■アニメ「灼眼のシャナ」---第23話「星黎殿の戦い」
最終回目前に来て、ようやく「フレイムヘイズとしての自分」と「シャナとしての自分」の狭間で揺れ動いていた気持ちが、「どちらも大事」という一応の答えに至り、ヴィルヘルミナに決意を表明したシャナ。
原作において、この決意表明をしたのは、シャナが悠二との関係を縮めようと決意した後、ヴィルヘルミナとのひと悶着の顛末のシーンだっただけに、よりヴィルヘルミナの「”天壌の劫火”のフレイムヘイズという存在に対する思いの強さ」や、「”育ての親”として、子供が自分の手から離れ、成長して行くという寂しさ」を際立たせる、それでいて「シャナ自身の「シャナ」としての成長」を描いたものとなっていましたが、「ヴィルヘルミナ」の思い云々を必要最低限しか描かなかった分、同じ意味合いをもったシーンでも、決戦場という場でありながらも、重みが足りない気がしないでも;
まぁ、ヴィルヘルミナの感情云々は、シャナの意見を通し、先に行かせた事が全てを物語っていたとも言えますが。
そして、悠二の方も「フレイムヘイズのシャナ」ではない「ひとりの女の子としてのシャナ」を、その順序は原作とは異なるものの、「自分の認識の誤り」と共にようやく認識する事に。
この様に展開こそ違えど、描こうとしているものは近しい事から、この一連の展開に関しては、原作のファクターをしっかり押さえつつも「各自の気持ちの整理の場である原作8巻の位置に「戦い」を挿入したらどうなるか」という、パラレル的な発想から構成されたのではないかと思えて来たり。
ただ、ストーリーのメインに位置づけられているのが、そんなお互いの「心の繋がり」だけに、それ故にか「星黎殿」での戦いも「決戦」と銘打つには、いまいちスケールの大きさや緊迫感が足りない気がするんですよね…「仮装舞踏会」の狙いも「ミステス」とのリンクが必要なだけに、原作の「フィレス」の様な、悠二の「直接的な存在の危機」を齎す様なものでもないですし。
まぁ、アニメ版の「一応の幕引き」の為に用意された舞台ですし、製作サイドも「灼眼のシャナ」というストーリーを完結させるつもりもないでしょうから、このくらいのレベルが妥当なのかもしれませんけど。
的確なんだか相変わらずなんだかな「教授」は放って置くとして、いよいよ乱戦に参加したマー姐さんVSシュドナイ、ヴィルヘルミナVSベルペオル、シャナVSヘカテーという対決図式が出来、遂に次回は最終回。
悠二と器を合わせ続けたヘカテーと、悠二への気持ちに迷いの無くなったシャナの対決の行方、そして装置に組み込まれてしまった悠二の行方はどうなってしまうのか---、アニメ版の結末を心静かに、楽しみに待とうかと思います。
最終回目前に来て、ようやく「フレイムヘイズとしての自分」と「シャナとしての自分」の狭間で揺れ動いていた気持ちが、「どちらも大事」という一応の答えに至り、ヴィルヘルミナに決意を表明したシャナ。
原作において、この決意表明をしたのは、シャナが悠二との関係を縮めようと決意した後、ヴィルヘルミナとのひと悶着の顛末のシーンだっただけに、よりヴィルヘルミナの「”天壌の劫火”のフレイムヘイズという存在に対する思いの強さ」や、「”育ての親”として、子供が自分の手から離れ、成長して行くという寂しさ」を際立たせる、それでいて「シャナ自身の「シャナ」としての成長」を描いたものとなっていましたが、「ヴィルヘルミナ」の思い云々を必要最低限しか描かなかった分、同じ意味合いをもったシーンでも、決戦場という場でありながらも、重みが足りない気がしないでも;
まぁ、ヴィルヘルミナの感情云々は、シャナの意見を通し、先に行かせた事が全てを物語っていたとも言えますが。
そして、悠二の方も「フレイムヘイズのシャナ」ではない「ひとりの女の子としてのシャナ」を、その順序は原作とは異なるものの、「自分の認識の誤り」と共にようやく認識する事に。
この様に展開こそ違えど、描こうとしているものは近しい事から、この一連の展開に関しては、原作のファクターをしっかり押さえつつも「各自の気持ちの整理の場である原作8巻の位置に「戦い」を挿入したらどうなるか」という、パラレル的な発想から構成されたのではないかと思えて来たり。
ただ、ストーリーのメインに位置づけられているのが、そんなお互いの「心の繋がり」だけに、それ故にか「星黎殿」での戦いも「決戦」と銘打つには、いまいちスケールの大きさや緊迫感が足りない気がするんですよね…「仮装舞踏会」の狙いも「ミステス」とのリンクが必要なだけに、原作の「フィレス」の様な、悠二の「直接的な存在の危機」を齎す様なものでもないですし。
まぁ、アニメ版の「一応の幕引き」の為に用意された舞台ですし、製作サイドも「灼眼のシャナ」というストーリーを完結させるつもりもないでしょうから、このくらいのレベルが妥当なのかもしれませんけど。
的確なんだか相変わらずなんだかな「教授」は放って置くとして、いよいよ乱戦に参加したマー姐さんVSシュドナイ、ヴィルヘルミナVSベルペオル、シャナVSヘカテーという対決図式が出来、遂に次回は最終回。
悠二と器を合わせ続けたヘカテーと、悠二への気持ちに迷いの無くなったシャナの対決の行方、そして装置に組み込まれてしまった悠二の行方はどうなってしまうのか---、アニメ版の結末を心静かに、楽しみに待とうかと思います。