Dinoが工場入りして、早10年が過ぎ去ったようです。(^_^;)
フォーミュラに乗ったことで公道用の自動車に対する情熱が急速に萎えてしまったことが、
拙ブログスタートの切っ掛けとなりました。
そもそも、フォーミュラに乗るに至る最初の切っ掛けは、
993RSを手に入れたことでした。
そもそも、そのさらにそもそも、993RSに乗るに至る切っ掛けは、
Dinoが手元を離れ工場入りした事で、モータリングライフが手持無沙汰になった事でした。
ですから、思い返せば長い話ではありますが、
Dinoのレストアーも、なかなか感慨深いものなのであります。
さてさて、Dinoレストアー開始10年を記念してというわけでもありませんが、
そろそろ、本気で“上がり”クルマについて考えてみようと思います。
以前にも書いた通り、“上がり”の漠然としたイメージは下記のようなところです。
「まず、日常に使えて、かつ非日常を味あわせてくれること。
仕上がってしまったクルマではなくて、
人生と同じように、日々、進化したり、退化したり、
時の移ろいと共に、良きにつけ悪しきにつけ
クルマの状態が変化する可能性があること。
冷徹過ぎて全くご機嫌が変わらないようじゃ、
長い付き合いなんて出来やしませんから。
かと言って、気難し過ぎないこと。
ついでに、一般公道で、常にとは言わないけれど
いざとならば、ある程度長時間にわたって全開走行が出来ること。
そして、何より、乗るたびに飽きることのない感動が有ること。」
なので、自動車ヒエラルキーの頂点に立つ車を持つということとは、
全く次元が異なることなのです。
上がりのクルマは、やはりこれなのかな?と、、、おもったりします。
エンジンの歌声に文句はありません。
フロントフェンダーの盛り上がり具合といい、容姿も満点あげちゃいます。
デイトナ、カッコいいです。
250ショート、さらに凄いです。
でも、DinoはDino。
ご機嫌良く走ってさえくれれば、、、最高なのですが。
素性が悪すぎたせいか、これがなかなか難しくって。
それを考えると、やはりSU付き英国車が丁度良いのかもしれません。
多少、御機嫌が変わることはあっても、Dinoのように突然、昏睡することはないでしょう。
故障しやすいイメージとは裏腹に、基本は骨太・頑丈ですものね。
「MGA twin camで、スピード出してみなよ、、操縦感覚なんて最高だぜ!!」
まぁ、超訳すれば、こんなところでしょうか。
フレキシビリティーと繊細な操縦感覚、これが英国車の味わいの最たるところで、
そのことは、9年間乗ったXJ-Sでも十分に味わうことが出来ました。
さぁ、話の落とし所が見えなくなってしまいました。(笑)
今のところ、Dinoほど神経質でもないけど煽情的ということで、
ウェーバー付きアルファロメオ、SU付きXKが候補といったところでしょうか。
なかなか、悩ましい問題で正解に至るには、まだまだ時間がかかりそうです。
最後に自動車ヒエラルキーの最底辺に位置するであろうクルマ。
ただし、1951年、名古屋は中野自動車工業の工場を走り出た時の
感動たるや、さぞや大きかったであろうことは想像に難くありません。
その情熱や感動の瞬間が羨ましい。。