「花の存在を確認する以前」に、花と自分とが必ず一体になった「事実」があるという事を理解してもらいたいのです。
今、「色受想行識」という働きによって認識した「花(過去のもの)」を「現実」にあるかのごとくに自分で想像してしまうのです。
私たち衆生は、「事実(真実)」というものを、そのまま受け入れているのですが、「色受想行識」の作用に因って、それが覆い隠されている訳です。
すべては縁に因って突然起こるものですから、その縁が消滅すれば消えてなくなるという事です。
例えば二つの意識を一度に意識する事は出来ません。
必ず「前の意識」が失くならなくては、次の意識は出て来ない訳です。