満員の北九州市民球場
今年のプロ野球界は何かおかしい。その一つがよく飛ぶボール問題であり、最たる例がオリックス。ペーニャを筆頭に打撃陣がホームランを量産するので、その庇護のもと、投手陣まで好調だ。もう一つが金持ち球団の盟主志向だ。昔から巨人はプロ野球を代表するチームであったが、強くなくてはその地位も危ういと金にものを言わせて人買いをしてきたが、他の金持ち球団も勝てばファンも増え、観客増につながり、スムーズに球団経営が廻る好循環が期待できると、FAや外人獲得に力を入れだした。その結果もあって開幕1カ月を過ぎたが、早くも明暗が現れている。悲惨な例が我が埼玉西武ライオンズだろう。
長くパリーグの牽引役で人材も豊富だったのだが、ここ数年の補強不足、高選手の引き抜かれがたたって戦力が大幅に低下している。主砲のお代り君にしたって、やっと怪我が治ってゲームに出だしたが、飛ぶボールのおかげで影が薄くなっている感じだ。ということで、今年のプロ野球は熱中する気力が低下し、人ごとのように白々しい気分で眺めている私なので寂しい。
私の気分とは正反対に、廻りは好調なソフトバンクの進撃に熱狂している。打撃陣がしっかりしているのと、抑えのピッチャーがまた良い。サファテなんてライオンズにいた抑えだったのに!
右から 奏汰君、和君、啄ちゃん 興奮気味です
さて、先週の金曜日。近くの北九州市民球場で例年通りにソフトバンクのゲームがあった。今年の対戦相手は何とライオンズ。結果はどうであれ、観戦しないわけにはいかない! 当然のことながら(思いは私と違うのだが)、妻が家族全員の9人分のチケットを買い求めていた。私は出勤日だったのだが、早めに退社してゲーム開始の6時には球場入り。妻と孫達は席取りを兼ねて早くから来ていた。 この日はやや風が強いものの雲ひとつない晴天で、絶好のナイター日和。スタンドは満員の盛況だった。
上:西武ライオンズの風船飛ばし。福岡にも結構ライオンズファンがいます。
この日の先発は何と摂津と岸。共にチームのエース。エース対決だ。特に岸は先週、ノーヒットノーランをしていて調子がよい。摂津は今年は調子が悪そうなので、今日は勝てる!と孫達の熱狂的な応援とは別に、内心にこにこしていたのだった。が、初回にいきなり内川にホームラン。摂津を打ち込んで3対1とリードしていた6回には何と柳田にまたもやホームランを打たれて岸の勝利は消えた。
抑えが非力なライオンズ、これはまた負けたとがっくりして同点に興奮している和君や奏君たちを残して、7回に引き上げることにした。
結局、この試合は9回にライオンズが2点を入れて勝ったのだが、3連戦の残り2試合は破れてまたまた負け越し。最下位ロードを驀進中なのである。
ということで、今年はプロ野球より、6月のワールドカップサッカー、8月?のアジアオリンピック大会に期待することにしよう。