管理センターを過ぎて進んでいくと右手にカラマツ林が見えてくる。道の右、カラマツ林の手前には水が流れていて、その流れの中に小さなミズバショウが白い花を咲かせていた。久し振りだった。随分前に長野の戸隠で見たのが最後だったか・・・。
さらに少し進んだところにもっと大きな株があった。
カラマツの林に入ると、落ち葉が厚く積りフカフカとしている。その木の下にバイケイソウが群生していた。落ち葉の色と鮮やかな緑の対比が面白い。
バイケイソウ
林の薄暗いところにエンレイソウが花をつけていた。
エンレイソウ
そして、名前の分らないシダの芽生え、迫力を感じる。
雨は次第に強さを増していたが、ここで山道に入りブナ林を目指すことにした。根曲がり杉へ向かって登ってゆく。最初はショウジョウバカマ、コミヤマカタバミなどが道の両脇を飾ってくれていたが、やがて根曲がり竹と木だけになっていった。
時々、コブシやオオカメノキが白い花をつけ、楽しませてくれる。
オオカメノキ
この辺りから雨がひどくなってきた。木が茂っているので雨の音の割りに身体に当たる雨は少ないように感じるが、やがて風も強まり大粒の水滴が当たるようになった。
カメラで撮ると明るく見えるが、実際はかなり暗い。いつもであれば雨が降ってもイケイケ Go Go なのだが、道沿いには花もきのこも期待できないのが分っているので、戻ることにした。傘もなくカッパもないのでずぶ濡れだ。
戻る下り道、またショウジョウバカマの花が見えるようになってきた。
その木でできた階段を下りたところにカラマツ?の切り株があり、白いきのこが出ていた。
ヒラタケ??
白っぽく、僅かに茶色がかっている。傘径4cmほど。かなり強靭、臭いは・・・ヒラタケのにおいかな。色には違和感があるけれどヒラタケとしておく。
山道を下まで降り、川沿いを歩いた。身体は冷え切っていたが、そう簡単に来れるわけではない。
木の根元にミヤマキケマンが咲いていた。ピント合わせる余裕なし。
ミヤマキケマン
休憩所の付近にキクザキイチゲが咲いていた。雨が降り続いていてカメラもいい加減故障しそうだ・・・。
キクザキイチゲ
もっと見て廻りたいところだけれど、気力、体力の限界って感じ。寒い。車に戻り、着替えてからヒーターを入れて帰路に着いた。高速道は17kmの渋滞などと言っているが、田舎に住んでて良かった。滝野・社インターまで渋滞は届いていなかった。その代わり、宍粟からはずっと土砂降りで、まるで雨雲を連れて走ったようなものだった。