紅葉する浮草
ムラサキセンブリを見てから帰宅する途中で、道を折れて大きな野池の周囲の湿地を花を探して歩いた。山では一応、ムラサキセンブリと
センブリを見ることが出来たので、もう一つ、イヌセンブリを見ておきたいと思ったのだ。この野池の周りではかつて、イヌセンブリが沢山咲いていた。
でも、ここ数年は咲いているのを見たことがなかった。
野池の近くの駐車場に車を停めて、靴を長靴に履き替えてからショルダーバッグとズームレンズを付けたデジイチだけ持って歩き始めた。
まずは駐車場とは反対側の岸辺の湿地を目指す。
途中、野池の脇の小さな池の脇を通る。何故か、この池にだけ変わった浮草が水面を覆っていて、晩秋になると赤く紅葉するのだが、
今日は色が変わり始めたなという印象。じきに赤く染まるだろう。
ミズトラノオ、花後
まだ、僅かに花が残っている。そして、葉は紅葉し始めている。
ヤマラッキョウ
ミズトラノオが咲いていた頃は岸辺は湿地状態だったが、今はかなり乾いていて長靴ではなくても何とか歩ける状態だ。
岸辺の草むらの中にはヤマラッキョウ以外にはリンドウも沢山咲いている。
リンドウ
考えてみれば、ムラサキセンブリの咲く乾燥した礫地にもリンドウは咲いていたし、この湿地にもリンドウは咲いている。良く分からない生態だ。
かつて、このヤマラッキョウやリンドウの咲く岸辺にはイヌセンブリもかなり咲いていたのだが・・・・、ずっと探しているのだが見つからない。
ここ、3年くらい、毎年、探しているのだが見つからないのだ。
この野池の水位は増減が激しくて、ここ数年は夏に完全に干上がっていたのが悪かったのだろうか・・・・
ミズトラノオ紅葉
一つだけ見つけた、白花のヤマラッキョウ
ミソハギ紅葉
野池の岸辺にはかつて、一部、ぎりぎりまで林が迫っている場所があって、池を歩いて1周することが出来なかった。でも、その岸辺の木が最近、
伐採されたお陰で1周することが出来るようになったのだ。その岸辺を歩きながら、林の中を覗き込むと・・・・
何やら、赤い実を付けた常緑低木が・・・・
千両
随分、大きな千両の株が沢山生えていた。これ、正月まで赤い実を付けているだろうか・・・・、ダメだろうな。
千両とヤマハッカ よく見ると、万両の若木も一緒に生えている・・・
結局、野池の周囲をほぼ1周して、駐車場近くまで歩いてきたが、イヌセンブリは見つからなかった。
車道の近くにはコスモスが植えてあり、丁度、満開だった。
ほぼ、逆光で・・・・、眩しい。
目的は達することは出来なかったけれど、心地良い疲労感。自宅は近い。帰って一風呂浴びて、一杯やろう。