活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

自照霊然たり

2018年12月08日 | 法理

「此の物」は聞けば聞いたきり、見れば見たきり、思えば思うだけなのです。


別にどうということはありません。

邪魔にするものはありません。


何が何処に止まっているのでしょうか。

実は何も後に残るものはないのです。


堂々たる「法身(ほっしん)」の様子です。


「此の物」は清水のように透き通っていて表と裏と内も外もないのです。

何にも無い処から、いつでも何でも出て来るのです。


何にも無い処から出て来ながら何にも残っていないのです。

そして然も自由自在、縦横無尽です。


その活動を「自照霊然(じしょう れいねん)たり」というのです。


「霊」という特殊なものがあるのではないのです。

そういう微妙な活動をするものを賛嘆して「霊」という名目を付けただけです。


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