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2006年3月期終了・アニメ作品最終回雑感・壱

2006-03-31 20:57:49 | Anime(アニメ・コミック)
年度末の改編期という事で、今年の1月から放送開始、或いはそれ以前から放送されていたアニメ作品も、続々と最終回を迎え、残すは「交響詩篇エウレカセブン」含む、ごく僅かのみとなった為、今度は新番組云々のチェックなどで色々と忙しくなる前に、個人的に気になった作品の最終回雑感を、幾つか上げておこうかと思います。
ちなみに「灼眼のシャナ」に関しては、既に別記事にて触れているので、今回は省略。

とりあえず、まず触れておきたいのは作品単体ではなく、此処最近、頻繁に見られる様になった、本放送で「真・最終回」を放送せず、DVDにて後日公開するという作品が、今期は顕著に、その数を増したという事について。
今期だけでも「かしまし」「IGPX」「びんちょうタン」「ソルティレイ」など、最終話(もしくは本放送終了以降の話)を、DVDで公開する作品が多くなり、これが「編成上の都合」や「番組枠の問題」で、削らざるを得なかったものならば、まだ仕方が無いとは思えるものの、最初から其れを前提に短期枠を確保した、言うなれば「本放送は、DVDを購入させる為のプレゼン」みたいな位置付けで放送されたのでは、続きを期待して観続けた視聴者からしてみれば、最終回に肩透かしを食らったも同じかと。
その裏には、アニメDVD業界全体の売上自体の伸び悩みを解消する目的や、販促効果を期待している部分も大きいのではないかとは思いますが、あくまでも、しっかりと本放送を、観ていて納得行く形で完結させてこそ、引き立つものだと思うのですが…あざとい引きは、逆に心証を悪くするのでは、とも思える訳で。
兎も角も、特典映像レベルならまだしも、「真・最終回」が観たいならDVDを購入して下さい、という作品が多く見られるになった風潮は、正直、考え物かな、と。

さて、そんな「一応の」最終回を見せた作品のひとつ---「かしまし」ですが、どうにも、そのラストの展開には、首を傾げざるを得ず。
原作読者の方には既知ですが、此方には所謂「はずむ死亡フラグ」というものが存在していて、その存在が3人の関係に、より緊迫感を持たせているのに対し、アニメ版ではそれを完全にスルーした上、やす菜の知覚障害をメインに持って来た事で、はずむの気持ちが、どうしても其方に動いてしまうのは間違いなく、ラストを迎えても、酷く盛り上がらない展開になってしまった事は残念で仕方が無く;
これでは、はずむの性別を反転させた意味が、ただの「きっかけ」で終わってしまい、タイトルの「かしまし」が示す意図も何も、描ききれていない様な気が。
まぁ、だからこその「真・最終話」の存在なのかもしれませんけど、あの引きをされては、本放送オンリーの視聴者からすれば、評価が辛くなるのは仕方が無いですし、あそこからの展開にしても、あまり期待は出来そうにないかも…。
この作品は、ある意味、放送開始を2クールくらい遅らせて、原作要素を含ませた上で映像化した方が、まだ自然に纏ったかもしれませんね。

これとは逆に、是非とも映像を追加して欲しいと思ったのは、「ゾイドジェネシス」と「舞-乙HiME」の2作品。
どちらも、ラスト付近の展開は多少駆け足だったものの、十分に満足出来る最終回でしたし、此処にエピローグが加われば、更に面白味が増す事は間違いなく。
こんな追加要素ならば、正に大歓迎なんですけどねww

「ゾイド」の方は、伏線消化の巧さ、キャラクターの魅せ方が光り、ある意味でお約束な「復活」展開も、全て好結果に向かわせる勢いがありました。
番組開始前に感じていた不安要素も杞憂でしたし、「無印」をオマージュしているとは言え、それに匹敵する面白さを見せてくれた事は、高く評価出来るかと。
ただひとつだけ不満があるとすれば、尺の関係上、エピローグシーンが描き足りていないという点くらいですかね…これは是非に、DVD最終巻で追加して欲しいかも。
例えば、ルージとミィのその後とか、ザイリンとの「ゾイド乗りとしての」決着とか、ソウタや、その後の討伐軍メンバーの動向など、まだまだ観てみたい要素がたっぷりと残っているので、其れを補完してくれる様なものを期待したいですね。

「舞-乙HiME」は、正直、残り2話で本当に纏るのか、と不安を感じていましたが、その2話に途轍ない密度で物語が纏められ、それでいて熱く、驚きあり、笑いあり、そして涙ありという、1話の長さがこれ程までに長く感じた事が無いくらい、楽しんで観る事が出来ましたw
それこそ、ミドリちゃん登場時には奮え、「まきまき」に爆笑し、ミス・マリアの活躍に驚き、次から次へと繰り広げられる熱い展開に、終始、興奮しっぱなしでしたねww
でも、この最終2話で一番輝いていたのは、最後まで凄いオイシイキャラだったトモエと、猫型ローブ着て、恥ずかしい事をサラッと言うアカネだった気がするのは私だけでしょうか?w
…いや、勿論、ミス・マリアも凄かったですけど;
これで、既にOVA化が決定しているとなれば当然、其方も楽しみで仕方がなく。
そして思うに、こういった巧い魅せ方こそが、本来するべき「購入意欲の促進」の為の手段なのではないかな、と…。


とりあえず、今日の所はこの辺りで。
また後日「エウレカ」や、その他、未見の最終回を処理してから、あらためて幾つかの作品の雑感を書き連ねてみようかと思います。


そういえば、明日は4月1日、つまり「エイプリルフール」な訳ですが…今回、どうにもネタが思い浮かびませんでしたw
前回の様な「実害の少ない、弱気な嘘」というのも、仕込むとなれば割と面倒ですし、加えて、此処最近は「パンヤ」やら何やらに夢中になっていて、すっかり明日が「エイプリルフール」だと言う事を失念していた事もありますしね;
という訳で、今回はネタ無しの方向で。

ちなみに、既に各所ではエイプリルフール限定ネタが公開されている様なので、普段あまり閲覧頻度の高くないサイトも、覗いて見ると面白いかもしれませんよw
にしても、KIDと、ねこねこはあいかわらず気合入ってるなぁ…;