九年庵
いよいよスタンプ10個まであと1個。残るチャンスは土曜の佐賀県神埼駅の九年庵探勝と日曜の長崎県諫早駅の長崎街道巡りの二つだけとなった。日曜日は義姉のお見舞いがあるので、何とか土曜日の九年庵に行きたいものだと願っていたのだがどうも天気が思わしくない。前夜から雨が降り出して土曜は午前中が雨の予報。晴れ男の私だし、雨が降ればポイント2倍だし、何とかなるだろうと例によって楽天的な考えで前夜は早めに寝た。
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そして土曜日、起きるやカーテンを開けて外を見ると雨は降りやんでいる。「ヤッタ~!」と思いながら服を着かえて6時20分の始発バスに乗り込んだ。外はまだ暗い。念のために雨具はリュックに入れていた。
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博多と鳥栖で電車を乗り継いで神埼駅に着いたのが9時過ぎ。先程まで雨が降っていたのだが運よく止んだし、駅では「くねんワン」・「くねんニャン」のお迎えまであって、何だか嬉しい気分。おまけに歩きだすと、目指す九年庵がある北方の山の麓には虹も懸かっていて、なんだか幸先が良い。本当に「私は晴れ男だ」と自分に感謝した。
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<o:p>1;九年庵の方向に虹が掛かっているのですが、見えにくい?</o:p>
<o:p>2;途中、水車の里で。やはり虹が出ています。</o:p>
<o:p>3;我が家に帰りついたら、足立山にも虹が掛かっていました。不思議な1日でした。</o:p>
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今日のコースは古代の宮殿遺跡として有名な吉野ケ里を抜けて佐賀の実業家伊丹弥太郎が9年の歳月を掛けて築いたという名勝「九年庵」まで往復する12キロ4時間だ。収穫を終えた田園地帯を歩くので、風に吹かれながらも広々として解放感に浸れる。途中、王仁(ワニ)神社や水車の里に立ち寄ったりしたので鋭気を失うことなく、無事に九年庵に到着した。
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例年、紅葉の見ごろは11月中旬だそうで、この日はやはり少し遅かったが、それなりに日本庭園と紅葉が楽しめた。新緑が弾ける春は苔の青さがひときわ目立って、さぞや美しいのだろうと感じられもした。3年前だったか、晩秋の明日香を訪ね、柿の葉が夕暮れの光にほのかに輝いている石舞台古墳にぽつねんと佇んで、一人で旅想にふけったことがあったが、九年庵もその雰囲気は充分に持っていると感じた。やはり古都古寺は大勢の人には似合わない。特に晩秋は。
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ウオーキングでの楽しみの一つにお昼に何を食すかが挙げられる。同行さんからのお誘いでもあったが、抹茶や豚汁の炊き出し、お握りなど素朴ながらも美味しく頂いた。今回は「ぜんざい」。 昔、若い頃だったと思うが、京都のお寺で何故かぜんざいを食べたことがあった。残念ながらその経緯を覚えていないのだが、古寺にぜんざいは似あうと思っていたので、その再現だ。 紅葉の下で上品に!(笑)
<o:p>神埼町のゆるキャラ「くねんワン」と「くねんニャン」。マップケースに九年庵の紅葉を入れました。</o:p>
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無事に神埼駅にたどり着いて遂にスタンプが10個になった! 「ヤッタ~! JRのマップケースGETだ!」 記念のN700系新幹線のキーホルダーと共に頂いた! 「良かった。頑張った甲斐があった!」
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別段大したことではないかもしれないが、一つの大仕事をやり終えた感じ。帰りは心地よい疲労に包まれていた。
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