夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

奈良で例会

2016-04-16 22:17:24 | 日記
会場は奈良大学。
この辺りは奈良と京都の境に位置するそうだが、自然に囲まれたキャンパスで、新緑が目にも鮮やかだった。
休憩時間に外を眺めると、近くに神功皇后稜、向こうに西大寺、遠くに若草山、吉野大峰山系、葛城山系、生駒山系などが見えた。


このところ、年度末・年度初めの業務に追われ、創造的な刺激からは遠ざかっていたが、やはり研究はいいなあとしみじみ思ったし、自分も今やっているテーマで、早く研究発表を聞いてもらいたい気持ちになった。

大山研修2日目

2016-04-13 23:53:24 | 日記
研修の宿舎は大山の中腹にあり、私の部屋からは山頂付近が一望でき、とてもきれいだ。
こんな恵まれた所で研修を受けられる新入生たちが羨ましい。


今日の午前中は、上級生を招いて学園生活について語ってもらう会があり、午後は植田正治写真美術館の見学だった。
この美術館は、境港出身で山陰を中心に活動した植田正治の生涯を、作品を通してたどれるようになっているだけでなく、近未来的な建物のデザインや、背後に大山を控えた風景を一枚の写真のように切り取る大窓、噴水の造型など様々な趣向が凝らされている。
学生たちに頼まれて、アートな写真を撮るためにポーズをとらされてしまった…。

美術館を出る頃になって雨が降り出したが、この2日間は天気に恵まれた。
一昨日は冬を思わせる寒さだったのに、昨日は穏やかな日和だったし、今日は最後の最後まで雨が降らなかった。
入学式といい、今回の研修といい、2度も天気に恵まれた今年の新入生は、何か「持っている」のかもしれない。

大山研修 1日目

2016-04-12 23:34:02 | 日記
1年生の一泊研修で大山へ。
今日は午前中、大山寺周辺を散策し、午後から全体会。
校歌練習では、合唱部顧問の先生が歌唱指導をし、私が歌詞解説を行った。
クラス別研修では、他者紹介や学級役員決めを行った後、五色百人一首大会。対戦ゲームになると、やはり盛り上がる。


私のクラスの学級委員(=委員長)に立候補(周りから推されて)したのは女子なのだが、彼女はなかなかの逸材で、その後に任せた学級会の進行をビシバシ仕切ってくれた。
学級関係のことは彼女に任せておけば、今後一年大丈夫な気がする。

入学以来硬かったクラスの雰囲気も、今日一日でだいぶほぐれてきたので、まずはホッとしている。

カルチャースクール

2016-04-09 22:25:18 | 日記

市民対象のカルチャースクールの講座が始まった。
今日は、『源氏物語』や紫式部についての入門的な話や、私の持っている和歌短冊(柳原安子のもの)を教材に用いて、くずし字読解の手ほどきなどを行った。

受講生の皆さんは、大体私の母親くらいの年齢だが、とても熱心で、拙い私の話にも真剣に耳を傾けてくださる。
紫式部が美人だったか否か、なぜ式部が晩婚であったか、親子ほど年齢の離れた夫を本当に愛していたのかなど、皆さんの意見を聞いたり、話し合ったりしながら講座を進めたが、活発に発言したり質問してくださったのはとても嬉しかった。

私の話や進め方がうまい訳ではなく、『源氏物語』には人々の熱意を呼び起こす力があることを改めて感じた。
こうした仕事も、地道ではあるが地域貢献につながっていると思うので、今後も息長く続けていけたらと思っている。

入学式

2016-04-07 21:33:38 | 日記
新入生の日頃の行いがよかったか、私の願いが天に通じたかで、入学式の日は晴れ、この時まで残った桜もとてもきれいだった。
翌日は朝から雨・風ともに強い荒天だったので、幸運を実感した。

今年度は一年生の担任である。
ベテランの教員でも、新入生の面倒を見るのはしんどいと言うくらいだから、一年間ブランクのあった私には、当然きつかった。
式典の間は新入生よりもガチガチに緊張しており、一人一人クラスの学生の名前を読み上げるときは声がうわずってしまった。


幸い、私のクラスの学生は、みな優秀そうで、特に女子はしっかり者ばかり。
今後も、担任の多少の失敗はものともせずやってくれるだろう。
とりあえず、なんとか無事に学級開きの第一歩を踏み出せたことにホッとしている。