たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

ツタヤ図書館

2015年10月13日 | その他

小牧市の住民投票で反対の方が多かった「ツタヤ図書館」のことを、各新聞が取り上げています。
昨日10月12日の中日新聞も同記事で、図書館運営に詳しい元総務大臣・片山義博さんがコメントされていました。要旨は覚えていませんが、全市民を図書館へ足を向けさせる必要など全くない、図書館を集客施設と考えることがおかしい、という主旨でわたしもそのとおりだと思います。
中日の記事をネットで再読するにはIDが必要なので、旭川市議のレポートが見つかったのでご覧ください。主旨はほぼ同じです。
旭川市民はいい市議を選んでおられる。

わが市図書館から借りて来ている本、「冤罪の構図 やったのはおまえだ」1991.3刊 社会思想社 江川紹子 著
は、図書館蔵書らしい良書です。江川さんが新聞記者からフリーになって初めての仕事がこの本の元・雑誌掲載だったようですが、その後の江川さんの活躍は良く知られるとおりです。テレビや新聞のコメントはよく見ますが、本を読むのは初めてでした。
9章のうち8章が実際に起きた冤罪事件をドキュメント風に、裁判官も被告にされた人も実名で、克明に経過を追い、時には現地取材して書かれた本でした。ひき逃げ事件の犯人に警察に仕立て上げられ、裁判所が有罪にすると、どんなに上級審へ訴えても簡単に無罪にはならない怖ろしさを知りました。

ツタヤ図書館のように、本棚が壁一面にあり、中は空間でそこに書店があったり、喫茶店があるような図書館を誰も望みはしません。
小牧市の市民グループはよく住民投票にまで持ち込み、反対多数の結果を出したと、努力を評価します。
住民投票結果は、行政には拘束義務はないそうですが、無視するような市長なら、市長不適格でまた住民投票すべきでしょう。