ナラタケモドキ+one more
Kさんから頼まれているのは水色のイグチとホンゴウソウを見たい!ということ。水色のイグチの方は最早、初秋の季節を狙うしかない状況なので、
ホンゴウソウの方を何とかしようと思っていた。
ホンゴウソウはこれまでにきのこを探している途中で偶然、見掛けたことが2回。幸いなことに2ヶ所とも場所は覚えていた。
先週末には、その一箇所を捜索したけれど姿はなく、蚊やその類にボコボコにされただけ。1週間が経ってまた、週末がやってきたので残る、
もう一箇所に捜索に向かった。その場所は、ヒナノシャクジョウの咲いていた場所の周辺だった、程度の記憶。
また、車で林道の両側から迫る草をかき分け、僅かなスペースに車を停めた。薄曇りなのだが、気温は上がっていて蒸し暑い。
長靴、長そで姿で出発。途中の林の中を覗き込むがきのこの姿はほとんどない。梅雨が明けてから、あまり雨は降っておらず、今年の夏も過酷になりそうだ。
ようやく見つけたナラタケモドキは僅かな水分と栄養を補給しようとナメクジが取付いていた。
ヒナノシャクジョウの咲く小さな湿地に近づき、早くも枯れ葉の上を見ながら慎重に進む。
オオセンチコガネ
枯れ葉の下でカサカサと音がするので葉をどけてみると・・・・
クロハリタケ?
傘の径は20cmほどある。
記憶ではヒナノシャクジョウよりも湿地から離れた場所で見たような記憶があったのだが、何も見つからずヒナノシャクジョウの咲く場所に、
着いてしまった。
ヒナノシャクジョウ
相変わらず咲いていた。
でも、今回、気が付いたことがある。ヒナノシャクジョウは新しく出て咲いている個体もあるのだが、古いものは花柄を落とし、柄だけになっている。
ということは、秋に見ていた個体は梅雨明けからずっと残っていたものではなくて、秋に新しく出てきたものなのではないかということ。
もう、ヒナノシャクジョウの咲く周囲を地面に這いつくばって探し始めてから、30分が過ぎた。やっぱり、ヒナノシャクジョウの咲く時期と、
ホンゴウソウの咲く?時期がそもそも違うんじゃないかと思い始めた時、枯れ葉の影に小さな赤いものが見えたような気がした。杉の実かとも思ったが、
枯れ葉をどけてみると・・・・
これか? 小さな小さなヤマボウシの実のようなものが一つだけ。。。。。
ホンゴウソウ
webで調べて出てくる画像とは随分、違うけれどホンゴウソウに間違いなかった。小さいけれど、最初の一つには格別な意味があるというもの。
場所に対する確信、それとホンゴウソウの姿に目が慣れるということ。
さて、これから他にも見つけることができるのだろうか・・・・・
つづく。
「ここにある」と信じて探さないと見つかりませんね。よく見つけましたね。
人生の集大成と言われたら、きのこ屋の本領を発揮しないといけませんから。
小さなものを見つけるのは、きのこ探しで慣れています。