
天気は相変わらず悪い。気温は低くはないのだが、今にも雨が降りそうだ。その後、イワウチワの一番規模の大きな群生地ではまだ、しばらくは開花しそうもないことを確認した後、さてどうしようか。
友達が午前中、先行して調べたところ、不明のネコノメソウが群生している場所を見つけたとか。見たいかと聞かれたが、正直なところ、ネコノメソウの仲間はさっぱり分からない。でも、暇つぶしに案内してもらうことにした。
しばらく明るい谷筋の道を走り、行き止まりで車を停めた。そこから沢の上流に向けて歩いて行くとイチリンソウが花を付けていた。
道は薄暗い杉林の中へと続き、緩やかに登って行く。


しばらく進むと足元にネコノメソウの若い株が沢山出ていた。




ネコノメを観察していると、ゴソゴソと沢蟹が顔を出した。
脇に流れる沢の辺りを観てみると・・・・

群生している。一つの岩の表面を覆っている。
ネコノメソウに詳しい友達に聞いてみると、イワボタン群の可能性が高いとのこと。
イワボタン群には5つの変種、イワボタンvar. macrostemon、ニッコウネコノメvar. shiobarense、ヨゴレネコノメ
var. atrandrum、キシュウネコノメ var. callicitrapa、サツマネコノメvar. viridescensが知られているらしい。
そのどれもが岡山県からは報告されていないのではないか?
いずれにしても、花が開いてくれないと同定もできないことなので、5月の連休前にもう一度来ることにした。
この沢で見つけた他のネコノメソウは・・・・

シロバナネコノメソウ

タチネコノメソウ
行き止まりの崩れた斜面まで登って戻ってきた。来た時には気が付かなかった土筆が道の脇に並んで生えていた。