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永久に、君がため---。

2006-10-01 23:37:15 | うたわれるもの(アニメ)
※当記事は、アニメ「うたわれるもの」視聴感想記事です。
内容には本編の過度なネタバレが含まれておりますので、閲覧の際は十分にご注意下さい。
また、原作ゲーム(PS2版含む)を未プレイの方や、先の展開を楽しみされている方の為に、記事全体を反転表示処理させて頂く事を、どうぞご了解願います。
加えて、上記条件に該当される方で、タグが有効ではない携帯端末などで閲覧されている場合は、此処で閲覧を中止する事をお勧めします。


4月より放送が開始された、アニメ「うたわれるもの」も遂に最終話。
そして、その視聴感想記事を投稿する事も、今回が最後となります。
此処までの25話分の記事を読み返してみると、中には感想と言うよりも、批評や解説的なニュアンスの文章が多く見て取れるのは、単に私自身の文章表現の乏しさから来る、回りくどい言い回しが起因であり、大変にお恥ずかしい所ですが---そんな拙い記事にこれまでお付き合い頂いた皆様、そしてトラックバックを送って頂いた方々に多大なる御礼を申し上げつつ、アニメ「うたわれるもの」最後の感想記事を投稿したいと思います。


■アニメ「うたわれるもの」---第26話(最終話)「うたわれるもの」

冒頭から繰り広げられる「魔獣」同士の熾烈な攻防の中で、遂に「この世界」における最後の、そして最大の謎と共に、ひとつの悲劇が明らかに。
ミコトとアイスマンに訪れる結末は、原作プレイ時にもかなり辛い展開だった為、あらためて映像として「解体」を直視させられ、其処から生じた結果を見せられると…もっとも、だからこそラスト間近でのエルルゥとハクオロが対面しているシーンや、「輪廻」が引き立つのですけど、やはり辛い事には変わりなく。
ただ少し残念だったのは、研究施設における「ムツミ」に対する掘り下げが不足していた為に、彼女の存在がいまいち伝わり難かった事。
ほんの僅かでも、「テレパシー会話」や名前を付けるシーンが挿入されていれば、と思う程に、尺が足りない事を恨めしく思う次第です。

また、この辺りの一連のシーンによって、前話に登場した「スライム状の生物」が何であったのかの説明も出来る様に。
本編でも原作でも明確には触れられていなかったものの、アレこそが「クンネカムン」の崇拝する「オンヴィタイカヤン」とする説もあり、何故、シャクコポル族のみが「アヴ・カムゥ」を動かせるかという疑問にも絡む事項なのですけど…実はアイスマン達へ向けられた追手の身に付けていた防護服の様なモノが「アヴ・カムゥ」の原型「アベル・カムル」である事実は、流石にあのデザインでは分かり難いか;
原作では、もう少し「アヴ・カムゥ」に似たデザインであり、オープニングアニメのラスト付近に登場しているカットが、原作のCGに一番近いはずなんですけどね。
折角の伏線だけに、それを回収出来ないままというのは、「仮面兵」絡みと言い、本当に勿体無い限りですよ;

同じく勿体無いと言えば、ユズハの「生きた証」関連のイベントが省略されてしまった為、その存在がやや希薄になったままになってしまった点。
当然に、直接的なシーンは描けず、たとえエルルゥとハクオロの物語がメインに据えられていたとしても、構成の都合だけでカットしてしまうには、かなり惜しいですから。
ただ、仮にこれが全年齢対象であるPS2版の、またアニメの表現上の規制に寄るものだとするならば、仕方が無いですが…。

此処に挙げた以外にも、「仮面」の所在や語り尽くされていない設定など、細かな所で気になる部分はあるものの、それを補って余りある展開と、ラストシーン間近のエルルゥとハクオロのやり取り、其処に挿入されたPS2版「うたわれるもの 散りゆく者への子守唄」ED曲「キミガタメ」が否が応でも場面を盛り上げ、思わず涙腺が弛みましたわ;
今回は「まどろみの輪廻」が流れなかったので、事実上「キミガタメ」がグランドED曲になった訳ですが、こうして挿入歌として聴いてみると、シーン自体の内容も伴って、また曲の評価が上がりましたね。

原作に比べると、やや最終決戦と結末を暈した様子ですが、最終決戦に関しては「ゲームとしてのラスボス」を用意する必要性から生じた戦いですし、また結末に関しても、原作の時点から意見が分かれていたので、個人的には十分に満足しています。
多少、ラストシーンのエルルゥに違和感はありますけどw



さて、これにて記事を締めますが、最後にひとつ。
2クールでも足りない原作のシナリオ量を、此処まで無理なく、そして時にクオリティの高い作画で描き続け、良質な作品に纏め上げたスタッフの手腕に、またキャスト陣の熱演に、製作に関った全ての方々に---最大限の拍手と賛辞を。

今後は「うたわれるものらじお」を日々の糧に、PS2版の発売を心待ちにするとしますかw


ちなみに、アニメ放送終了を受けて---、



勢い余って、デジプレにてこんなプレイリストを組んでみましたw
PC版「うたわれ」のサントラをベースに、アニメ・PS2版各種主題歌及び、公式アレンジ版と「ウィツァルネミテア戦記」のBGM、そしてPS2版の店頭ムービーから抽出したモノを加えて構成したのですが、正直、曲順に関しては、まだ迷っている部分が多かったり。
割と「哀吟」→「まどろみの輪廻(TV.size)」の曲順は気に入っていますけどねw
とりあえず、構成的には「君だけの旅路」~「キミガタメ」までが流れになっていて、それ以降はボーナストラック的な位置付けになっています。

猛々しく空に昇る、焔のように煌く夢

2006-09-24 23:19:37 | うたわれるもの(アニメ)
※当記事は、アニメ「うたわれるもの」視聴感想記事です。
内容には本編の過度なネタバレが含まれておりますので、閲覧の際は十分にご注意下さい。
また、原作ゲーム(PS2版含む)を未プレイの方や、先の展開を楽しみされている方の為に、記事全体を反転表示処理させて頂く事を、どうぞご了解願います。
加えて、上記条件に該当される方で、タグが有効ではない携帯端末などで閲覧されている場合は、此処で閲覧を中止する事をお勧めします。



■アニメ「うたわれるもの」---第25話「太古の夢跡」

遂に覚醒したムツミの「浄化の炎」によって、これまで圧倒的な力を誇っていたクンネカムン、その皇都は焼かれ、自らの命をもって「契約」を破棄したゲンジマルの死をまのわたりにしてしまった、幼き皇・クーヤの心は粉々に打ち砕かれ、まだ無垢だった頃の自分に幼児退行してしまうという、何とも後味の悪い幕引きに、己が存在の何たるかを理解したハクオロは、この悲劇の輪廻を終わらせるべく、そしてムツミの中で眠るカミュを取り戻す為に、これまで苦楽を共にした、家族同然の仲間と共に、最終決戦地「オンカミヤムカイの宗廟」の奥に存在している遺跡へと向かう---。

この「うたわれるもの」という作品を映像化するに当たり、2クールでも全てを描き切るには足りない現実は、「フミルィル」イベントや「サハラン島」での救出作戦、加えて各種日常パートなどがカットされた点から見ても容易に推測出来ますが、クライマックスの此処に来て、更に尺が足りない部分を露呈し、やや説明不足感は否めなくとも、此処までに各所で張られてきた伏線や情報の断片を組み合わせる事で、大半の疑問を解す事が出来るという構成は、流石に要所を締めて来たスタッフの取捨選択の巧さが光っているな、と。
現に、あのスライム状の生物に関しては、既に第12話にて描かれていた「とあるシーン」が結び付けば、アレにハクオロが絡んでいるのは想像に難くありませんし。
もっとも、その真相や、アヴ・カムゥの正体、また「この世界の真実」などは最後の種明かしとして、最終回である次回に持ち越されましたけどねw

とは言え、尺を詰めるにしても「オンカミヤムカイの宗廟」での進攻シーンだけは、ややあっさりとし過ぎかも。
原作では此処まで生き残っていたヒエンとハウエンクアも、既に前話で命を落としているので、左程も苦せずに最奥部に到達し、なおかつ最後のやり取りでも、その場に居るのはエルルゥ、アルルゥ(一応、ムックルも)だけの為、同行した他の面子が、ハクオロの正体に驚く以外に目立たなかったのは残念ですかね。
ウルトとカルラが、それぞれ「ハクオロ」に関する事項を口走ったのは、巧い役回りでしたが。

さて、いよいよ次回は最終回。
これまで描かれてきた「うたわれるもの」という世界に潜む、最後の真実が明らかに…。
もっとも、原作とは異なり、ユズハに関する「とあるイベント」が描かれていない為、その結末はどの様にアレンジされるのか、また<(剣戟)二次元が初恋じゃ駄目ですか!?>との戦いはあるのか…など気になる所は多々ありますが、ともあれ、まずはラストシーンを見届けてから、ですねw
果たして、「永久に」「運命-SADAME-」は流れるのかにも注目。


「旅立った後は、残される人が居る事…忘れないで下さい」

睦-神-結

2006-09-18 12:00:12 | うたわれるもの(アニメ)
※当記事は、アニメ「うたわれるもの」視聴感想記事です。
内容には本編の過度なネタバレが含まれておりますので、閲覧の際は十分にご注意下さい。
また、原作ゲーム(PS2版含む)を未プレイの方や、先の展開を楽しみされている方の為に、記事全体を反転表示処理させて頂く事を、どうぞご了解願います。
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アニメ「うたわれるもの」---第24話「滅びゆくもの」

賢大僧正(オルヤンクル)の位を継いだウルトリィによる号令を以って、遂にクンネカムンへの大反攻が開始。
その勢いは、これまで全く手も足も出なかったアヴ・カムゥをも圧倒し、皇都へと迫る軍勢…なのですが、原作では「普通に敵ユニットとして倒せるレベル」に設定されていた為、いまいちその圧倒的な強さが表現し切れなかった反面、アニメ版では「ほぼ無敵」として描かれ過ぎた分が大きく、此処に来て唐突に倒せる様になりました---では流石にそれまでの過程が足りないかも。
画面を観た感じ、どうやら捕縛して動きを封じた上で、何らかの攻撃を仕掛けた模様ですけど、せめてゲンジマルに倣った、アヴ・カムゥの急所である「脇腹」や「間接部位」を狙う事を兵達の間に伝令しているシーンでもあれば、まだ根拠付けられると思うのですが、クーヤとの最終決戦の折にゲンジマルが、あたかも初めて伝えるかの様に、ハクオロに対して「脇腹」を狙う事を指示しているシーンにより、兵達がアヴ・カムゥを倒す事の出来た理由=弱点を狙ったと結び付けるには、早計の様に思えてならず。
他にもアヴ・カムゥの撃退理由として考えられるのは、ハウエンクア、ヒエンという指揮官が不在だった為に指揮系統が崩壊し、効率的な攻撃が出来なかった事、重臣ゲンジマルという象徴が「トゥスクル」側に廻った事実が兵達に動揺を与えた事(クッチャ・ケッチャに組していたトウカを見た、トゥスクル軍の心理と似た部分も。)、またトゥスクルの反攻によりアヴ・カムゥが撃退された事で、各國の兵達がアヴ・カムゥに対する恐れを薄れさせたなどなど、色々と考えを巡らせる事は出来ますけど、何にせよ、微妙に描写不足だったのは否めないですね。

そんな描写不足に限らず、全体的に圧縮を掛けた駆け足な展開だったのは、やはり残された話数を考えれば仕方が無いにしても、ハクオロの仮面に似たものを装着した「仮面兵」の様に、折角張った伏線を回収し切れない状況と言うのは、ちょっと勿体無いかと。
シケリペチム皇城にて立ちはだかった「死人兵」、アヴ・カムゥによって両断され、その回収された遺体が何らかの実験に用いられていたカンホルダリなどは、全て此処に帰結すると言うのに、カンホルダリは登場せず、何らかのリアクションを取るべきのシケリペチム突入精鋭部隊の面々が、何の反応も示さなかったのは不自然。それでもベナウィの「そういう事ですか」というセリフを、トウカ達から聞き及んでいた「死人兵」の存在と「仮面兵」を結び付けたと解釈すれば、まだ納得出来なくも…?
また、ハウエンクアとヒエンの扱いに関しても、出番が削られた以前にやや消化不良の面があり、特にヒエンは、祖父・ゲンジマルに対するコンプレックス(この世界の基本は母子遺伝であり、祖父ゲンジマルがエヴェンクルガであっても、その妻、或いはヒエンとサクヤの母方がシャクコポル族であれば、その子供はシャクコポル族となる。ヒエンはゲンジマルとの間に存在する「差」を、この種族の違いを底面に、大きな劣等感として感じていた)から来る反抗心にも深く触れられず、覚醒したハクオロによって絶命。
せめてアト1話分の尺があれば、前回のサハラン島における「賢大僧正救出作戦」も含めて描けたものですが、あくまでもハクオロとエルルゥ、そしてこの世界の真実にテーマを絞り込むならば、仕方の無い圧縮かとは思いますけど。

細かい部分で言えば、ハクオロとウルトリィとの念話(テレパシー)の様な会話が、全くそれらしく聴こえなかった事が不自然だったかな。
せめて、音声にエコーを掛けるなり、でなければ立ち位置を工夫するなりして欲しかった所。

そして遂に、ディーがトリガーを引いた為に、とある人物(バレバレですがw)の中に存在していた、最重要キャラ「ムツミ」が覚醒し、物語の最終幕に必要な役者は全て揃った事に。
何故、彼女はディーを「お父様」と呼ぶのか、またハクオロに対して投げ掛けた問いと「もう一人のお父様」という言葉の意味する所、そして彼女自身の正体に関しては、おそらく次回にて明らかにされると思われますが、この時にディーが「我が半身」と発している言や、互いが戦う事が許されないという点、加えてこれまでの伏線と、何よりもEDに登場する壁画から、ディーの正体の断片は掴めたのではないかと思われ。
ちなみに、原作ではムツミ覚醒により、とあるキャラが暫く味方ユニットから消失してしまう為、最終決戦で存分に戦わせたい場合は、この時点までにある程度、育て上げておく事をお奨めしますw
とは言え、PS2版ではフリーマップで育て上げられる分、まだ十分に余裕はあるかと思われますが。

ゲンジマルがその命と引き換えに破棄された契約、ムツミが発動させた「浄化の炎」(その実は術法では無い、意外なモノ)によって焼かれる皇都…こうしてクンネカムンという國は消滅し、重臣であり、また心の支えだったゲンジマルを目の前で失った事実は、幼きクーヤの心を打ち砕き…。

残すは2話。
この世界の真実が明らかになった時、「うたわれるもの」というタイトルの、本当に意味する所が理解出来るかも。

3-5-10

2006-09-10 14:17:32 | うたわれるもの(アニメ)
※当記事は、アニメ「うたわれるもの」視聴感想記事です。
内容には本編の過度なネタバレが含まれておりますので、閲覧の際は十分にご注意下さい。
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※なお、今回の記事文中には、ネタバレ防止の為に「とある修正」が施してありますw



■アニメ「うたわれるもの」---第23話「心の在り処」

進攻したトゥスクルの地において、数騎のアヴ・カムゥが屠られるという、予想だにしない事態が発生した事で、動揺を隠せないクンネカムン、そしてクーヤ。
しかし最早、このまま進攻を続ければ、いずれは國の破滅に繋がるというゲンジマルの忠言も届かず、ヒエンの進言を酌むまでも無く、再進攻を決意する事になった訳ですが、此処では、互いに忠義に厚く、血縁関係にあるゲンジマルとヒエンの意見が、正反対であるという対立構図がポイントに。
宣戦布告を発した際にも見られた部分ですが、何故、ハウエンクアの様な好戦家ではないヒエンが、こうもゲンジマルとは真逆で、頑なに進攻路線を貫く理由はいずれ明らかになるものの、まずはゲンジマルが國を、そしてクーヤを守るべく、トゥスクルに助力を求めた事で、二人の立ち位置は半ば敵同士となってしまった、と。
ともあれ終盤に近付き、カットされてしまったシーンも多い中、この対立構図を明確に描いてくれて何よりですわ。
これが欠けると、ヒエンの行動原理に関する重みが付かなくなってしまいますからね。

また、このシーンに続く、ゲンジマルとディーとの会話の中で、ゲンジマルがディーに対して言葉を改めた事---其処に第21話における、ワーベがディーと対面した瞬間に、大きな衝撃を受けていた事を絡めて、ディーの正体を語る上では重要な場面。
それにしても、御二人とも深みのある声をお持ちの飯塚氏と池田氏が会話していると、実に場面が引き締まりますわ。
流石に、リュ○とシャ○が会話しているなんて、突っ込みはしませんでしたがw

カットされてしまったシーンと言えば、このゲンジマルがサクヤと共に、クンネカムンを脱し、ハクオロの前に馳せ参じた際、原作ならば、忠義の証を立てる為に、サクヤの(<剣戟>こどものこ~ろのゆめは~)までしていたものの、流石にそれは放送上の表現的に不味いのか、或いは単に尺の都合でカットされただけなのかは判りませんが、私的にあのシーンは、プレイ中にも辛さが残ったので、これはこれでありかな…?
そして、囚われていたオンカミヤムカイの賢大僧正(オルヤンクル)ワーベを救出する為の、「サハラン島」進攻作戦も、ハクオロ、エルルゥ、アルルゥ、ウルト、カミュを除く別働隊を動かしただけで、作戦自体の描写は省略。
あの場所には、色々と「失敗作」が転がっていたので、其処から物語を拡大していくのかなと思っていましたが、その分の尺をエルルゥの心理描写に廻し、よりハクオロとエルルゥの関係を深く描いていったのは、悪くない取捨選択だったかな、と。
自分のハクオロを思う心、そしてハクオロが自分を思ってくれる心が、契約によって縛られたものではないかと疑ってしまい、また元気にはしゃぐアルルゥを見て、その心を封じ込め様とするエルルゥの姿に、ハクオロが(<剣戟>こどものこ~ろの)であるという、最初から全てを知っていたウルトリィの投げ掛けた「とある言葉」によって、エルルゥが再び信じる心を取り戻した過程がしっかり描かれていた事で、今後の物語が謎解きよりも、絆に重きを置く姿勢が見えて来たかもしれませんし。
それでも少しなりとも、救出作戦の一端を見てみたかった気もしますがw

そして、遂に登場して来た「アイスマン」「実験体3510」「ミズシマ」という超重要人物。
とりあえず、「アイスマン」と呼ばれた人間が、ハクオロと似た仮面を付けている事や、前話に登場した白衣の人物も含めて、みな同じ声である事から、大よその予想は付けられるのではないかと思われますが、同じ声という点であるならば、「実験体3510」---ミコト(命)も…。
なお今回、エルルゥが髪をとかしていた場面で、あの「輪っか」がクローズアップされていましたけど、実はアレは(<剣戟>こどものこ~ろのゆめ~は~いろあせない~ら)

これで物語の最終局面に関る重要人物は、ただひとりを除いて登場…いや、実際には登場しているのですが…次回はワーベから「賢大僧正」を継いだウルトによる大号令から、いよいよトゥスクルとクンネカムンの最終決戦となり、其処で、その最後の鍵を握る重要人物が…?

詠われる者

2006-09-03 19:31:26 | うたわれるもの(アニメ)
※当記事は、アニメ「うたわれるもの」視聴感想記事です。
内容には本編の過度なネタバレが含まれておりますので、閲覧の際は十分にご注意下さい。
また、原作ゲーム(PS2版含む)を未プレイの方や、先の展開を楽しみされている方の為に、記事全体を反転表示処理させて頂く事を、どうぞご了解願います。
加えて、上記条件に該当される方で、タグが有効ではない携帯端末などで閲覧されている場合は、此処で閲覧を中止する事をお勧めします。


---と、初っ端から注意を喚起する内容を書きましたが、この第22話から最終話に関しては、原作と同じ流れを進んでいる以上、特にネタバレに気を付けなければならない内容ばかりの為、実の所、感想記事自体を書く事を控えようかとも思ったものの、此処まで書き続けて来た分、止めてしまうのも忍びなく。
色々と考えた結果、今回の記事から最終回までの感想記事は、やや内容を暈しながら、全て注意書き付き+反転表示にて書き連ねて行く事に決めましたので、その旨、どうぞ宜しくお願い致します。


■アニメ「うたわれるもの」---第22話「忌まわしき契約」

各国に戦線布告を発し、比類なき力「アヴ・カムゥ」をもって、たちどころに近隣諸国を陥落させたクンネカムン。
果たして、その凶刃はハクオロ率いるトゥスクルへと進攻し、いよいよ皇城へと迫った訳ですが---「アヴ・カムゥ」の余りにも圧倒的過ぎる様は、以前にも感じた事ですけど、通常兵器では絶対に倒せない相手とも、強調し過ぎな気もするのですが。
この辺りは、原作ゲームにおいて、敵ユニットとしてのバランスを考えた場合、どうしても普通に倒せなければならない設定にしてしまった事による弊害が大きいのですが、大型の石槍投擲機では無傷な上、ムックルの爪でようやく外装に傷が付けられる程度では、この先の戦いで、一体どうやって戦うつもりなのだろうと、心配になって来ますよ;
とは言え、(ある意味で正しい)強過ぎる設定は、「彼の者」の存在を際立たせる要素としては、丁度良いくらいなのかもしれませんけど。

トゥスクルの民を逃す時間を稼ぐ為、決死の策で防戦するも、為す術もなく蹂躙されていく皇城…狙いが自らである事を得心しているハクオロは、アヴ・カムゥを惹き付ける為に単身、無策のままに、ハウエンクアの前に踊り出し、そして---この「覚醒」を境に、国取り物語的な「うたわれるもの」の世界観は完全に崩壊し、これまで各所に張り巡らされていた伏線が収束し始める「世界の真実」が続々と表出して来るのですが、あの「怪物」と、ハクオロの正体に関しては、明確には言及されなくとも、此処までしっかりと作品を見続けて来た方ならば、すぐに結論に行き着くのではないかと思われ。
何故、ハクオロが農地改革の方法や、禁忌とされる「爆薬」の調合法を知っていたのか。
第18話において、カルラが持ち出した「とある契約」と、今回の「契約」の共通点。
それら伏線を考慮に入れ、加えて何者をも寄せ付けない力と、アルルゥに起こった現象を踏まえて考えれば、自ずと真実は見えてくるはず。
そして、エルルゥが何故、最前線にまで身を投じなければならなかったのかも、これで説明出来る様に…とは言え、アニメ版では、ちょっと行き過ぎた(と感じる)演出部分もありましたけどねw
なお、「アレ」が血で再生した事は、とあるキャラの行動にも繋がって来るのですが…それは実際にその時にでも触れようかと思います。
ちなみに、ハクオロの仮面を逆から見てみると?

ともあれ、この覚醒により、窮地を脱したトゥスクル。
トウカやカルラが、どうやってヒエンのアヴ・カムゥを留めて置いたのかを見られなかったのは残念ですが、エルルゥの揺れる心と、ハクオロの更なる動揺をもって、残る4話、怒涛の様に明らかになって行く「世界の真実」をしっかりと描ききれるのかどうかも含めて、1話たりとも見逃せませんわ。


そのものズバリを提示しない様に、内容を暈しながら感想を書くというのは、やはり少し面倒ですね;
とは言え、あまり暈しきれていないかもしれませんがw

喋った!ディーが喋った!!

2006-08-27 12:06:47 | うたわれるもの(アニメ)
出来れば、今回のタイトルは某・ハ○ジ風に読んで下さいw

■アニメ「うたわれるもの」---第21話「大封印」

第13話の初登場以降、端々にて見え隠れこそしていたものの、全く喋る事の無かった最重要人物のひとり「ディー」でしたが、今話にして、ようやく初めてのセリフが。
とは言え、「頃合か」という本当に一言だけなので、喋ったというよりは呟いたという表現の方が正しい気もしますが、その声を担当していたのは、前々から「うたわれるもの」に参加されているとの報があったものの、何の役を演じられているかは不明だった「池田秀一」氏でした。
彼の正体に関しては、もう暫く後の局面で驚くべき真実と共に明らかになるのですが、ワーベがディーの姿を見た際に大きな衝撃を受けた事と、何故かその態度が「何か別の存在」を見ているかの様なものだった事は、かなり重要なファクターですので、その種明かしの時まで、しっかりと脳裏に留めて置きましょう。

そんなディーが暗躍する中、表の世界では、遂にクンネカムンが各国に対し宣戦布告を発し、全土統一の為の進軍を開始。
この辺りは、前回、『属国』エルムイを盾にした、カンホルダリが治める大国ノセチェシカの進攻を、巨大兵器「アヴ・カムゥ」によって退けたものの、戦に加担させられただけのエルムイに対する処遇の行き違いや、切られた戦渦の影響か、続々と攻め込んで来る各国に対し、ゲンジマルの進言する「自国を磐石にする」為の防衛だけでは、いかに「アヴ・カムゥ」の力が比類なきものとは言え、民が傷付くのを止める事が出来ない現実と、ハウエンクアを始めとする家臣たちの意見に追い詰められた末、精神的に未熟なクーヤの心が折れ、暴走してしまった結果なのですが、周辺各国を堕とし、一般的に広く信仰されている大神・ウィツァルネミテア(シャクコポルにとっては禍日神)を祭っている宗教国家「オンカミヤムカイ」をも陥落させ、その矛先は遂に、同じ皇としてながら、まるで友人の如く心を開いていた、ハクオロの治める國・トゥスクルへと向けられる事に。
たとえ他国からの侵略を受けながら、これを退け、望まぬ戦いをして来なかったトゥスクルとは、全く真逆の道を進む事になった根底には、「シャクコポル族の過去に対するコンプレックス」と、比類なき力「アヴ・カムゥ」を有した事も大きく絡んで来ているものの、実はこの動きにも、ある種のベクトルが働いている事は、勘の鋭い方ならば、「クッチャ・ケッチャ」の前例から、ピンと来るかもしれませんね。

なお、今回のサブタイトルとなっている「大封印(オン・リィヤーク)」は、このクンネカムンの進攻を食い止める為に発動された、オンカミヤムカイの切り札で「常世(コトゥアハムル)と名付けられし牢獄の門」という意味の通り、特定の空間ごと対象を封印する法なのですが、これをオンカミヤリュー族が用いられる事には、大きな意味合いが隠されています。
ディーの存在を始め、続々と大きな謎が提示されていきますが、ハクオロの正体やカミュの異常行動も絡み、これから暫くの間、それらが一気に種明かしされていく様は、此処までの「うたわれるもの」の世界観を根底から覆すものとなっているので、タイトルの「うたわれるもの」という意味合いも込めて、今の内に色々と想像を膨らませておくのも良いかもw

次回は…特にアルルゥ好きーな方には、かなり辛い展開が待っているかもしれません。
そしてそれが、ハクオロ自身のトリガーとして…。

床上手

2006-08-20 11:38:48 | うたわれるもの(アニメ)
■アニメ「うたわれるもの」---第20話「初陣」

前回、カルラの真実が明らかになった外伝的シナリオの「ナ・トゥンク編」が幕を引き、再び本筋に戻って来た今回からは、最終局面直前である「クンネカムン編」に突入。
その初っ端から、いきなり「トゥスクル城に賊が侵入した」という不穏な空気が流れるものの、その正体はゲンジマルの孫であり、彼の代わりにクーヤの使いとしてハクオロを呼びに来た「サクヤ」だったりする訳ですが、この世界での基本は母子遺伝である為、その実はシャクコポル族ながら、何と天井にまで張り付き進むという(笑えるシーンとは言え)高い身体能力を見せたのは、流石はエヴェンクルガ族のゲンジマルの血を引いているだけはあるかと。
原作のテキストだけでは、それなりに凄い事は分かっても、此処までとは思いませんでしたから…ややコメディテイストに誇張された部分も大きいですけどねw
その後のクーヤとの密会シーンに、原作とは異なりエルルゥが絡んで来るのも、単に「ハクオロとクーヤの関係に焼きもちを焼く」、或いはサクヤのポジションに対するエルルゥの様に、コメディテイストに付加された部分なのかなとは思ったものの、この場面にエルルゥを加え、クーヤの事を意識させる事で、今後のクンネカムンとの展開に、しっかりとエルルゥを絡ませ、またハクオロの代弁とも取れる立場になる為の布石のひとつになっていたというのは巧いアレンジだな、と。
クーヤの「床上手」も聞けて、何よりですしw

そんな序盤の展開とは打って変わって、このクンネカムンに向け、傀儡皇ポナホイが治める『属国』エルムイを盾に、カンホルダリが治める大国ノセチェシカが侵攻。
クンネカムンはそれを迎え撃つ為に、シャクコポル族にしか動かせない生物兵器「アヴ・カムゥ」を起動させるのですが、想像していたよりもアヴ・カムゥのスケールが結構大きかったのには驚き。
確かに原作中でもそんな表現があった様な気がしますが、戦闘MAPなどで見た印象では、せいぜいウォプタルよりも頭ひとつ出たくらいと感じていた分、完全に見下ろすレベルだったのを見ると、本当にこんなモノとハクオロたちが戦えるのかと心配になってきますよ;
実際にカンホルダリを始め、ノセチェシカの軍勢は、何も出来ないままに蹂躙されてしまいましたし…つか、表現がかなりグロかった様な;

そして、初陣にてカンホルダリを一閃した「クーヤの虚勢と動揺」に対して、エルムイへの温情を進言するウルトリィの意見を一蹴した、クンネカムン右大将・ハウエンクアの振る舞いによって、現在のクンネカムンの体制が、必ずしもクーヤの望む方向に動いていない事---加えて、信仰する大神が異なるが故の対立構図も見え、此処から先、トゥスクルとクンネカムンが同じ道を歩めない事は予想出来るかと。

それにしても…ディーはいつになったら喋るんだろう…。


音泉>「うたわれるものらじお」第七回配信

そして、この「らじお」を聴いていると、もれなく(色々な意味での)弊害として、例えば上記の回の「クーヤとハクオロの密会」を覗くエルルゥの心の声が、とんでもないモノに想像出来る様になります;

ちなみに、フラン☆Skinさんの8月17日の記事に、先日の夏コミ3日目に、Leaf/AQUAPLUSブースで行われた「柚木涼香さん&Suaraさんフリートーク+サイン会」の詳細が引用紹介されていたので、此方も紹介。
…もう本当に、柚木さん素敵過ぎwww

続! 好色皇が斬る!!(爆

2006-08-15 23:22:51 | うたわれるもの(アニメ)
■アニメ「うたわれるもの」---第19話「決別」

ナ・トゥンク編完結。
冒頭に、おそらくは「ラルマニオヌ」滅亡時の回想と思われますが、幼いカルラとデリホウライが登場。
つか最初、前話と同じ正装をしていたのに一瞬だけ、あれがカルラとは思わなかった俺ガイルw
デリホが言った、カルラと自分の姉は正反対みたいなセリフではありませんけど、シスコンフィルター…もとい、姉を神聖化し過ぎている為に、同じギリヤガナ族であるカルラ=姉だと見抜けなった部分があるとは言え、あんな描き方をされると、確かに少し戸惑うかも;
もっとも、その直後の立ち振る舞いは、惑う事無くカルラでしたけどw

それは兎も角、本編の内容に話を戻して---外伝的シナリオとは言え、やはり2話分で収め切るには無理があるのか、ややダイジェスト的な展開で、特にカルラとナ・トゥンク皇スオンカスとの因縁は深く描かず、やけにあっさりとしたものに。
それでも、ウルトの「フミ・ルィル」イベントの様に、完全にカットした訳ではありませんし、あくまでもカルラの素性を明確にし、「ウィツァルネミテアの契約」という重要な要素(カルラの場合や一般的に使用されるものは、あくまでも真似事)を持ち出して来る為には欠かせないシナリオなので、あくまでも本筋から離れ過ぎずに、全26話のシリーズ構成を考えれば、この程度が妥当なのかもしれませんけど。
ただ、男自身を潰された辺りの下りをカットしたのは、様々な事情から仕方が無いとしても、「今この時だけ…誰よりも愛してあげる」の下りが削られてしまったのは、ちょっと勿体無いですね。
そして同じ様に、カルラのセリフ「サハリエ・ナトゥリタ」も省略。
もっとも此方は、別の場面でも使えそうなセリフなので、其方で聞く事が出来れば面白いアレンジになるかも。

ともあれ、解放軍がスオンカスを討ち果たした事により、ナ・トゥンクは崩壊。
新たに新国家「カルラゥアツゥレイ」が独立を果たして、デリホウライがその皇の座に付き、この戦は幕を引く事に。
先述の要素以外の今回の見せ場と言えば、前話のウルトに続く、カミュの初参戦。
原作でも、カミュの戦闘ユニットしての初参戦はこの辺りなので、ある意味で準拠したものに。
しかもアニメ本編では、ウルトと同時攻撃まで見せていましたが、これは「協撃」と考えても良いのかな?w

次回からは再び、軸となるシナリオに戻る事になりますが、原作では此処からにシケリペチム決戦編に突入するものの、アニメ版では既に消化済みなので、そのままクンネカムン編に。
予告を観る限り、どうやらサクヤをはじめ、クンネカムンの面々や「アヴ・カムゥ」などが一気に登場する様ですけど、誰よりもサクヤのオロオロっぷりが早く観てみたい所ですw

好色皇が斬る!!(違

2006-08-06 12:40:36 | うたわれるもの(アニメ)
■アニメ「うたわれるもの」---第18話「解放軍」

シケリペチムとの戦後処理は一段落したものの、その穏やかな日常の裏では、クンネカムン皇・クーヤとの密会や、カミュの異常行動など、終盤にかけての伏線が徐々に張られている訳ですが、今回からは2話に渡り、やや本筋のストーリーから離れた、ある意味で外伝的な「ナ・トゥンク編」に突入。
謎めいていたカルラの過去と真実が明らかになる、このナ・トゥンク編は本来ならば、クッチャ・ケッチャ編とシケリペチム決戦編の間に位置するシナリオなので、シケリペチム決戦編を前倒ししたアニメ版では順序が入れ替わっているのですが、特に違和感を感じないのは、単にこれが外伝的(独立した)シナリオだからだけではなく、そう感じさせないシリーズ構成のアレンジの巧さも機能していると思われ。

今回の戦いは、最初の叛乱を除く、トゥスクル建国後の国家間における防衛と応戦とは異なる、他勢力への極秘の支援と介入---いわば叛乱の手助けであり、其処に無理に深入りし過ぎて、トゥスクル自体を危険に晒す事は避けたいハクオロを、正装までしたカルラが、「ウィツァルネミテアの契約」(この世界における最も重い契約の事)を持ち出してまで説得しようと試みる訳ですが、結果的には簀巻き(まさか本当に布団に巻かれてしまうとは;)にされて連れ出されてしまう上、カルラがハクオロに迫った瞬間をエルルゥに目撃され、以降数日、完全に無視されてしまうという…もう、その立場の無さと言ったら、簀巻き状態も含め、これまでのハクオロ皇としての威厳は何処へやらw
此処から、ナ・トゥンクへの小旅行(という名の世直し旅w)へ繋がるエルルゥの感情の動きや、旅行と聞いてユズハまで連れ出してしまうメンバーのノリの良さ、置いてきぼりを喰らって慌てふためくオボロとムントと、そして何よりも、してやられたベナウィのリアクションが、映像となった事で更に面白味を増して、叛乱に直接的に(身分を隠して)手を貸すという重い雰囲気にも関らず、この辺りのシーンは爆笑しっ放しでしたわw
…でも、カルラとハクオロのあらぬシーンを目撃して、無表情のままに階段を逆向きに降りて行くエルルゥは怖かったですけど…;

ちなみに今回の参加メンバーは、ハクオロの周囲に居る顔ぶれの内、男性陣全員(ドリグラも含む)を除いた女性陣+ハクオロという、正に好色皇の名に相応しい精鋭部隊であり、ゲームでもそれは全く同じですので、不参加メンバーとのレベル差が大きくならない様に、PS2版ではフリーマップで調整しておきたい所ですねw

ナ・トゥンクでの初戦では、遂にウルトが戦闘に初参加。
あの効果からすると、重力系の術法の様ですが、その内、風・水・光の術法も見てみたい所です。
ナ・トゥンク編の主要キャラクターであるデリホウライは、早速カルラにぶっ飛ばされ。
流石に「縦回転」には程遠かった感はありますが、同じギリヤガナ族の者でも素手で簡単吹き飛ばす、そのパワーと言ったら流石としかw

ところで、以前も感じた事ですが---そんなカルラの超重量の大剣を乗せた上、更に今回はハクオロ+女性陣+ムックル+ガチャタラ、そして荷車自体を加えた重量を、たった2匹で引っ張れるウォプタルの足の強靭さは底が知れず;
本当の最強生物は、実はヤツラなんじゃなかろうか…w

次回は、オカマ皇…もといナ・トゥンク皇スオンカスとの決戦。
多少駆け足ですが、此処で話数を消費し過ぎるのも何ですし、ややカットされた部分もありますが、このくらいのテンポでも丁度良いかと。
果たして、男自身を潰された辺りの下りは語られるのかな?(怖


※業務連絡
原因は不明ですが、どうにも「ウェブリブログ」のブログに対するTBが送れない状態にある様です。
TBを頂いておいて大変申し訳ありませんが、該当のブログを利用している記事に対しては、TBレスが出来ませんので、ご了承下さい;

アニメ「うたわれるもの」---まとめ其ノ参

2006-08-01 19:56:24 | うたわれるもの(アニメ)
■アニメ「うたわれるもの」---第7話「皇都進攻」

遂に舞台は、叛乱の最終決戦場・ケナシコウルペ皇都・インカラ城へ。
この辺り、特に苦戦するでもなく皇都まで攻め上がっている所為か、叛乱軍の快進撃が目立ち過ぎている感じですが、尺の関係上、原作中で削るとすればこの辺りが一番適当ですからね…まぁ、ヌワンギが侍大将を務める、統制の取れていない、人任せの軍勢など、どれ程のものかと考えてしまえば良いかなw
とは言え、今回も駆け足展開は相変わらずで、ダイジェスト的な評価も否めないですが、個人的には第3話ほど気にはならなったかも。
パート同士の繋ぎ合わせも巧かったですし、戦闘ばかりでやや単調になっていた事と、その戦闘シーンに使い回しがあった事を除けば、普通に楽しめましたしね。
そして、あれだけの集団戦をどう処理するかと思えば、軍勢自体にCGを使用していたというw
何だか、妙に動きが滑らかな「梯子を昇る兵士」には、ちょっと吹きましたがw
ただちょっと気になったのは、ヌワンギの後始末関係と、ベナウィがハクオロに忠義を誓うシーンがカットされていた点。
ベナウィ関係については、次回に「トゥスクル建国」の顛末と共に補完される可能性はありますが、ヌワンギに関しては、原作において、捕虜となった後に解放されて直ぐ…(この辺りはゲームで確認して下さい)…という展開があっただけに、それがカットされていたという事は、もしかするとヌワンギ再登場の伏線…な訳はないか;
さて、今回のラストには「オンカミヤムカイ」のシーンが挿入され、いよいよ舞台は集落→國と来て、世界に拡がっていく事に。
早くもウルトリィ、ワーベ、ムント、そしてカミュが登場し、次回はウルト達が調停者として「トゥスクル」にやって来ます。
予告には何やら「ガチャタラ」が居た様な気がしますが…前回、今回と殆ど出番の無かったアルルゥも元気に活躍する…のかな?


■アニメ「うたわれるもの」---第8話「調停者」

ケナシコウルペ皇であるインカラが討たれ、新国家「トゥスクル」建国によって、「叛乱軍」の勝利に終わった大戦が幕を閉じ、束の間の平穏を手に入れたハクオロたちでしたが、それを機に親父さんやソポク姐さんたち、これまで共に戦って来た「ヤマユラの集落」のみんなと別れる事に。
この辺り、普通の別れのシーンとして描かれていますが、これから先の展開を知っている者からしてみれば、観ていて物凄く辛いシーンですよね……ちなみに原作でも、テオロは此処でユニットとして離脱してしまうので、この先、原作ゲーム、或いはPS2版をプレイされる方は覚えておくと良いかも。

さて、本編の感想ですが、此処数回は必ず存在していた戦闘シーンも無く、久し振りの日常シーンオンリーと言う事で、終始まったりしたムードにw
かと言って、ストーリーが取り留めの無いものになるのではなく、これからの物語を動かしていくウルトリィやカミュ達、新たに仲間として加わったベナウィ、クロウ達のポジションをしっかりと描きながら、全体的に和やかになりながらも、エルルゥとウルトリィのやり取りなどで締める部分は締め、そしてハクオロに逃げられ、やや呆れているベナウィや、カミュやアルルゥと共に遊び回るユズハを心配するオボロ、アルルゥに悪戯されるエルルゥなど、コメディシーンの入れ方も秀逸だったのではないかと。
ちなみに、前回の予告で登場した「ミキューム」(ガチャタラ?)は、今回は顔見せだけだった様で、流石にイベントの繰り上げ改編はありませんでしたね。
ただ、良く纏った構成の中でひとつだけ気になったのは、以前にエルルゥがムックルに圧し掛かられた時に、やはりリアクションが皆無だった、ハクオロの反応が相変わらずだった事w
アニメ版のハクオロは、あくまでも冷静沈着な人物像を崩さないのかな…?
なお、ベナウィの口から出た「ウィツァルネミテア」という単語は、今後の鍵を握る重要なモノになるので、記憶に留めておきましょう。

もうひとつ、ちなみに。
ラストシーンで登場した「アルルゥ達がムックルを布団兼枕に眠っているシーン」は、「うたわれるもの」DVD版でCGが追加されたシーンで、Leafの製品紹介ページでも見る事が出来ます…が、此処からエルルゥが除かれたのは何故だろう(爆

次回は、マスターアジ…ではなく、原作でも強敵だったシケリペチム皇・ニウェが登場。
ハクオロの「こんな日が続けばいい…」という願いは、再び忍び寄る戦火を前に、長くは叶わないものとなる事に…。


■アニメ「うたわれるもの」---第9話「禁忌」

シケリペチム皇・ニウェによる侵攻が開始され、ハクオロの「こんな日が続けばいい…」という願いは、忍び寄る戦火を前に、無残にも砕かれてしまう事に。
情勢は再び、戦闘の只中へ動いて行くのですが、何気に、シケリペチムからの使者が新キャラ、しかも容姿からしてどうにも「○い三連星」を想起させる3人組(名前付き)になっていたのは、PS2版から来た追加要素なのかな?
ましてや攻撃方法さえ、三位一体的な動きをしていますし…これで「俺を踏み台にしたぁっ!?」なんてセリフがあったら、完全に狙っているとしかw
おそらくはベナウィ・クロウ組辺りとライバル関係になりそうですし、今後にも期待?
それは兎も角---今回は、ハクオロが作戦を組み立て、とある決意を持って実行したシーンと、その作戦がもたらす現実を、エルルゥ・アルルゥがしっかと受け止めたシーンの描き方が秀逸。
勿論、ベナウィ達の集団戦闘シーンや、その強者ぶりを、ちょっと大仰に披露したニウェの姿も見所でしたが、今回は其方の方が重要な要素ですし、これで「エルルゥが最前線に行けない」心配も解消されたかな。
にしてもムックルに、アルルゥよりも前に乗るエルルゥの姿は、ある意味で勇ましく(爆
今回のサブタイトルが表す「禁忌」というのは、ズバリ「爆薬」の事。
何故、この世界において「爆薬」を調合する事が「禁忌」に当たるのか、そして、その調合法を何故ハクオロが知っているのか…これもまた、この世界の真実を語る鍵のひとつなので、以前の「農地改革」も含めて、記憶の片隅に留めておくと良いかも。

次回、第10話は女傭兵「カルラ」が登場。
一癖も二癖もある彼女が、アニメ版ではどう動くのか…その声も含めて、かなり楽しみですよw

…そういえば、ニウェの中の人が秋元羊介氏、それまでの敵となっていたササンテ・インカラを演じられていたのが大川透氏…今更ですけど、この組み合わせって「TtT」じゃ(


アニメ「うたわれるもの」---まとめ其ノ弐

2006-08-01 19:53:18 | うたわれるもの(アニメ)
■アニメ「うたわれるもの」---第4話「戻れぬ道」

今回も割と駆け足の展開ながら、要所はしっかりと押さえているので、観ていて唐突過ぎる部分は、前回ほど気にならなかったかも。
本来は、重税・圧政に苦しむ、ヤマユラの集落の村人たちの不満が溜まった所に、トゥスクルが凶刃に倒れ、怒りが一気に爆発し、反乱を起こすという段階を踏んでいる分、不満の度合いが足りないとも感じられますが、逆にそれだけトゥスクルという存在の大きさを強調するには、これだけの要素でも十分ですし、原作でも弔い合戦が一番の動機ですから、問題はないかな、と。
ただ、農地改革のシーンがあったならば、鉄製品の製造の描写も欲しかった所…それならば「倉を開けろ!」のシーンも、もう少し重みが出たかもしれませんし。
それにしても、ササンテは呆気なく討伐されてしまいましたね…あの鉤爪などの手の内を見せないまま、出番終了とは。
まぁ、これから先の激戦を考えれば、まだ序の口なので、このくらいの小物具合が丁度良いのかもしれませんが、やはり少しは抵抗して欲しかったかな。
ラストに「運命-SADAME-」を持って来たのは、上手い演出。どうせならば、そのままエンディングに雪崩れ込んでも良かった気もしますがw
当然、後々のサントラにはフルコーラスで収録しますよね?(ぉ
さて、これで「うたわれるもの」の序章が終了。今回のタイトルが示す通り、ハクオロ達は「戻れぬ道」を突き進む事になります。
次回予告を観る限り、かなりクオリティの高い戦闘シーンを観られそうなので、其方も楽しみですが。


■アニメ「うたわれるもの」---第5話「森の娘」

アニメ「うたわれるもの」第5話のクオリティは高い---とは聞き及んでいましたが、アレ程までの想像以上の出来に、前話で多少物足りなかった部分も補って、正に大満足w
コメディシーンとシリアスシーンの緩急の付け方も絶妙ですし、キャラの仕草など、作画・演出面はいつもにも増して、細かな部分にまで力が入っていた様子で、そして何よりも、後半部分のアクションシーンは、スピード感、構成、魅せ方、どれを取っても圧巻モノでした。
先述の第4話では、アクションシーンが呆気なく終わってしまった事もあり、余計に際立った面もありますが、もしも、あのクオリティを、今後の乱戦時にも保つ事が出来れば、かなり見応えのあるものになるのは間違いないですね。
際立ったと言えば、久し振りに挿入されたコメディシーンも、此処の所、重い展開が続いていた分、より面白く感じたりw
特にムックルとエルルゥ絡みのイベントをしっかりと描いてくれたのは、嬉しい限りですwww
事情は違うものの、集落の外でも畏怖の対象となっているムティカパ(ムックル)をも、ひと睨みで怯えさせてしまうエルルゥ…流石は「エルンガ(爆
それにしても、原作でも急激な成長を遂げましたが、実際に他のキャラと絡んでいる絵を見ると、ムックルは本当にデカイよなぁ;
そして、アルルゥの初「きゃっほう」がw

ストーリー的には、現・聖上「インカラ」が反乱軍を討伐する動きを見せ始め、ハクオロとベナウィ達が初対面し、オボロ達やアルルゥ&ムックルなど、ハクオロの元に「力」が集まり、これからの戦の前段階が整い始めた所。
ベナウィ達とのフラグも立ちましたし、ヌワンギが侍大将になった事で、次回から2話程度で、○○まで持っていくのかな?
そうすると、いよいよウルトやカミュちが登場して来る事に---?


■アニメ「うたわれるもの」---第6話「集う力」

序盤の山場「皇都進行」の前段階となる今回は、各地の集落から「叛乱軍」に精鋭が集まり、皇都軍の重要拠点である「タトコリの関」を攻略。
その敗走の責任と、聖上に意見した事により、ベナウィが拘束されるまでが描かれていましたが、確か原作では、この時点で既に、戦闘にアルルゥ&ムックルも参加していた様な。
とは言え、ゲームでは回復役として欠かせないエルルゥも、普通に考えれば、最前線に居る事自体が危険なので、ストーリーの都合上、姉が残っているならばと、屋敷に残った(或いは皇都軍が奇襲してくる可能性に対して、戦力を残したとも)と考えるのが妥当ですが、本格的な戦闘参戦は何時になるのかな。
そして、エルルゥが最前線に行けないのでは、各種イベントをどう消化するのか…今後が気になる所ですが、その辺りを逆に上手く活かして、ハクオロとの距離が開いてしまった様な感覚に囚われるエルルゥの「心の動き」は、巧いアレンジだな、と。
戦闘シーン諸々のクオリティは前話には及ばないものの、間の取り方など、なかなかに迫力がありましたし、チキナロ含め、必要な要素をキチンと処理して、ハクオロを追い詰めながら、即座に切り捨てる事の出来ない「ベナウィ」の、「ハクオロ」と「インカラ」に対する(意味合いこそ異なりますが)迷いをしっかり処理していたのは好印象でしたし。
それにしても、チキナロが装飾品云々を勧めているシーンの台詞と、それに合わせてドリグラが登場したのは、間違いなく何かを狙っている様にしかw
アニメ版のハクオロは、コメディシーンを極力カットしている関係か、あまり大きく感情を出さないので、せめてあの「ドリグラへの誤解」イベントで、驚くハクオロの姿を見てみたい所ですw
次回は遂に「皇都進行」、そして「○。○○○建国」となる様ですが、だとすると親父さんや「ヤマユラの集落」の皆とももうすぐ…。


アニメ「うたわれるもの」---まとめ其ノ壱

2006-08-01 19:50:44 | うたわれるもの(アニメ)
■アニメ「うたわれるもの」---第1話「招かれざるもの」

原作は、Leafが18禁PCゲームとしてリリースし、ユーザーから高い評価を受け、今夏にはPS2にも移植が決定している同名作品。
さて、その第1話を、ようやく我が家の視聴地域でも観る事が出来たので、簡単に感想でも書いてみようかと思います。

序盤の流れ自体は原作と同じものの、ハクオロ(劇中では、まだ名無しの「男」)が村の中を歩くシーンに、早々にヌワンギが絡み、「霊宿(タムヤ)」破壊→ムティカパの怒りイベントを割り込ませた事で、展開自体はかなり省略されている様で。
加えて、本来ならばハクオロが「エルルゥの父親」の服を着た時点で、とりあえず「ハクオロ」と名乗るようにとなるはずが、第1話終了時では未だ「男」という名無し状態。
これに関しては、「ハクオロ」という名前が持つ「ふたつの意味」からすれば、原作の方が割と安易に付けてしまっている印象があるので、その重みを出す効果としてならば、何らかのイベントをこなした後に、初めて「ハクオロ」と名乗る事になるのは、巧いアレンジかな、と。
他にも「尻尾掴み」のタイミング変更や、「ウー」「ヤー」「ター」の未登場、ムティカパイベントが早まった事による、畑作りや食卓シーン、モロロ収穫に絡むキママゥ退治、そして結構大事な伏線があった薬草採りのカットなど、差異はあるものの、カットされたシーンに関しては、オボロ登場も含め、順序を入れ替えて消化する可能性が高いですし、現時点では原作との差異を、とりりたてて大きく考える段階ではないですね。

映像・作画に関しては、前評判通り、クオリティの高いものに仕上がっている印象。
やや塗りがベタッとしている感じはしますが、背景は綺麗ですし、キャラの動きや表情も申し分なく。
特にエルルゥの耳の動かし方には、妙に気合が入っているのではないかとww
既に製作自体も、かなり進展している様ですし、このクオリティで毎回観られるならば、作画崩壊の不安は皆無かと思われます。

音楽関係は、評価の高い原作音楽の雰囲気を、上手く踏襲している様子ですし、OP曲「夢想歌」<Suara>と、ED曲「まどろみの輪廻」<河井英里>も良い感じの出来。
個人的には「夢想歌」は、もう少しだけ荘厳なものにしても良いかなとは思いましたが、OPから重めになり過ぎても何ですし、このくらいが丁度良いのかな。
「まどろみの輪廻」に関しては、正にイメージぴったりw
というか、「河井英里」さんって、劇場版「AIR」のイメージソング「IF DREAMS CAME TRUE」のボーカルを務めた方でしたね…。

ところで、そんな曲を乗せるOPアニメには、先々のストーリーに絡んでくるキャラクターが殆ど登場していましたが、まさか「63」や「●●●●ン」「ウ。○○○○○○○」まで出てくるなんてw
そして、クーヤの横にいるゲンジマルも、今となっては、このみに飼われて(違

声優陣に関しては、現時点で登場しているキャラには、イメージと合わない配役はありませんし、兎にも角にも、ハクオロ役の小山氏の声が素敵過ぎw
早く、他のキャラの声も聴いてみたいな…とりあえずPS2版の公式では、サンプルボイス公開の予定があるらしいので、何人かは其方で聴くのが先になりそうですが。

何にしても、まだ第1話ですし、これから2クール、アニメ版「うたわれ」が原作をどう料理するのか、其れを楽しみに観続けようと思います。


■アニメ「うたわれるもの」---第2話「荒ぶる森の王」

前回---ヌワンギが苛立ちに任せて、「霊宿(タムヤ)」を破壊してしまった(或いは「霊宿」付近で騒ぎ立てた)事が起因になったか、突如として、気性を荒立てる”森の王”ムティカパ。
トゥスクル達が「霊宿」を組み直すも、全く怒りは治まらず、遂には村人が犠牲になり、様子を見に行ったハクオロもまた傷を負ってしまう。
間一髪で、九死に一生を得たハクオロは、降り出した雨の中、自らにトドメを刺さずに森へと逃げ帰ったムティカパの姿から、何かを感じ取り、ムティパカの脅威に怯える村人達に、とある進言をする---。

この辺りの展開は、本来は「キママゥ退治」や「農地改革」など、幾つかのイベントをこなした、原作中の時間では「数ヶ月」を要し、村人達との信頼も厚くなってからのものだったので、其処を省略してのイベント突入は、やや強引過ぎ・ご都合的な面もある様に感じましたが、結果的には「村人の中でのハクオロの存在を、確固たるものにする」という意味合いでは同じ事ですし、何より、其れを強引と感じさせない「展開(構成)の巧さ」が際立っていましたね。
自分達に危害を加えるとは言え、「森の神」という名を持つものを、その手にかけなくてはならないという、村人達の戸惑いや怯え、ハクオロやトゥスクルの言葉の持つ意味の重さが、十二分に描かれ、序盤のひとつのイベントに過ぎない部分に、これだけの内容を見せてくれれば、十分に満足できますしw

ただ、刃を通さない「ムティカパの弱点」に気付くシーンだけは、ちょっとカンが鋭すぎかも。
原作中でも、アルルゥの「とある行動」から偶然に、その事実が判明しただけに、其処に対する味付けを、もう少し膨らませても良かったかな。

兎も角も、村人達と大きな仕事をひとつ成し遂げ、その存在も大きくなって来た所に、ようやくの「ハクオロ」と名付けられ、やや、それに対する、エルルゥ含む村人達の反応が気になりますが、次回はいよいよオボロ達が登場し、ストーリーは此処から村の外へと拡大して行く事に。
となれば当然、もうすぐ悲しい別れも訪れる訳ですが……今はまだ、アルルゥの「おとーさん」攻撃のその後を期待しようかとwww


■アニメ「うたわれるもの」---第3話「紫琥珀」

オボロ、ドリィ、グラァ、ユズハが登場し、いよいよストーリーが村の外へと拡大して行く前段階に。
原作でのオボロの初登場は、ムティカパ戦の前でしたが、作品の尺の関係上、伏線を増やしたままに進めるよりは、纏めて消化した方が視聴者には分かり易いかも。
ただ、それにしても今回の展開は、場面転換が唐突過ぎて、やや駆け足過ぎでしたが;
オボロ対ベナウィも、もう少し引っ張って欲しかったかも…一蹴されたのは原作通りですがw
とは言え、要点はしっかり押さえていますし、各キャラクターの仕草や動きなどで、次の展開を匂わせているのは、巧い見せかただな、と。
ユズハ関連の省略されたストーリーは、農地改良の様に後々、回収される事も考えられますしね。
「姉妹草」---エルルゥ・アルルゥの花に関しては、デザインが少し変更。まぁ、アレに関しては、花自体よりも、姉妹のエピソードが重要なので、左程、問題はありませんけど。
今回のラストでは、ササンテが登場し、此処から先、「うたわれるもの」本来の「戦記モノ」としての側面が浮上して来ます。
戦場を駆け巡る者たちがどう描かれて行くか---まずは、次回の急展開に注目ですね。

ちなみに、今回のサブタイトルは「ムイ・コーハ」と読みます。
この作品は、兎に角「特殊用語」が多いので、何処かに「アニメ版の進行に添った」用語集があると良いのですが…下手に検索すると、ネタバレし兼ねないので、公式辺りで動いてくれれば良いんですけど;


打率は1割6分でっす

2006-07-30 11:30:42 | うたわれるもの(アニメ)
■アニメ「うたわれるもの」---第17話「幼き皇」

前回から引き続きの日常パートとは言え、ハクオロが内なる影を表に出していない事や、政治的・軍事的側面が皆無だった分、より原作寄りのコミカルな日常パートに、時には大爆笑w
特に「オボロの二日酔いイベント」云々は、かなりぶっ飛んだ事になっていて、ハクオロとオボロの「無言」の駆け引きや、よもやドリグラがオボロを挟んで素っ裸で添い寝しているシーンまで観れるとはっ!!(爆
…でも、アニメ版では「とあるイベント」が当然の様に省略されているので、原作未プレイで情報に疎い方の場合、このシーンは下手すると「女男女」と見える可能性もあるんだろうなぁ……流石にもう、例のイベントを回収する余裕は無いでしょうし、謎のままに最終回を迎えてしまうのだろうか;

「うっかり」を何処かに忘れて来てしまったかの様だった、トウカの真面目一本気なイメージも、ミキューム(ガチャタラ)の登場にて、「かわいいにゃ~」状態のスイッチが入り、あっさり瓦解w
この「ミキューム」を、ハクオロが買わないと言った時の慌てふためく様子といったらもうね…これでもう1話だけ日常パートで使用出来るなら、今回のオボロの散々な扱いを加えて、トウカ関係の「人形」「釣り」イベントも回収出来ると思われますが、此方もドリグラ同様、余裕はありそうに無いですね;

そして、ミキューム改め「ガチャタラ」も、OPアニメ以来、ようやくアルルゥの元に。
原作ではガチャタラの登場により、其処までは必ず切れていた「連撃」が繋がり、技が出せる様になるので、此処からユニットとしてのアルルゥは本領発揮なのですが、流石にアニメ版ではマスコット以外の何者でもないでしょうね。

もっとも、そんなコミカルな日常パートの裏では、クンネカムン皇・クーヤとの深夜の密会が行われていた訳ですが、此処でクーヤが語っていた---、
ウルト達「オンカミヤリュー族」率いる宗教国家「オンカミヤムカイ」を中心に、一般的に「大神(オンカミ)」と広く信仰されている「ウィツァルネミテア」は、大国「クンネカムン」を率いる「シャクコポル族」にとっては、彼らが信仰する「大いなる父(オンヴィタイカヤン)」を滅ぼした「禍日神(ヌグィソムカミ)」と忌み嫌う存在である。
---という、これまでハクオロが触れてきた「ウィツァルネミテア=大神、オンヴィタイカヤン=禍日神」とされていたのとは対極の「ウィツァルネミテア=禍日神、オンヴィタイカヤン=大神」という全く逆な教義が登場して来た事、そして引いては「ウィツァルネミテア」には「大神」と「禍日神」のふたつの側面がある事は、今はまだ、うわべにある宗教的な教義の面に隠されていますが、この「うたわれるもの」の根幹に関って来る要素なので、読み難い特殊用語ばかりですが、しっかりと記憶に留めておきましょうw
ラストには、森の中を進む謎の影が現れましたが…あの足音などからも分かるように、間違いなくあの生体兵器でしょうね。
早く「サクヤ」も出て来ないかなぁ…(爆

こうして着々と、物語はクライマックスに向けて歩みを進めているのものの、次回からは本筋を少し離れて、後に廻されていた「ナ・トゥンク」編に突入。
此処ではカルラに関る、とある事実が明らかになるのですが、デリホウライとスオンカスの声は誰が担当するのか、それも楽しみ。

ちなみに、この記事のタイトルは、クーヤの言った「好色皇」というセリフに関連して、結城心一氏が「うたわれ痕こみっくHeart(Leaf/AQUAPLUS作品集vol.2)」の中で使われていたネタから拝借しましたw
その意味する所は…お察し下さいwww

かわいそう。

2006-07-26 19:59:51 | うたわれるもの(アニメ)
●今日の購入物



■CD:「TVアニメ『うたわれるもの』オリジナルドラマ~トゥスクルの皇后~

現在、好評放送中のアニメ「うたわれるもの」、その作品初となるドラマCDです。
>ハクオロが后を娶る!? 戦の合間の何でもないはずの日に内紛勃発か…!!?
---というキャッチの通り、オンカミヤムカイの皇女・ウルトリィやカミュ、ギリヤガナ族の剣奴・カルラ、そしてエヴェンクルガの剣士・トウカなど、美しい女性陣を周囲に置いておきながら、誰一人として正室ではないという、ある意味で疑念を持たれる状況に「好色皇」とまで噂されてしまったハクオロに対して、ベナウィが各所からの縁談話を突き付けた事から、ちょっとした騒動が「トゥスクル」皇城の中で起こる訳ですが、シリアス寄りなアニメ版とは一風変わった、原作の日常パートに近い雰囲気で展開して行きます。
もっとも、アニメ版の17話(ちば組は視聴済み)に関しては、これまでの展開とは、かなり雰囲気が違うと聞き及んでいるので、今回登場するキャスト陣からしても丁度、この辺りの番外編なのかもしれませんねw
原作未プレイで、まだ第17話をご覧になっていない方には、やや違和感があるかもしれませんが、原作は元々、こういったコメディ要素とシリアスな展開が相容れているので、原作プレイ済みの方には、これこそアニメ版でちょっと足りないと感じていたファクターだと実感出来るのではないかと。

カルラがトウカをおもちゃにしている点や、トウカがオボロにブチ切れるシーン、アルルゥの「エルンガー」発言、そしてアニメ版ではカットされるであろう、ウルトの「フミルィル」イベント的な展開など、原作プレイ済みの方にはより嬉しいシーンも盛り込まれていて、これは是非とも、アニメーションとして再現して欲しい所ですよw
そういえば、このドラマの中でベナウィとクロウが、所謂「好色皇ハクオロ」を想像していたシーンがあったのですが…あの小山氏の某キャラのものまねは、此処から来ていたのかも?
そして、何気にセリフに入っていた「色町」(花柳街・遊郭のこと)という単語。
これはもしかして、カムチャタールを意識しているのかな…というのは考えすぎですかねw

ちなみに、今回のタイトルは…アニメ版でもありましたが、こんな所でもネタにされてしまうのか…エルルゥ、かわいそ…うわなにをするやめあqwせdrfgtふじ(爆

一緒に写っているのは、この記事で触れているモノの良品です。
確実に雨の降らない日まで待っていたら、締め切りギリギリになってしまいましたよ;

誰も皆 空の星に かすかな願い託す

2006-07-23 21:56:15 | うたわれるもの(アニメ)
■アニメ「うたわれるもの」---第16話「戦いの果て」

熾烈を極めた強国「シケリペチム」との大戦は、皇・ニウェの絶命という形で決着をみたものの、後に残されたのは、焼け野原と化したシケリペチム皇都と、その一騎打ちの折に理不尽なまでの破壊をもたらした、ハクオロの自分自身に対する疑問と謎だった…。

今回は実に久し振りとなる「日常パート」がメインに。
もっとも、その実は戦後処理と、ハクオロの苦悩が殆どなので、流石に息抜きというまでには程遠く。
兎に角、アニメ版のハクオロはシリアス一辺倒の為、どうにも「私に関るなオーラ」を纏っていそうな雰囲気が漂っていますが、此処に来て、特にそれが顕著に出て来ている様子に;
しかし、原作の様に戦闘に積極的に関れない分、何処か気持ちが遠かったエルルゥが、ハクオロの精神面の支えになっているという点も、それに連れて更に大きくなり、ある意味で原作以上のポジションを築いている辺りは、実に巧い描き方だな、と。
中でも、ハクオロがニウェの言うような「自らの過去」に囚われているのと同様に、國を失ったシケリペチムの民が、たとえ何年掛かろうとも國を再建しようとする姿勢にも、ニウェという狂皇がいた過去に囚われるのではないかと杞憂するハクオロにエルルゥが、そんな「焼け野」にも植物は育つ事を示して見せたシーンが秀逸でした。
そして、久し振りに登場したユズハに、エルルゥが聞かせていた「星になった恋人同士の物語」…アレはある意味での「隠喩」なのかもしれませんね…。
勿論、この2人の関係の根底には「とある事実」が隠されているのですが、それを踏まえて観ても、この繋がりには偽りなんて無いと感じられるのは、これまでのシナリオが積み重ねて来たものが十分に活かされている結果なんでしょうね…。

この他にも、蔵を荒らすアルルゥ&ムックルと共に、カルラが酒を拝借しているコミカルなシーンや、オボロとベナウィの本組み手において、オボロの確かな成長を描きながら、ユズハには何もしてやれない無力さを対照的に描いた点など、かなり見所のあった回でしたが、やはりハクオロの正体と共に、これからの展開を左右するのは「カミュの不審な行動」と「ゲンジマルとクーヤの登場」。
カミュに関しては、この「うたわれるもの」の根幹部分に関って来るものなので、もう少し先に真相が明らかになりますが、まずはゲンジマルとクーヤ---大国「クンネカムン」の接近によって、國取り物語は最終局面に近付いて行く事に。
ただアニメ版では、次々回辺りに「ナ・トゥンク」編が入って来る為、実際にはその後になりますけど。
…にしても、やっぱり「アムルリネウルカ・クーヤ」という名前は言い難そうだなぁ…w

次回は完全な日常パートの様で、次回予告の音楽も、まったりしたものに。
うたわれるものらじお」でも言及されていましたが、トウカのうっかりも初披露となるか!?