッポンとウナギの写真を見せてもらった。釣り好きの私としては「うらやましい」のひと言。

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10時前に、営業所に戻った。Aグループ長は顔を出しており、気持ちを仕事に切り替えて行動開始。午後の打ち合わせも順調に消化して夕刻には帰社。宮崎出張は思いがけなくも自然が豊かな綾を観光できて幸せでした。A所長、ありがとうございました。

 

A所長から「日向夏」というみかんを頂きました。リンゴのように皮をむいて、スライスしてお刺身のように醤油をつけて食べるのだそうです。世の中は広い! 知らない食べ物がたくさんあります。

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8 コメント

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Unknown (igaiga)
2009-03-30 10:54:48
日向夏というのは聞いたことがありますが、食べ方については初めてしりました。
やっぱり果物の豊富な県だけあって食べ方も自在ですね。

にしても、80キロの道のりを走る。しかも50キロまでは平気!!フルマラソン並みですね。
凄くお元気な方で驚いてます。
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Unknown (玉茶丸)
2009-03-30 14:33:17
(*´ノ∀`)おちかれサーン
綾町・・・初めて知りました~~
木々の奥深く自然が豊かなところなのですね・・・
懇親会などもあり・・・うらやましい~~
ケンさんは各地に友達が出来て・・・しかも~~
釣り友達ヤタ───v(-∀-)v───♪
今度はわかさぎ釣りに続き・・・すっぽん釣り!!釣ったら見せてくださいお願い(人'д`o)
日向夏は大好きです?
爽やかなすっぱくないみかん~~
スライスして食べますねぇ~~
高知で買ったことあります(^^)/
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Unknown (kiri)
2009-03-30 16:27:03
お疲れ様でした。吊橋は渡ったのですか???
私は高所恐怖症。
日向夏??なんて読むの?そのまま、ひなたなつ?
切ったらどんな風だったのかちょっと知りたかった。
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Unknown (ゆうしゃケン)
2009-03-30 21:38:00
igaigaさん、
 秋田の人にとっては温暖な宮崎はあこがれでしょうね。昭和30年代はフェニックスハネムーンとか言って、新婚旅行のメッカだったんですよ!今度ぜひおいでませ!
 A所長、マラソンの2回分、80キロを走破しようと考えたのだから大したもの。1回分でギブアップだったけれど、真冬の日が落ちてからだから超人的だと思います。世の中にはすごい人もいるものです。
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Unknown (ゆうしゃケン)
2009-03-30 21:42:52
玉茶丸さん
 出張が多いので自然と親しい人が出来て嬉しいです。いろんなことを教えてもらえます。今回は思いもかけないことで、本当にありがたいと思いました。
故郷の川で魚釣り・・・今の世の中、出来ることじゃないです。それを楽しめるなんてうらやましいの一言。日向夏、知ってましたか! 流石スイーツの王者、只者じゃないですね。
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Unknown (ゆうしゃケン)
2009-03-30 21:49:23
kiriさん、
 大吊橋は時間の関係で中央部までで止めました。ちょうど中央部は真下が見えるように隙間が見える鋼板で作られてるんですけど、驚く高さでした。kiriさんだったら私が手を引いても腰がすくんでしまうかも。でも、元気出して一緒に行きましょう!
 ひゅうがなつ、私も初めてです。今度皮をむいたら紹介します。白い綿の部分が厚いのです。お刺身感覚と言うことです。アボガドみたい。
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Unknown (Bonbon)
2009-04-01 00:21:38
お疲れ様でした。
思いがけない観光は良かったですね♪
お天気もとても良かったようですし桜が見事!!
東京は冷え込んでて桜は・・・まばらです(ーー;)

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Unknown (ゆうしゃケン)
2009-04-01 21:15:44
Bonbonさん
 出張が久しぶりだったので、良かったです。やはりデスクワークは気が重い。今回は思いがけなくもいろんなところに行けて良かった。感謝です。
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