
WATKINSといえば、このブログにも何度か登場したDominatorというアンプが知られています。この独特なフォルムはダンエレクトロがコンパクトアンプHodadで拝借しています。その他、チャーがブースターがわりに使用しているということで、コピーキャットというテープエコーも知られていますね。
WATKINSはアコーディオン奏者でもあったチャーリー・ワトキンスが1949年にレコードショップを開いたことから始まりました。その店ではレコードだけでなく、アコーディオンなど楽器も扱っていましたが、50年代にスキッフルがイギリスで大流行したのに合わせ、アンプやギターの製造・販売を始めました。1968年にはギター部門が独立してWILSONとなり、アンプやPA等の部門はwemとなりました。
RAPIERは50年代後半から70年代後半まで生産されたギターで、「イギリスのストラト」として、60年代、70年代の子どもたちが初めて買ってもらうギターでした。いわゆるスチューデントモデルであり、価格も安いものでした。そういう意味ではむしろ「イギリスのシルヴァートーン」と呼んだほうがいいかもしれません。
ピックアップが2つの22、3つの33、4つの44があります。
ヘッドはかなり大きく、オープンバックのペグがついています。ネックは少し太めです。最初期のモデルにはトラスロッドが入っていませんでしたが、私のものには入っています。フレットも本来は0フレットがあるのですが、私のものはリフレットされていて、その際0フレットが取られてしまいました。で、0フレットの位置にナットが取りつけられていたのですが、低すぎて弦が1フレットに当たってしまい、開放の音が出なくなっていたので、ナットを交換しました。
ボディは小振りなストラトといった感じです。ピックアップはトースタータイプのものが4つ搭載されています。コントロール部はトグルスイッチがリズムとソロの切換になっています。リズムはネック側のピックアップのみで、ソロは残りの3つのピックアップとなりますが、その3つの組み合わせをコントロールノブで設定します。

コントロールノブは4つありますが、ネック側から順に見ていくと、まず、ピックアップの切換をするロータリースイッチがあって、残り3つのピックアップの組み合わせは次のようになります。
1.3番目と4番目
2.4番目のみ
3.2番目、3番目、4番目すべて
4.2番目と4番目
次のノブは、上記4の組み合わせを選んだときに使用するトーンコントロールです。そして、ソロを選んだときのヴォリューム、リズムを選んだときのヴォリュームとなります。私のものはこの4つめのノブがオリジナルではなく、テレキャスタータイプのノブに換えられています。
ブリッジはバータイプで調整のできないものです。そしてヴィブラートユニットがついています。これは微妙な揺れをコントロールできますし、可変幅も大きいのでなかなかよいものだと思います。プレートには1968年からはWILSONのロゴが入ります。私のものはそれ以前のHI LOという文字が入っていますので、ロッドがはいっているということもあわせて、だいたい60年代中頃のものだと思われます。
ピックアップの出力が低いようで、あまりガッツのある音は出ませんが、コードをかき鳴らすにはいい感じです。何よりルックスがよいので、これもまた愛してやまない1本です。
楽しいです、ヘッドがかなり大きくアンバランスさが古いグヤトーンみたいですね。 ビザールだ!
4マイクなのも良いですね。
音が聞いてみたいです。
音はまあ、それほどでもないので(笑)。
4ピックアップマニアとしてはかなりそそられます。
テスコやグヤの日本製がスライドスイッチにしていたピックアップのオンオフを
こいつはロータリースイッチにしているのですね。
しかしリズムはネック側のピックアップのみって言うのが潔いっていうのか、
融通が利かないと言うのか。。。
風格充分のいいギターですねぇ~
私もそもそもはワトキンスのアンプに興味があって、調べているときにギターもつくってたということを知ったんですけどね。一目見て欲しくなってしまいました。
ワトキンスのドミネーターとかウエストミンスターとかいったアンプは小洒落たデザインでヨーロピアンな雰囲気があったもんですから欲しかったんですが、手に入れても電圧の関係でいろいろ面倒ですのであきらめました。